うしおととら (15) (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 166
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091935250

作品紹介・あらすじ

伝説の「獣の槍」を操る少年・うしおと、五百年ぶりに解放された妖怪・とら。この不思議なコンビが贈るハイパー伝奇ロマン!!

感想・レビュー・書評

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  • とらに似た妖・字伏が出現した『獣群復活』。その生まれは衝撃の事実だった。そして、とらはどういう経緯でこうなったんだろうか。そこも今後の重要なポイントになりそう。
    ついに巡り合った鏢と因縁の相手・紅煉。
    「紅煉は…おまえのもんじゃねえ…鏢さんのものだ」
    このうしおの一言の重さよ。いよいよ本格化してきた決戦へのカウントダウン。どんどん目が離せなくなる。

    続いての『三日月の夜』もよかった。復讐の鬼だった鏢もうしおたちと関わって変わってきた一面が見られてほっとした。
    「おまえと潮に…礼をいっておく…」
    「おまえ本当にどーかしてんじゃねーか」
    「三日月のせいだとでも…思ってくれ…」
    鏢ととらのかけ合いが美しかったな。変わりゆく思いと変わらない関係性。鏢の戦いの行方もどうなるか気になる。

    そこからの物語がまた一段と恐ろしい『季節石化』へ。あんなに団結し始めていた妖たち、そしてうしおととらの周囲の人物たちがみな彼らのことを忘れてしまう。希望を見せてからのこの絶望感。白面の者はやることがえぐいね。逆を言えば、それだけ白面は恐れているってことでもあるけれど。絶望が希望を消すだけじゃない、希望もまた絶望を消す天敵なんだ。

    「ごめん…おまえがオレを忘れたっていい…オレがおまえを忘れてねえから…ずっとずっと忘れねえから…」
    うしおが麻子に向けたこの言葉も、みんな自分のことを忘れていたとしても命がけで戦いに行くうしおも切ない。

  • 白面の者の恐怖は何も物理的な力のみではないことを痛感しました、、、とらがうしおを覚えていた事がうしおにとって強い支えになったろうなあ

  • 忘却

  • 私の漫画人生の始まり。きっかけ。
    獣のやり欲しいです。
    最近では面白い内容の漫画がたくさんあるけど、結局一番好きかなー。

  • 藤田御大といえばコレ!とら大好きだ

  • 名シーンだらけのうしおととらだけど自分が一番衝撃を受けたのはこの巻に収録されている
    「風」 これは怖すぎる。 漫画としてのピークは他に幾つかあるだろうが単純なインパクトでこのシーン以上のものはないんじゃないだろうか?
    身体じゃなくて精神にクル。

  • 小学生のときから大好きなまんが。
    物語の構図もさることながら、キャラクターの魅力も抜群。
    超エンターテイメントです!

  • うしおの活躍で、東と西の妖怪が和解し、かつ人間との共闘を考えるようになった。白面の者はこの連帯を壊すため、うしおととらに関する記憶を食べる妖怪を日本中にばらまいてしまう。麻子や真由子、妖怪たちもうしお達の記憶を失って、孤軍奮闘の二人ですが、うしおは「もう誰もこぼさない」という強い決意で闘います。

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著者プロフィール

北海道旭川市出身。1964年生まれ。88年、『連絡船奇譚』(少年サンデー増刊号)でデビュー。少年サンデーに連載された『うしおととら』で91年に第37回小学館漫画賞、77年に第28回星雲賞コミック部門賞受賞。ダイナミックかつスピーディー、個性的ながらエンターテインメントに徹したその作風で、幅広い読者を魅了し続けている。他の代表作に『からくりサーカス』(少年サンデー)がある。

「2007年 『黒博物館 スプリンガルド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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