漂流教室 文庫版 コミック 全6巻完結セット (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館 (2011年3月1日発売)
4.28
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本棚登録 : 190
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784091939043

感想・レビュー・書評

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  • 大人はこれまで生きてきた中での常識でしか物事を考えられない、だから常識外の出来事が起こると気が狂ってしまう。みたいな台詞が印象的でした。関谷みたいな大人になりきれない大人が最後の方まで生き残るのも納得した。ところどころツッコミどころも多かったけれど(医者のムスコだからって手術できんやろ!w)いつもまっすぐで真っ白な頭で物事を考える主人公はすごいな〜。色々考えると切ないのですが、未来に希望を残す終わり方で読了後もモヤモヤなしです!

  • 名作だとききながら、食わず嫌いでした。
    面白かった。
    単に面白いだけじゃなく、何だろう、この力強い芯のようなものは。

  • 和歌山が生んだ天才楳図画伯の代表作です。ゴールディングの『蝿の王』と同じテーマです。R指定にして良いレベルのダークっぷりですが、本当に奥が深い物語です。ある小学校が建物ごと地球が滅びた未来に飛ばされ、生き延びるために苦労する話。主人公の母というチートキャラもいますが、それにしてもハラハラドキドキが止まらず、救いのない読了感がへとへとですが、なんかこうメンタルに希望の芽も感じられます。名作。

  • 「漂流教室」。1972-1974年連載。楳図かずお。

    凄味のある漫画でした。脱帽。

    以前から、死ぬまでに一度は読みたい漫画だなあ、と思いながらも。
    なんとなく、怖いんだろうなあ、えぐいんだろうなあ、と思って敬遠していました。

    今回縁があって、とうとう手にとって。

    やはり面白い。

    主人公は小学生男子。
    ある日、地震のような振動と爆音。
    なんと小学校が校庭ごと、異空間に移動してしまった。
    どうやら、ここは超未来の同じ場所らしい。
    核戦争があったのか?何があったのか?
    まわりは恐怖のどんよりした砂漠。
    命の気配、水の存在すらない、死の世界。

    ここに取り残された生徒と先生たちのサバイバル。

    「十五少年漂流記」とか「蝿の王」にも同じような恐怖要素はあったと思うのですが。

    究極の絶望。恐怖。パニック。
    給食室に残された少量の食糧。
    発狂する大人たち。心のダークサイドに落ちて食料を独占して暴力で支配する給食のおじさん。殺し合い。

    生き残った子供たちの中の、派閥争い。。。

    もう、この人間心理のえぐり方が、すごい。

    怖いのは、残酷描写ではなく(それも怖いんだけど)とにかく人間の心理が怖い。怖い。面白い。

    その上それだけではなくて、死の世界かと思いきや、
    何とも不気味で気持ち悪い生物がいて、これがまた子供たちを喰らう...その死闘。
    (あーこの異生物が思い出すだけで気持ち悪くなってくる...)



    コマわりは実に大らかで大味。そのざっくり感がいっそう、中身のナマな感じというか、容赦なく見せつけるその表現のブレない自信が力強い。



    怖いの、きらいなんです(笑)。正直にいって。
    なんだけど、物凄く面白くて、一気読み。

    怖いのだけれども、ちゃんとエンターテイメントの飛行高度を保っているんですね。

    いろいろあるんだけれど、主人公は死なない。

    そして、主人公は決してダークサイドに落ちない。

    そして、主人公は、主人公の母親と、自空間を超えて愛情を伝えあえる。
    (具体的には、なんていうか、テレパシーみたいなことですね。
    こういうのいつも思いますけれど、主人公って得ですよねえ)

    そして、主人公にはなんとなくのヒロイン女子がいて。
    このヒロイン女子と主人公の関係も、心理的には揺るがない。
    (現実には色々苦難に襲われるけれど、気持ちの信頼は変わらない)

    と、いうような要素が、モノスゴク、読み進める上での救いになります。
    (そのあたりが作家の意思なのか、編集サイドが「それだけは頼みますよ」だったのか、は気になるところですが)


    その中心線だけ担保されれば、周辺はもう、しっちゃかめっちゃかでも許す。
    というか、その混濁と残酷と恐怖の表現が無かったら、ただのSF冒険物語にすぎません。
    この漫画が歴史に燦然と輝く?作品であるのは、SF冒険物語に載せて、ひととして社会で生きていく恐怖みたいなぬめっとしたものが、壮絶に個性的な語り口で描かれているからだと思います。(そして、面白いから。鶏と卵の関係ですが。)



    物語の終盤。
    追い詰められた生存者たちは、二派に分かれて殺し合いにまで発展します。
    主人公たちの一派と敵対するボスは、途中までずっと親友だった少年。

    この敵意と憎悪の関係が、最後にはヒロインをめぐる愛の三角関係でもある、という、泥だらけのカタマリがめくれ禿げた下から蓮の花が出現するような怒涛の展開。
    このくだりは、それまでの積み上げた登場人物たちのキャラクターや極限状況の描写と相まって、僕としては実に目が覚めるようなオモシロサでした。パチパチ。

    備忘録として書いておくと、最後に主人公一派だけになっちゃって、そしていろいろあって、この先も生きていけそうな食物を発見して。
    そしていちばん小さな子供だけは、「元の世界」に帰すことが出来た。
    と、いうことで一応の?ハッピーエンド。



    しかし、1972-74年の連載で、連載誌が「少年サンデー」らしいんですよね...

    すごいなあ...よくこんなの載せたなあ...

    それにいちばん、脱帽...

  • ヤバい!面白い!一気読み!そして、感動!!!

  • とっても面白かった!!感動

  • 「漂流教室」梅図かずおが描く未来の日本。未来へと飛ばされてしまった小学生たちは生き残れるのか?!
    http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-08-04

  • なんとなく映画『CUBE』を思い出した
    想像上の怪物や未来人など脈絡はないが
    どんどん展開するので読まされてしまう
    希望があるようなないような終わり方はすばらしい

    CUBEの人間関係の対立から緊張感を生み出す脚本に
    比べると怪物など外的要素が強かった分
    ハリウッド映画もどきに感じるところもあった
    給食のおじさんとか生徒間での対立なんかは
    おもしろい

  • すごく昔に書かれているのに、この先取り感は何だろう?

    いっぱい人は死ぬし、絵は怖いし、納得いかないところもたくさんあるけれど、学ぶべきことが多いマンガだった。

    戦争をしようとしているどこかの党の人にも読んでいただきたい。人間の縮図がここにある気がする。おそらく何も感じないだろうけれど。

  • 昔のドラゴンヘッド

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著者プロフィール

楳図 かずお(うめず かずお)1936年和歌山県生まれ。55年に貸本漫画家としてデビュー、『週刊少年サンデー』などに作品を発表。ホラー漫画の第一人者。代表作に『漂流教室』『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』など。ホラー、SF、ギャグ、時代劇まで幅広い。1995年以降、腱鞘炎という理由で漫画は休筆中。タレント活動を行い、2014年には長編ホラー映画『マザー』を初監督・脚本・出演。

「2022年 『こわい本11 猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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