月あかりのおはなし集

制作 : いたや さとし  こだま ともこ 
  • 小学館
4.00
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本棚登録 : 30
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (146ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092905009

作品紹介・あらすじ

ネズミにつかまって働かされるマルハナバチ、いたずらものの影法師、子豚を売りに行ったデッコン少年、鳥かごにとじこめられた妖精、びっくり箱じいさん……。なんとなんと素敵なお話なのでしょうか。このお話集の6話は、今から60年も前にイギリスの作家のアリソン・アトリーという女性が書いたものです。イギリスの子どもたちがぼろぼろになるまで読んでいた本が、初めて日本で訳されたのが、この『月あかりのおはなし集』なのです。こだまともこさんの優しい翻訳に、海外で活躍しているいたやさとし氏のイラストがたっぷりついています。アトリーは、本当にファンタジーの紡ぎ手ですね。

感想・レビュー・書評

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  • 意地悪なネズミにこき使われるマルハナバチ、すてきな占い入りの「ラッキー・バッグ」を手にした貧しい女の子、妖精にだまされ、売り物のブタをささやかなものと取り換えっこしてしまう民話風のお話……。ファンタジーの紡ぎ手アトリーさんの本領発揮、といった感じのお話が六編入っています。
     アトリーさんのお話の特徴は、動物や妖精や影法師などが、人間の世界に共存することに、なんの違和感も覚えさせない点にあると思います。世界のどこかにはきっとこんな場所があるはずだ、と信じさせてくれる自然さがあるのです。 
     捕まえた妖精を鳥かごで飼おうとした少年にふりかかる災難を描く『鳥かごのなかのようせい』では、妖精の声や光る怖い眼など、迫真の描写が続き、アトリーさんは本物の妖精に会ったことがあるのではないだろうか、と思わされます。 それに、いたずらばかりする自分の影法師を追い出して後悔した少年が、大人になった時、偶然再会した影法師を、自分の息子の友達として連れ帰るお話には、グッときてしまいます。 
     これはお話、現実ではない、と頭ではわかっていても、子どもだけでなく大人も心がノックアウトされてしまう、すてきな魔法が詰まった短編集。

  • ★★★★☆
    短編童話集。かわいいだけでなく、ピリっとしたお話も。
    (まっきー)

  • アリソン・アトリーの短編集。不思議で面白い、ほっと心なごむお話が6篇、“SOME MOONSHINE TALES”からの訳出。動物ものではマルハナバチ、民話調のかげぼうしや妖精、そしてラッキーバックに、びっくり箱のおじいさん…といろいろ楽しめます。子供も、その昔子供だった私たちにも、魔法が息づく大切な世界を蘇らせてくれる、アトリーのお話たち。上質なファンタジーにふれる喜び…。

  • おじいさんやおばあさんが子どもだった頃、妖精や化物は、わたしたちのすぐ近くにいたんですよ…。ゾクッと不思議なアトリーの魔法の世界がいまよみがえる! 「マルハナバチさんとネズミのおかみさん」ほか名作6編を収録。

  • アリソン・アトリーのちょっぴり不思議で時に皮肉のスパイスも効いた物語集。昔話のような雰囲気で安心して読める。日本人の画家の挿絵があってないのが残念。2007/03/23

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プロフィール

イギリスの童話作家、ファンタジー作家。1884年生まれ。幼少期を過ごしたクロムフォード、ダービーシャーの自然を題材にして物語を執筆しはじめ、「チム・ラビット」シリーズや「グレイ・ラビット」シリーズ、タイムファンタジーのさきがけとなったA Traveller in Time(邦題『時の旅人』岩波少年文庫)など、生涯で100タイトルを超える物語を残した。1976年没。

「2017年 『小さな赤いめんどり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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