残酷な神が支配する (1) (小学館文庫 はA 31)

著者 : 萩尾望都

• 小学館 (2004年10月15日発売)

作品紹介・あらすじ

友達に恵まれ、ボランティアと勉強に励む幸せな生活を送っていたジェルミの日常は、ある男との出会いで一変する。母・サンドラの婚約者で大金持ちの英国紳士・グレッグ。ジェルミの苦痛に満ちた地獄の日々が始まった

感想・レビュー・書評

[さやまるさんの感想 · 2023年6月21日]

読むのにヘビー。

[たんごろさんの感想 · 2022年2月12日]

大好きだけど、読むのに気合いがいります。
精神が安定してる時に読んだ方が良いです。

[パン食べ隊さんの感想 · 2021年2月7日]

依存と加害欲、性被害の本。フラッシュバックが起こる恐れがあります。

[ののさんの感想 · 2021年1月25日]

再読

[椿さんの感想 · 2021年1月3日]

Kindleの試し読みで3巻まで一気読み。
つらい。どこまでもつらい。
グレッグがどこまでも悪なのは言うまでもないけど、サンドラがジェルミを縛っている部分もあるよねと思うとモヤモヤ……
ただひたすらつらい。

[りまのさんの感想 · 2020年7月25日]

実家の部屋のどこかに隠しています。全巻とも。大好きな萩尾望都さんの作品だから、ムリして読んでいた。けど、やはり、残酷で、辛すぎた。

[hy343さんの感想 · 2019年6月17日]

往年の別コミ辺りの男色趣味（＆ヨーロッパポエム趣味）と正面からガッツリ向き合い、そのテーマを学問的成果も踏まえて極限まで進化させたらこうなった、というところか。

母親の再婚相手から性的虐待を受ける美少年ジェルミを軸に話が進む。

虐待が持つ愛と凶暴の二面性、虐待される側の底知れぬ恐怖と、それにも関わらず義父が死んだ後に頭をもたげる喪失感、知った/知らない・理解/不理解の間に横たわる深淵、親の因果が子に報い…という虐待の連鎖など、人間心理の闇、歪みに深く鋭く迫る物語になっている。

だが、全編を一気読みしていると、義父が死に、ジェルミが義兄イアンと関係を持つ中盤辺りからお話がよくわからなくなって来る。（ギャグ的なやりとりもやや増えてくるし）

イアンが「これではいかん」と「これでいいんだ」の間を果てしなく（しつこく）揺れ動くのもまた人間心理の闇である、と言われればその通りだけど、前半の真っ暗闇のフェイズを過ぎ、筆もやや怠くなって来たことだし、結局美少年愛を果てしなく描くのが愉しくなっちゃった、というようにも思われる。

読後夢でうなされるほど凄い話だが、基本的な動機は往年の別コミからさほど進化していないのかも知れない。

[nappl0さんの感想 · 2018年11月11日]

イアンが顔も性格も良さそう。サンドラの弱さ、騙される やすさ、依存などに苛立ちを感じた。彼女を失った上グレッグから虐待されるジェルミが気の毒だった。今後の展開も気になるので続きを読みたい。

[haluqulqさんの感想 · 2018年10月27日]

辛くて泣きそうになった。

[讃歌さんの感想 · 2016年12月25日]

罪の告白に
変わらない愛で応えてくれたことに号泣した。

ラストで登場人物全員好きになる

著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる！』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本ＳＦ大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜　完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」