夢は牛のお医者さん: よろこびもかなしみも夢になる。 (小学館ジュニア文庫 あ 10-1)
- 小学館 (2016年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092308671
作品紹介・あらすじ
喝采を浴びるドキュメンタリー映画が小説に
主人公の少女の成長に26年間密着した同名ドキュメンタリー映画は、全国各地で絶賛され、名だたる賞を総なめにしてきた感動大作です。
本書はそんな話題作を完全ノベライズ。新たに独自の取材を加えて、獣医師となった主人公が歩んできた長く険しい道のり、そして未来へと続く道を丁寧に描いていきます。
家族、友人、教師、そして四季折々の厳しくも優しい自然に育まれた少女は、いかに命と向き合いながら夢を叶え、さらなる夢を追い続けているのか。
命とは、夢とは、そして家族の絆とは?
子どもたちが生きるうえで知っておかなければならない大切なことが、この物語には全部詰まっています。
【編集担当からのおすすめ情報】
大人気コミック『銀の匙』でおなじみの荒川弘先生が、本書の主人公の生き方に共感して、ステキなメッセージを寄せてくださっています。
書店でぜひ確認してくださいね!
感想・レビュー・書評
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牛を育てる授業。
でもその肉を食べるとこまでする授業とは違うんですね。
引き渡した牛たちのその後は想像するしかない。
ペットではないというのが本当に大きなポイントになりますね。
獣医という立場から見てもそれはそうで。
ペットの動物たちと、家畜としての動物たちに対する心構えはどうしたって違ってくる。
同じ命なのにね。
それも受け入て、その上で命を守る覚悟がないと獣医さんにはなれないのね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一瞬で読んだ
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(まんまと小学館の策略に嵌ったなと思いつつ)漫画家の荒川弘先生が帯を書いてたので購入しました。
荒川先生自身がご実家酪農で獣医の夢を持っていらしていたのもあってか真摯なコメントが書かれていました。
本の内容は、知美さんが牛の強子と出会い別れ、獣医の夢を志し、大学受験、そして獣医になってからのこと……
夢にまで見た牛のお医者さんになってからも助けられた命、助けられなかった命があって
経済動物である牛だからこそ酪農家の方々の損益を考える必要もある。
「夢にはゴールも完成もありません」とは、帯の荒川先生の言葉。
不純な動機で読み始めましたが、とてもオススメの本です。