ふしぎな少年 (小学館文庫 てA 24)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 20
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091922649

作品紹介・あらすじ

▼第1話/そもそも神かくしとは▼第2話/アンパカ組はキモをつぶした▼第3話/四次元にマネキンあり▼第4話/おまえが放火犯人だ▼第5話/人間の皮を着た人間▼第6話/タイム・マシンのおんぼろ事件▼第7話/サブタン三四郎▼第8話/アフリカ危機一髪 ●主な登場人物/大西三郎(サブタン)(時間を止める能力を持ってしまった少年) ●あらすじ/町内でも指折りのワンパク小僧グループ・アンパカ組。今日は組の新しい代表を決める重大会議の日なのだが、サブタン(三郎)の姿が見えない。外出を許されないサブタンは、姉を若乃花のブロマイドで買収してようやく家を抜け出すのだが、会議に遅れた罰として、工事中の地下道をひとりで通り抜けることになる。仕方なくサブタンは、地下道を歩き始めるが、突然、地下道の壁に吸い込まれてしまう! サブタンは一体どこに…!? 途方に暮れるアンパカ組とサブタンの両親だが、そこに警察から連絡が! なんとサブタンは、銀座のど真ん中にいるというのだ。慌てて皆は銀座へと向かうのだが、またもサブタンは突然姿を消し、今度は上野の西郷さんの銅像の上に現われた!!(第2話)▼時間を止める力を持ってしまったサブタン。しかし、当然のことながらだれもそんな力のことは信じてくれない。ただ唯一、物理学研究員の一郎兄さんだけはサブタンの力を目の当たりにしたために信じてくれていた。一郎兄さんとサブタンは、その不思議な力の謎を解明すべく、怪しい人物が尾行していることにも気づかずに、例の地下道へと向かう。そこでサブタンは、銀座にワープしてしまったときと同じように、またもや壁に吸い込まれてしまう! しかし今度たどり着いたのは、かすかに動く黒いマネキンのいる、不思議な世界だった…(第3話)。 ●本巻の特徴/現在の物理学上では解明されていない、四次元の世界について描かれる。

感想・レビュー・書評

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  • 火事なら“火”を物体としてチリトリで集めて捨てることができる。万能のようだが、上空で爆発寸前の核ミサイルには届かない。仕方なく4次元世界のお姉さんの力で次元ドアを作ってアフリカの砂漠へ送ったが。次元ドアが暴走…/解説の辻真先がNHK時代、『新世界ルルー』でTVドラマ化しようと発案。ビデオのない同時撮影時代で、「瞬間に消える」=同じセットを併設しカメラ切り替え、がもの珍しく好評だった。原作ではなくそれと並行して描かれたスピンアウト。手塚だけに物語の枠をはみ出し、アメリカの警察権、世界平和実現の方向性に発展…

  • 「新世界ルルー」でロックが時間を止める力を持っているのに注目した辻真先がNHKドラマを企画し、新たなアイディアのもと手塚先生が書き記した原作(連載と同時にドラマも開始)。サブタンンの決め台詞「時間よ止まれー!」が有名です。

    4次元空間についてやタイムパラドックスについて等、しっかりした説明のもとで物語が進行していてさすが。微笑ましいラストもさすが。

  • 1961年〜62年。少年クラブ。
    NHKドラマ企画に書下ろしたSF。
    テレビとのつながりを大事にする手塚先生なので喜んで飛びついたのでは。
    あまりノッて描いている印象は受けなかった。

  • おもしろかったー、
    この漫画がすごく古いものだとは思えない。
    でも今の漫画よりもずっと単純明快でシンプル。
    私も時間を止められたらいいのにな、
    そしたら何も怖いものが無いような気もするなぁ、、と思ったけれど、
    こんな特別な能力を持っていたら自分の私欲だけに使えないから大変…。
    困った人が居たら、放っておけず助けなければ気が済まなくなりそう。。
    「時間がこのまま止まればいいのになぁ…」と思うことはたまにあるけれど、
    そう考えるとやっぱり時間は動いてこそ、なのだなあと思った。
    現実の世界に、もしもサブタンが居たら
    あっちこっちに事件や危機が発生しすぎていて、
    どうにかしようと奮闘することで死んでしまうかもしれない。。。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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