カムイ伝 (3) (小学館文庫 しB 3)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091920331

作品紹介・あらすじ

江戸時代の厳しい差別社会の中で、自由を求めて戦う人々を描いた大作!

▼第1章・片目▼第2章・のろし▼第3章・玉手騒動▼第4章・ボテフリ ●主な登場人物/カムイ(処刑されたカムイの双子の兄)、正助(才覚溢れる貧しい農民の子) ●あらすじ/厳しい身分差別に反発したことで処刑されたカムイ。しかし、彼には、同名の双子の兄がいた。兄のカムイも殺された弟と同じように、自由と誇りを得るためには自分が強くならなければならないと考えていた。ひたすら剣の腕を磨いていたある日、カムイは、剣客・露木鉄山に命を助けられ、その教えを受けることになる。この鉄山のもとには日置藩を脱藩した笹一角が身を寄せていた。ある日、笹一角は、自分が脱藩する原因となった浪人・水無月右近に出会う。そして、この宿敵から衝撃的なことを聞かされる。それは、“目付けの橘軍太夫の策謀によって、次席家老の草加勘兵衛一門と弟の笹兵庫が非業の死を遂げ”、“生き延びた草加勘兵衛のひとり息子・竜之進が復讐の機会をうかがっている”という驚くべき事実だった。江戸時代、農民が読み書きを習うのは重罪であったが、花巻村の正助は秘かにこれを習い、さまざまな知識を身に付けていった。ある日、大雨で堤防が決壊寸前となるが、正助の機転で村は救われる。これ以降、庄屋も正助に一目置くようになる。そんな中、勘定奉行が悪徳商人と結託してマユの買い付けを独占しようとしたことに農民の怒りが爆発し、日置藩に一揆が起こる。首謀者の苔丸に率いられた農民の大軍は城下にも迫る勢いだったが、目付けの橘軍太夫の巧妙な策により鎮圧される。身元を隠して生き延びた苔丸は流人として夙谷に送られ、カムイの父・弥助の元でスダレという名で暮らすようになる……… ●その他の登場キャラクター/日置藩主、橘一馬(軍太夫の息子)、水無月右近(片足の剣客)、弥助(カムイの父)、草加勘兵衛(日置藩の次席家老)、草加小夜(勘兵衛の娘)、馬場平八郎(橘派の下級藩士)、横目(目付けの手先となって働く夙谷の頭)、サエサ(横目の娘)、小六(身分の低い農民)、謎の雲水 ●歴史用語集/センバコキ(P.209)、いりあい権(P234)、出づくり地(P.247)、村三役(P.255)、一揆・強訴・愁訴・哀訴(p.306)

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