MW (1) (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1317
レビュー : 157
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091920041

感想・レビュー・書評

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  • 14.dec.1

    映画版を見てからどうしても原作が読みたくなって、Amazonで注文。笑

    映画版とはかなりストーリーが別物。
    でも結城のビジュアルが映画の玉木宏そっくりでした。玉木宏は女々しくないけど。

    結城と賀来が愛し合ってる描写があり、これが結城の行動原理というか狂ってる感じをより出してる気がする。
    あと賀来が結城を止められない理由にもなってるから、映画ではよくわからなかったモヤモヤ感が晴れた。

    原作ではちょくちょく結城が女装してるシーンがあるんだけど、ここは再現不可能なのかな…

    日本はまだまだ同性愛への理解が進んでない国だけど、この作品が世に出たころは今よりももっと遅れてただろうということを考えると、確かに問題作とも言えるかも。

  • 手塚治虫(黒)のピカレスク的漫画。
    分量のわりに内容がものすごく濃い。
    社会派な内容だけどセクマイ面の感想だけ書きます

    主役の男二人がほのめかしじゃなく性的な関係を結んでいる。
    現在のセクマイがうんざりして闘っている『セクマイ(=ゲイ、ときどきトランスおよびレズビアン)キャラは悪役か被害者』な話だし、二人の関係も全然幸せじゃないエログロな描き方だけど、でも二人ともちゃんと人間だ。
    かたっぽは希代の極悪サイコパスな大量殺人者で、もう片方は口ばかり立派な偽善者でチャイルドマレスターのクズだけど。
    …なんでこんなひどいキャラクターなのに魅力的だったり理解できちゃったりするんだろうな。不思議。

    で、こいつらは救われないけれども、ほんのすこし行き掛かりにすれちがうだけの脇役に格好いいレズビアンがでてくる。
    しかも夫婦的存在の彼女持ち。この人たちは社会の中で普通に幸せに力強く生きていけそうなんだよね。
    同性愛=モンスター一辺倒な話ってわけでもないところに驚いた。

    男役女役がきっちり決まっていたり、謎の想像ゲイバーみたいなところがでてきたりするのは時代かな。
    こういう、理解の助けにはならないかもしれないけれど気づいた当事者の命綱になるような作品を見つけるたびに、セルロイドクローゼットを観返したくなる。

  • テンポよく進む物語で一気読みしてしまった

  • 全2巻読了。エロスと猟奇と偽善の比重が高く全ての人の感情に影や闇や矛盾があり面白かった。つくづく人間は歪みながら揺れながら生きていくのかと思った。1976年掲載当時に読めたらもっともっと面白く読めたかも。

  • この時代にこんなストーリー作れるのがすごい!!

  • やっと読み終わり。読みにくくはなかったし、さすが手塚治虫面白い笑 どうなるんだ?どうなるんだ?とゾクゾクした。

  • 個人的手塚ブームで『奇子』を読んだので、次は『MW』と『きりひと讃歌』かなぁと思いつつ、古本屋で安かったんで『MW』を購入。
    『MW』が映画化されたのが今調べたら2009年、もう6年も前ですか、映画化されて「へ〜手塚治虫のヤバい方の話か〜。読んでみたいな〜。」と、この作品を知ったんです。
    それから6年、この作品のことは頭の片隅には常にありながらもなかなか読む機会がなく、今回ようやく読む気になったんで購入後久しぶりにワクワクしながら読み始めたんです。


    そしたら、バリ既視感…バリ読んだことあったわ…。
    今まで一度読んだ漫画を忘れたことはなかったんですが、けっこうショックでした。読んだのはたぶん17年くらい前。

    個人的には『奇子』より『MW』の方が好きで、面白かったです。手塚先生は負けず嫌いだったことで有名ですが、竹宮惠子の『風と木の詩』に対抗してBLものである『MW』を描いたらしいですね。
    (レビューは下巻に続く…かも)

  • まあ要するにヤバい科学兵器と昔見た地獄のせいで頭おかしくなった受(誘い受けで襲い受け)が、「それを奪って世界中皆殺しだーっ!!」とか考えて色々暗躍するお話し。(端的過ぎる説明)

    攻めは幼い頃の受けを襲っちまって後悔で宗教に走ったり、犯罪者と知りつつ未だ肉体関係を拒めない流され系へたれガテンタイプである。

    ぶっちゃけ、説明は「エンターテイメント的ピカレスクロマン(悪役活劇)ストーリー」で全て片付くんじゃないかと思うんだよね、コレ。
    つまりは、ストーリーとかよりも、ピカレスクロマンを楽しむという事が主題?

