八月の光 失われた声に耳をすませて (創作児童読物)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 119
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092897564

作品紹介・あらすじ

失われた声を拾い上げ祈りを込めた短編連作

広島原爆投下を生き延びた人々の物語として2012年に児童単行本として発表された『八月の光』は、多くの人の心を打ち、評価の高い作品でした。そして、2編を加えて小学館文庫化されました。このたび、著者の意向で、さらに新たに2編書き下ろしを加えて、7編の短編連作として児童向けに出版いたします。

名前だけでしかない人があり、名前すら残らなかった人があります。ヒロシマの物語を書くということは、あるいは読むということも、そのような人びとの「失われた声」に耳をすませることなのだと私は考えています(作者あとがきから)。



【編集担当からのおすすめ情報】
不穏な空気に満ちた世界情勢の中、忘れてはいけない、目をそらしてはいけない。作者の祈りのこもった、それぞれの物語です。

感想・レビュー・書評

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  • 日常が原爆によって失われてしまったことの恐ろしさを感じるお話ばかりだった。作られた物語だけど、読むほどに苦しくなっていった。

  • 被曝2世である朽木の広島の現場をモチーフにした短編集。7話所収。戰時下の日常が原爆投下でガラリと暗転していく話だが、1945年8月6日、その数日前からの話もあれば、その3年後、70年後の話もある。ヒロシマの惨禍を描いた絵、見るのか辛い絵思い出す描写がある。しかし、諦めながらも力強く生きる人々が描かれていて、読んで辛いのだけれど、登場人物の幸せを祈ってたり、信じたりしていて希望がもてる。
    5年生の国語の教科書掲載、同著者書き下ろし「たずねびと」がある。その単元のブックトークの1冊に使用した。

  • 辛いけれど、苦しいけれど、知らなきゃいけない事がある。一人一人の物語。

  • 5年教科書掲載本

    今まで、原爆の資料を注視することができなかった。

    でも、これを読んで、やはり目を背けていてはいけないという気持ちになった。

    はだしのゲンしか読まない児童たち。
    一話でもいいので、卒業までに読んでほしいと思う。

  • 7つの広島の話。必ず原爆の日に繋がる。話の中で前の話の登場人物が出てきたりする。
    普通の日常からあの日に移るので、「この世界の片隅に」で感じた喪失感や虚しさがあった。
    「彼岸花はきつねのかんざし」より、読みやすく情景描写もあり、原爆の悲惨さを感じることができる。

  • この本で読んだ一人一人にはちゃんと顔があって、日常の細やかな暮らしがあって、生きてきた日々があった。
    至極当然な生きるという行いを、いったい誰がなんの権利で奪うに至ったのか。
    ただただ泣けてくる。許せない。

  • 朽木祥さん講演会 | イベント一覧,お知らせ | 教文館ナルニア国
    https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/info/d36f6cc0

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    失われた声を拾い上げ祈りを込めた短編連作
    広島原爆投下を生き延びた人々の物語として2012年に児童単行本として発表された『八月の光』は、多くの人の心を打ち、評価の高い作品でした。そして、2編を加えて小学館文庫化されました。このたび、著者の意向で、さらに新たに2編書き下ろしを加えて、7編の短編連作として児童向けに出版いたします。
    名前だけでしかない人があり、名前すら残らなかった人があります。ヒロシマの物語を書くということは、あるいは読むということも、そのような人びとの「失われた声」に耳をすませることなのだと私は考えています(作者あとがきから)。
    〈 編集者からのおすすめ情報 〉
    不穏な空気に満ちた世界情勢の中、忘れてはいけない、目をそらしてはいけない。作者の祈りのこもった、それぞれの物語です。
    https://www.shogakukan.co.jp/books/09289756

  • 久々に泣いてしまった。
    つらい話は読むのが苦しいので避けたいところだけれど、と思いながら朽木さんだからと思って読みました。
    そんなにハードじゃないと思って。
    淡々としながらも絵が浮かんできて・・・
    でも、これなら人に勧められる気がする。

  • 1945年8月6日
    “あの日”に消えたいのち、のこったいのち
    声なき声に耳をかたむけてつむぎ出した連作短編集

    次の世代をになう子どもたちの心の深いところにとどけたい物語

    2012年刊の単行本に2編くわえた2015年刊の小学館文庫版を底本とし、あらたに2編をくわえた新装版

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著者プロフィール

朽木祥 1957年、広島市に生まれる。被爆二世。上智大学大学院博士前期課程修了。本作『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞ほか受賞。『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞、『彼岸花はきつねのかんざし』(学研プラス)で日本児童文芸家協会賞、『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞ほか受賞、『あひるの手紙』(佼成出版社)で日本児童文学者協会賞など、受賞多数。その他の作品に『たそかれ』(福音館書店)、『引き出しの中の家』(ポプラ社)、『八月の光 失われた声に耳をすませて』(小学館)など、作品はファンタジーからYAまで多岐にわたる。翻訳には『バレエシューズ』(福音館書店)がある。鎌倉市在住。

「2021年 『かはたれ 散在ガ池の河童猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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