第四次元の小説―幻想数学短編集 (地球人ライブラリー 6)

  • 小学館
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本棚登録 : 113
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092510067

作品紹介・あらすじ

もし、せっかく新築した家が四次元空間にスリップして、外出できなくなってしまったら…。もし、数学が苦手なのに、結婚の条件に難問を突きつけられたら…。あなたを奇妙な空想の世界に招待する異色のアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • SF。数学。短編集。
    知っている作家はハインラインだけ。
    数学的なコラムもあり、なかなか興味深い。
    どの作品も、不思議な雰囲気が漂う。
    小説として面白いと思ったのは、ニアリング「数学のおまじない」、ポージス「悪魔とサイモン・フラッグ」。

  • 久しぶりに単行本の本を読んだ。
    個人的には文庫が大好きなのですがこれは文庫がでていないので単行本を。
    こういうときに電子化されていたら便利なのにと思った。

    先日感銘を受けた、フェルマーの最終定理の中にもこの小説がチラっとでてきてとても興味を持った。
    この小説は数学というより、世にも不思議な物語要素が詰まった短編集だ。

    どのストーリーもとても印象深く今までに覗いたことのない世界が広がっていた。

    そして解説付きで歴史上の人物などがたくさんでてくるので教養にもなる。
    ロバートAハインラインはこの読書ログの課題図書「夏への扉」の著者でもあって凄く期待したし、期待どおりの面白い数学的ストーリーだった。
    読み返せば読み返すほど、理論の理解ができるようになるかなぁ。

  •  ユニークな数学SF集。作品の内容についてイラストやテーマについてのエッセイがついているなど、数学解説の要素が多く含まれている。
    「タキポンプ」エドワード・ペイジ・ミッチェル 数学教授の娘に恋した劣等生。結婚のため数学の難問を与えられたが。古典的パターンの小説(実際1873年のものらしい)だが、主人公が相談する学者がいい味を出している。
    「歪んだ家」ロバート・A・ハインライン 友人の建築家の設計で出来た奇妙な家。ハインラインはタイムパラドックスとか論理遊びが好きなんだなあ。ウルトラマンのブルトンを思い出した。
    「メビウスという名の地下鉄」A・J・ドイッチェ 幽霊電車!X電車で行こう、ではないか!舞台はボストン。
    「数学のまじない」H・ニヤリング・Jr 数学の出来ない生徒に手を焼いた教授が苦肉の策。数学とヴ―ドゥーできたか。これ好きだな~。
    「最後の魔術師」ブルース・エリオット 火星で脱出ショーを演じる魔術師。新ネタとして<クラインの壺>からの脱出ショーを行うことになったが。ちょっとミステリ仕立てになってる。
    「頑固な論理」ラッセル・マロニー 6頭のチンパンジーが100万年の間タイプライターを打ち続けるといくらでも本が出来るよ!ってラファティの「寿限無、寿限無」もあったな。いつからあるネタなんだろうなあ。
    「悪魔とサイモン・フラッグ」アーサー・ポージス 悪魔の召喚に成功した主人公は、ある数学の問題を悪魔に出した。軽妙で楽しい。自分ではこれが集中ベスト。
     
     数学ネタなので図解が丁寧なのは嬉しい。各種読書ガイドもついていて参考になる。ただ出てくる小説や作家の方の情報は不十分なのでそこは残念。数学テーマだけでなく話としても親しみやすくバラエティに富んだチョイスになっているのに惜しいなあ。

  • 1994.9.20.初、並、帯なし
    2013.2.21.松阪BF

  • 久々の数学系でした。四次元の建築物やクラインの壺が、もしできちゃったらどうなるか…といった物語を集めた短編集です。こういうことをイメージだけるだけスゴイと思います。

  • 星新一の影響で読んでみた。

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