漂流教室 (5) (小学館文庫 うA 15)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091931757

作品紹介・あらすじ

隔絶された地で、死の影と戦いながら懸命に生きる少年たちの愛と勇気!!明日なき人類の行く末を警告する、SFロマン!!

感想・レビュー・書評

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  • 感想は六巻で。

  • 『漂流教室』5巻。ついに佳境。
    今回の内容は、
    ・『漂流教室』と言えば……ヤツら。
    ・大友くん
    ・モウ◯◯ウ

    ・『漂流教室』と言えば……の有名なヤツら。前巻からの続きで、ついに正体が明らかに。1巻の川本三郎さんの解説でも少し書かれていたが、『エイリアン』よりも当然だいぶ前。スティーブンキングの『キャリー』よりも前、スピルバーグの『ジョーズ』よりも前の作品。『エイリアン』も元を辿ればクトゥルフだったと思うが、楳図先生のイマジネーションのすごさ。

    「ひとりの心の動きが、他のすべての者の心に伝わるはずのわれわれに、相談ということばはない。」←このセリフに大変驚いた。これはナウシカの「個にして全、全にして個」の先取りじゃないんか、と(ナウシカの元は仏教らしいが)。そして即総括!内ゲバ!!連合赤軍、あさま山荘。このくだりは、後半の大友くんとの件とも対照的になっている。

    ・大友くん
    序盤から描かれていた伏線がついに。かつて読んだ際には細かい点にまったく気付けていなかった。『漂流教室』って勢いでバーッと読んでしまうので伏線に気付きにくい気がするが、キャラクターの表情できちんと描かれていたので驚く。

    最終巻まで読んだあとにウィキペディアを読むと、楳図先生は膨大なプロットを書いたあとに連載開始したらしい。そうだろうなあ。

  • はーこわい

  • 環境破壊への批判が強烈。それは読者に恐怖心を感じさせるような伝え方で、ぼくは誰かにそう伝えようとは思わないけども、作品として読む分には主張がハッキリして好きな表現かも。また子供たちは環境破壊の被害者とも言えるだろうなぁ・・・

  • 「ぼくも、これ以上理性を保っていくことには自信がない!
     みんな聞いてくれ! もうぼくたちは現実を隠すことも
     誤魔化すこともできないところまで来てしまった!」

  • 持ってるのはサンデーコミックス版。

  • 関東などを舞台とした作品です。

  • 言わずと知れた楳図かずお先生の名作。眼を背けたくなるような表現のグロテスクさと、翔ちゃんや咲っぺはじめ子どもたちの勇気や一途な想い、家族の絆など、涙なしには読めない話の数々が同居しています。まあ、それが楳図作品の真骨頂と言えるのでしょうが…。

    さらに、「漂流教室」は、荒廃した未来をテーマに環境問題にも警鐘を鳴らす社会派作品でもあります。うーむ、その奥の深さに脱帽です。

  • 関谷が!!

  • “楳図かずお”ならではの内面からくる恐怖。
    未来の世界で遭遇する想像を絶する生物、そして環境。それ以上に怖いのが人間。

    そんな人間の内にある恐怖、または人が作り出す恐怖。楳図ワールド前回のこの作品はおすすめ。

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著者プロフィール

楳図 かずお(うめず かずお)1936年和歌山県生まれ。55年に貸本漫画家としてデビュー、『週刊少年サンデー』などに作品を発表。ホラー漫画の第一人者。代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』など。ホラー、SF、ギャグ、時代劇まで幅広い。1995年以降、腱鞘炎という理由で漫画は休筆中。タレント活動を行い、2014年には長編ホラー映画『マザー』を初監督・脚本・出演。

「2022年 『こわい本11 猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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