フラワー・フェスティバル (小学館文庫 はA 17)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 299
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091912572

作品紹介・あらすじ

バレリーナ志望の高校生五島みどりは、ある日、友人のバレエ教師から英国へ誘われるが…!? 好評のバレエ長編ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 初読。
    冒頭、母がバレエなんてお遊びでしょという姿は、間違いなく萩尾望都のお母さんの姿だろう。
    が、後半では複雑な親子関係が描かれ、これは読み手を意識した展開なんだろうな、と。
    視点人物が結構普通の人だが、人と人の網の目の中で与えられたり与えたりして成長する、とても健康な話になっていく。
    闇萩尾を期待する側の人間としてもみどりしっかり! と応援していた。
    親世代の悶着、周囲の人間たちのいざこざ、に巻き込まれていくが、そんな中でみどりと対等にいい描かれ方をしたのが、サンダー。いい子なんだ。
    このふたりの話だけ取り出しても、いい。
    なんでも本作(1988-1989)が萩尾バレエ時代の幕開けになるんだとか。

  • ティーンの頃から大好きなコミック。久しぶりに読みたくなって文庫版を購入した。
    女子高生の主人公が夏休みにロンドンのバレエスクールに参加し、自己主張の激しい人たちとの交流を通して成長していくさまが清々しい。
    人生の一時期において、限界まで挑戦することは重要。精神的にも人を成長させる。と改めて思う次第。
    主人公を悩ませる癖のある登場人物たちもそれぞれ愛嬌あふれている。そしてその個性を尊重し合う人間関係のあり方がとてもヨーロッパ的な感じがして、かつてはそういうところに憧れたなー、と懐かしく思った。

  • 男子も女子も若くてみずみずしい。
    大人はちょっと弱すぎるかな。
    みんな大人になりきれてない。
    少年と少女ばかりが出てくるお話。

  • 私はこのころのおもー様が一番好き。
    小学生が読んでも心がときめいて楽しい。大人が読んでも楽しい。
    そういうのをマンガに求めている、私は。
    子供のころはリュスが好きだったけど、今はサンダーが好き。そういう楽しみ方をできるキャラクターの良さもいい。
    恋愛と成長とを楽しむ半面で、フェスティバルが成功するまでどうなっていくのか、まるで自分もカンパニーの一員になったように最後まで駆け抜けて行く疾走感が良い。
    蘇芳さんもレイチェルも適度に感じが悪くて、でも適度にいい子で、「いそう」で「いてくれたらいい」絶妙なバランス。
    これ読んでバレエ好きになったと言って過言ではないくらい。

  • 生きることって、バレエにおいても愛においても、いろいろあって面倒で切なくて、だからこそ素晴らしい。みどり、サンダー、薫、イブといった若者たちだけでなく、園子、五所パパ、ジョージといった大人たちも、成長していく物語ですね。壮大な「十二宮」のステージシーン、圧巻!

  • バレリーナをめざす五所みどりは、義兄の薫の友人であるガブリエルに招かれて、イギリスのパディントンにあるロシア・バレエの学校が開催するサマー・キャンプに参加します。

    おなじく日本からやってきた東蘇芳や、バレエを生み出した西洋文化のなかでそだった同世代の女の子たちに取り巻かれて不安を感じていたみどりでしたが、公演でスピリットの役を引き受けることになります。しかし、みどりの相手役となるサンダーパートナーであったレイチェルが急遽キャンプにやってきたことで、スピリットの役をめぐってみどりと争いになってしまいます。さらにみどりの母である園子のかつての夫であるジョージと出会うことになり、みどりの周辺はますます混乱に陥っていきます。

    男女を問わず幅広い支持を集めている著者ですが、バレエと家族関係をからめてストーリーが進行する本作は、著者の作品のなかでは比較的オーソドックスな往年の少女マンガという印象です。

  • イケメンがいっぱい出てくる♪ るーちゃんは、かっこいいけど、なんだか煮え切らない感じ。ジョーはどうしょうもないオトコw いろいろ複雑な恋愛関係、家族関係だな~ サンダーかっこいい。同じ小学館文庫だけど、私が読んだのんは、薄茶色の表紙バージョン。

  • バレエを通して語られる人間模様


    海外への旅行が軽やかに描かれているのが好き

  • おもしろかった!
    主人公のみどりが良いなあ。弱くて強い女の子なのだ。

  • みどりちゃん大好きです ひとりひとりがしっかり自分を持っていてバレエっていいなあと思う

  • 私が人生で初めて読んだ本。

  • 萩尾望都、ロンドン、バレエ学校ときたらときめかざるを得ない漫画です。
    義理の兄るうちゃん(ハーフの美男子!)とその友人の誘いで、ロンドンにあるバレエ学校のサマースクールに通うことになったミドリ。
    大好きなバレエと慣れない外国。それから家族の問題や、気になる男の子の間で悩む主人公が可愛らしい。

    萩尾さんの漫画の中では、わりとサラリと楽しく読める。

  • 踊れるってうらやましー

  • 090310(a 090409)

  • 読んだ日:
    買った日:
    買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
    値  段:\\\\105

    売った日:2009/01/12
    売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店
    値  段:\\\\40

    登録日:2007/05/07 00:58:34
    更新日:

  • 萩尾望都のバレエ漫画。
    いままで萩尾作品読んだのSFばっかりだったのでとても新鮮。
    絵も綺麗。高校生のみどりがバレエの海外研修を通して成長する様子が瑞々しく描かれている。ほかのキャラクターも素敵笑

    萩尾望都の描くヒロインはこわい女の子多いしそうじゃないと少年に性転換されるけど、みどりは芯は強いみたいだけど普通の少女っぽく甘えて嫉妬して。少女マンガらしい!!

    こんなのも描いてたんですね。

  • バレエ辞めたばかりの頃で、なんとなく敬遠してた。

  • 舞台のしんどさとか、終わったあとの寂寥感とかわかる…。みんな、それでも、バレエが好き!!!

  • この中で作られているバレエ「十二宮」を見たくなった。

  • 文庫本:全1巻

  • 面白い〜〜〜
    最初の何ページかでどっぷり引き込まれる。すげええ

  • 読んだ日:2006/09/29
    買った日:2006/09/29
    買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
    値  段:\105

  • 一人の少女が人の想いを通して成長していく姿に、感動を覚えます。

  • バレエシリーズの中でも、一番華やかで可愛らしい作品ではないかと。結構ドロドロもしてますが(笑

  • バレエ
    バレエシリーズの中では一番かわいくて好き

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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