岳人列伝 (小学館文庫 むA 42)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 52
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091960108

作品紹介・あらすじ

今、一番感動する「人間ドラマ」!

「そこに山がある限り、彼らは登り続ける…!」
厳しくも険しい、でも美しく気高い山々魅せられた、鋼鉄の体と心を持ったクライマーたち。
山岳を舞台に、極限の状況下にある人間ドラマを描いた傑作短編集!

【編集担当からのおすすめ情報】
作者スペシャル・インタビュー付き

感想・レビュー・書評

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  • (01)
    絵も濃い(*02)が,物語も濃い.8話の短編からなる高山の物語は,ヒマラヤやヨーロッパアルプスが舞台となっている.中には日本人も登場し,北アルプスが舞台となった遭難物語もある.いつもギリギリの登山であるから,生と死がテーマであり,パーティーの絆や,単独であってもその家族との絆などが描かれており,全体としてヒューマンな人間賛歌であり,山の讃歌となっている.
    変わったところでは,シェルパの物語がある.日本人も含めアジア色の中に欧米の登山が混じっている.その意味では,自然と文明,とりわけ近代的な文化が,のこりわずかな未踏の自然にどのように切り込んていったかを描いた漫画であり,アジアはちょうどその,近代の過渡的な設定として,必要だったのかもしれない.

    (02)
    ブラックの使い方もあるが,トーンが濃いせいもあるし,小さめなコマへの書き込みの多さ,擬音の大きさ,髭や眉などの顔の濃さがあるのかもしれない.それも山や自然の濃密や酷薄と無関係ではないだろう.

  • としやさん選

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著者プロフィール

1951年生まれ。高校卒業後望月あきらのアシスタントを務め『COM』に作品を投稿(佳作入選)。1972年『週刊少年ジャンプ』で漫画家デビュー。実力派漫画として第一線で活躍し続けている。漫画賞多数受賞。

「2022年 『村上もとか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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