ドラえもん[しずか編] (小学館コロコロ文庫 ふ 1-73)

  • 小学館
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091941336

作品紹介・あらすじ

みんなの憧れ、みんなのマドンナ…しずかちゃん。心やさしいしずかちゃんの魅力が、じっくり楽しめる18作品を集めました。

感想・レビュー・書評

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  • このドラえもんの物語に花を添えるのがこのしずかちゃんである。しずかちゃんは決して物語を動かしたり、日常生活を対立的に示すことはない。なので、ここに収められた話の多くがしずか中心かと言われれば、そうでないことの方が多いだろう。
    しずかちゃんのもつ特性は、話の中心にいることではなく、むしろ、人物たちを補い、人物たちの動きや特性を和らげるところにある。
    のび太やジャイアン、スネ夫がどんなにみじめな落ちを受けようと、しずかちゃんは家から閉め出されるくらいのことだけで、しずかちゃん自身だけが彼らと同様の境遇に陥ることはないと言ってもいい。しずかちゃんが登場するだけで、場が一気に和み、恥じらいやためらいが現れる。このはたらきを便宜的に女性的と呼ぶとするなら、しずかちゃんはこの物語において唯一の女性的な存在である。ドラミちゃんの存在とはやはり違う。そして、登場する人物では年配女性や一回きりの登場のヒロインをのぞけば、物語全体を通じてしずかちゃん以外に女性的な働きをする存在はない。
    それだからこそ、入れ替えロープのような道具が効いてくるのだ。肉体と付与された役割というものが切り離されたものと考えることができるにはできるのだが、やはりどこかぎこちない。どうしたって、人間は自分の性以外で考えることはできないようにできているからだ。たしかに概念としてジェンダーというのは広く考えられるようになってきた。しかし、肉体から切り離したとしても、男は女ではないし、女は男ではないことに変わりがない。
    しずかちゃんの担う役割は他の人物たちと比べて小さいように見えるが、しずかちゃんを除いて、その役割を担える存在はない。これだけで充分、しずかちゃんのもたらす効果は大きいのである。

  • ドラえもんは最高

  • しずかちゃんが大きく関ったり、主に出てくるお話を集めた本。

    魔法使いになりたい、という話は日頃没個性気味な彼女にしては積極的で人間味を感じるお話だった。意外とわがままを言ってみたり、おっちょこちょいだったり、やきいもが好きだったり、意外なしずかちゃんが見られて楽しかった。

  • 僕が初めて買った漫画はてんとう虫コミックスの『ドラえもん』18巻と31巻と34巻でした。以後、漫画、アニメ、映画からいかに影響を受けまた学んだものか…。勇気や友情をはじめ、人生に大切なものはほとんどすべて『ドラえもん』から学んだと言って過言ではありません。

    しずかちゃんのお父さんが語る「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人間〜」は、確かに僕の理想の人間像を形成しています。全45巻(そしてプラス)に永遠の名作とそのもとが溢れていますね。

  • 気がつけばお風呂にはいってます。

  • しずかちゃんが実は焼きイモが大好物と知った時はたいそう驚いたものです。

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