きりひと讃歌 (2) (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091920027

感想・レビュー・書評

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  • もう1つのブラックジャック。
    占部の存在感!

  • 何が善で何が悪かは状況に応じて変化する。
    だから、戦時中の善は戦後、悪になった。戦時中、天皇を礼賛していた大人たちが、手のひらを返して民主主義を語る。もっともらしい大義名分が一番怪しい。
    手塚漫画の根底には、大義名分を唱える大人への痛烈な批判がある。
    しかし、人間も変化する。
    桐人は正当防衛だが、人を二人殺してしまう。
    そして最後は赤ん坊も殺そうとする。

    保身のための悪、自己利益のための悪、自己満足のための悪。本書の登場人物はそれぞれの悪、仏教的に言えば業を抱えた人たちだ。
    この後、それらの業が何かに昇華されていくのか、それとも何にも昇華されないのかが、楽しみ。

  • 高雄かおしゅん サテリアージス 蟄居ちつきょ 安直なヒロイズムに酔って 火球的請願 占部の贖罪 大わらわ 敬虔な修道女 心は豚にも劣る俗物 夜露

  • 医師でもあった手塚治虫ならではの作品。

  • 人は善悪のどちらにもなりうるどちらを選ぶのかは何が決定するのだろう?きりひとみたいな強さなどこから来るのかな?

  • 日本医学会の会長職を狙う上司の陰謀で、犬のような姿に変わる「モンモウ病」に罹ってしまった若き医師の桐人さん。
    この「きりひと」って名前は、キリストから来てるのかもね。

    中味はそのままなのに、見た目が違うってだけで、人はものすごい差別をするものだなぁ…。
    それをなんとか自分のなかで受け止めて、自分の使命みたいなものを感じることができるまで、苦しみ抜くことの大変さとそれができる心の強さはスゴイなぁ…と感じました。

  • きりひと&麗花と同時進行で、占部&シスターヘレンの話が描かれる。長老の手術後の先生と麗花の涙にもらい泣き。外見で判断されることの恐ろしさ。犬相である故に感じる無念、差別。

  • 2012/07/29
    2017/07/25

  • 手塚治虫版の『白い巨塔』と評される、医学界の権力闘争を扱った長編。登場人物の誰もが救われることのない、悲しい物語です。テーマの重さもさることながら基本的にどぎつい描写が多く、僕は中学時代に初めて読んだときから怖い印象を強く持っていました。キリスト教の受難の考えなど、深く考えさせられる仕掛けが満載されています。

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