北里柴三郎 近代日本医学の父・感染症対策の先駆者 (小学館版学習まんが人物館)
- 小学館 (2021年12月9日発売)


- 本 ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092701380
作品紹介・あらすじ
日本の感染症対策は柴三郎の時代から!
小学校の社会科の教科書にも載っている北里柴三郎。名前は聞いたことあるけれど、何がスゴイのかよく分からないって?
それもそのはず、柴三郎の功績は多岐にわたり、聞き慣れない専門用語も多いため、いまいちピンとこないのです。
彼の功績をあえてひと言で表すなら、細菌やウイルスなどの「目に見えない敵」と戦う武器を見つけたことです。ときは明治時代。病気の原因がまだよく分かっておらず、細菌やウイルスの存在すらあまり知られていない時代でした。
そんな時代にあって、柴三郎は「破傷風」という厄介な病気の治療法を発明します。それまでの医学は病気の症状をやわらげるていどでしたが、柴三郎は原因そのものを取り除く画期的な治療法を見つけたのです。それが、こんにちも目にする「血清療法」です。血清療法はのちに改良されてワクチンになります。
この功績で、柴三郎は第1回ノーベル医学・生理学賞の最終選考まで残りました。
細菌という存在を熟知した柴三郎は、手洗いや消毒、マスクの着用など、さまざまな感染症対策を日本で広めます。それは、新型コロナウイルスに直面した私たちが、日々実践している対策に活かされているのです。
【編集担当からのおすすめ情報】
2024年に一万円札などの紙幣がリニューアルされますね!
新五千円札の津田梅子、新一万円札の渋沢栄一とともに、新千円札に北里柴三郎が採用されます。それだけ近代日本の文化的発展に尽くした功績が大きかったんですねぇ。
ちなみに現在使われている千円札は、黄熱病の研究で知られる野口英世。彼はじつは、若いときに柴三郎の研究所で働いていたことがあるんです。もしかしたら、柴三郎に大きな影響を受けていたかも・・・? そう考えると、新旧の千円札の「顔」の交代にも、ドラマを感じざるを得ませんね。
津田梅子、渋沢栄一も同じ学習まんが人物館シリーズで登場していますので、令和の新紙幣の3人をぜひまとめてご覧ください!
感想・レビュー・書評
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新千円札に登場するというので、どんな人なのか、手っ取り早く漫画を読んでみる。
日本だけでなく、世界の感染症対策に奔走した人生。
漫画だからなのかもしれないけれど、ジャンプ的な、とにかく情熱的な人物像。
今の生活があるのもこういう研究の成果で、今まで知らなかったことが恥ずかしくなった。
「研究っていうのも体力が無いとできないんだな」S18
ちびちゃんは気の抜けた感想を言ってたけど、少しでも北里先生の情熱の影響があるといいなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったです!
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北里柴三郎さん
2024年から新1000円札に出る人。
【本文より】
・大事を成す者は、必ず運を手にしています。
その運を引き寄せるには、ただ一心、脇目もふらず、みずからの大望へまい進するだけなのです。
・井の中の蛙(かわず)の鳴き声には耳を貸すな。医学とはなんなのか、自分の目で確かめたまえ。
そして大海(たいかい)に泳ぎ出して来い。君に勇気があるのなら!
・大事を成そうと思うなら、基礎をしっかりと固めるのだ。その基礎というのは、生涯を通じての勉強だ。どんなに志があったところで、学力のない者は人に信じてもらえないからだ。
・終始一貫
これはどんな苦難があろうとも初心を変えず、研究人生を貫き通した柴三郎の座右の銘です
・一生懸命がんばれば、人生の中でいつかは成功するであろうというのが私の考えだ。他人のことをいろいろ批判してはいけない。苦労をたたえてこそ男子である。 -
コストこわい(→ころり、コレラのことだった)
ペストもこわい
最初の方は、ちょっと武田信玄みたいだなって思った。こどものころ木の棒で戦う練習とかしてたから。(江戸時代生まれのため)
2024/11/29 小1 -
図書館本。新型コロナウイルスで感染症がぐぐっと身近に感じられるので、その辺、長女に響いてくれれば。
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えらい!
著者プロフィール
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