家栽の人 (1) (小学館文庫 うC 1)

著者 :
  • 小学館
3.60
  • (4)
  • (4)
  • (12)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 67
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091927217

作品紹介・あらすじ

▼第1話/ポトス▼第2話/カラジューム▼第3話/ポインセチア▼第4話/ユズ▼第5話/コブシ▼第6話/タンポポ▼第7話/桜桃▼第8話/マルハチ▼第9話/サボテン▼第10話/ザクロ▼第11話/ブナ▼第12話/サネカヅラ▼第13話/ツバキ▼第14話/冬芽●主な登場人物/桑田義雄(緑山家庭裁判所判事)●あらすじ/家族と自然を愛し、同僚に変わり者と呼ばれながらも日々穏やかに生きる「家裁」判事の桑田。昼休みに自転車でふらっと散策していると、見知らぬ家の見事なケヤキの大木に誘われて、その家の老婦人と世間話に花を咲かせだす。気分次第で鉢植えの植物を買っては来るが、まともに世話もせず放りっぱなしの嫁と、その嫁に甘やかされて育ち、最近素行が悪くなった孫のことを気に病む婦人に、桑田は「この鉢、奥さんが育てませんか」とエールを贈る。そして職場に戻った桑田の前には、今日も新たな少年事件が……(第1話)。●本巻の特徴/父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、“家裁”にこだわり栄転を拒否したこともある桑田。数多い問題・事件をいかに迅速に処理するかに目的を置きがちな家庭裁判所において、つねに当事者が抱える問題の本質を見極めようとする主人公の姿勢を描いた連続短編ストーリー。本巻で桑田が扱う主な事件・問題は以下の通り。少年の非行問題(第1・7・13話)、離婚調停(第2・6・12話)、親権問題(第3話)、相続問題(第4話)、傷害致死事件(第9話)、集団窃盗事件(第10話)。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こんな裁判官いないよな~と思いつつ、結構楽しめました。

  • 連載時に読んでいた作品を随分と時間が経った今、読み返すこととなった。
    判事としての仕事を通じて描かれたコミュニケーション力は、例えば普通の会社の中でも必要な力であるものと思った。実は多くの決め事に「ひとつの正解」という状況が少ない中で、いかにして全ての関係者にとっての最適解を導き出すための判断を下せるのか、そここそが人間力の発揮処なのではないだろうか。

  • 管理者が植物好きになったキッカケの本。
    たくさんの植物が出てくるので大好きです。
    裁判の方も好きですが(笑)
    植物の絵が細かくて分かりやすい上に上手。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

毛利甚八(もうり・じんぱち)
1958年長崎県佐世保市生まれ。
日本大学芸術学部文芸学科を卒業後、ライターとして活動。
1987年より漫画『家栽の人』(画・魚戸おさむ、小学館)の原作を担当する。
1994年より1998年にかけて民俗学者・宮本常一の足跡を追う旅を行い、『宮本常一を歩く』(上・下、小学館)を上梓。
2001年より大分県に住まいを移し、地元の少年院で月に1回ウクレレを教えている。
著書に、『九州独立計画 玄海原発と九州のしあわせ』(講談社)、『少年院のかたち』(現代人文社)、『白土三平伝』(小学館)などがある。

「2015年 『「家栽の人」から君への遺言 佐世保高一同級生殺害事件と少年法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

毛利甚八の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×