    しかしあの後の結城が何をしでかすかすっごい気になる。何食わぬ顔で生き続けるのか、また何かやらかしてくれるのか……。

    まあ、後者だろうなぁ。ただ、結城は色々な取り換えの利かないカードを使い果たしちゃった節があるから、今後の暗躍は難しいだろうとは思う。

    とりあえず結城が悪に徹した理由がよく分からないせいで、悪役としての魅了がちょっとマイナスになってる気がする。まああれこれ理由があって「悪役にも深い事情が~」というのが一概に魅力的とも言えないが。

    「ピカレスクロマンを楽しむ」というのが主題だとしたら、結城に明確な理由付けがないのも頷ける。「こまけえこたァどうでもいいんだよ。このノリを楽しめよおまえら」と手塚先生は言いたいのでは……。(極論)

    ただ結城の悪に走る理由は、本当にないのか、はたまた見せてないだけなのか……。

    個人的には強がってるだけだと萌える(腐女子的発想)。MWの影響で発作を起こした時に賀来神父にはまるで演技みたいに振る舞ってみせたりとか、なんとなくMWに魅せられているというよりは憎んでそうな感じがした。BL怖いwww

    もっとBL的に話すなら、「悪魔!悪魔!!」と結城のやってる事に反発しながらも、結局結城から離れられずにずるずる肉体関係を続けて、しかも結城が死にそうになった時に超心配しまくってる賀来神父とかも超萌える。

    結城もなんだかんだやっといて、賀来神父の事は運命共同体というか、自分の半身並みには想ってたんじゃないかなあ。あんな酷い事色々やっといて賀来神父自体には何もしてないしね、結城。

    どうでもいいが澄子さんが何故結城に惚れたのかイマイチ分からないんだが……なんで獣姦見てホレるのよ……。ホレてる振りして何かしでかすのかと思ってたのに、何もないしなァ。
    それとなんで結城が澄子に手を出したのかも分からない。(彼女が結城の計画の中で、そんなに重要な存在とは思えない)

    まあ賀来神父の葛藤とか憎しみ的な物の急かし展開のためかなあと思ったり。
    BL的な脳内では神父様とくっつかれる位なら自分に感心を向けさせようみたいな、そんな歪んだ嫉妬に見えなくもない。

    個人的には賀来神父と結城の切ないもどかしい恋愛発展で計画断念→限り無くグレーに近いハッピーを希望したい所。まあBLが中心じゃないから仕方ないか。

    しかし結城が度々可愛くて困る\(^o^)/
    特に賀来神父に迫る時の結城の可愛さは異常。

  • さすが手塚先生〜。

    一本の映画を見終わった気分。
    一気に読んでしまった。

    こんなサイコパスも描くとはー。

  • 想像を絶する悪人主人公の復讐劇.
    漫画でここまで描けるのかと驚いた.
    主人公の邪悪さが半端じゃない.まさに悪魔の所業です.

著者プロフィール

手塚治虫(てづか おさむ)
1928年11月3日 - 1989年2月9日
大阪府生まれ、兵庫県宝塚市出身の漫画家、アニメーター、アニメーション監督。その功績から、「漫画の神様」とも評された。1946年デビュー以後、漫画を表現とストーリーでもって魅力的な媒体に仕立てる。『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『どろろ』『ブラック・ジャック』『アドルフに告ぐ』など、世に知られる多くの代表作があり、アニメ化・実写化された作品も数知れない。

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