- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092905139
作品紹介・あらすじ
主人公ジョナは、靴店で楽しくアルバイトをしていた。天才的センスで靴を売る姿に感動したお店のオーナーが、ジョナを運転手としてひと夏やとうといいだした。思いもよらないオーナーとのドライブで、ジョナを待ちかまえていたものは?さわやかな青春ストーリー。
感想・レビュー・書評
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如何にもアメリカらしい、ハリウッド映画を思わせるような、ユーモアと波乱に満ちた展開。
でも、それだけではないところに、この作品の良さがあると思いました。
グラッドストン靴店で働く、靴の販売に長けた16歳の高校生、「ジェナ・ボーラー」と、そこの老・女社長、「マデライン・グラッドストン」の、キャデラックを手懐けながらの長いドライブの旅は、新感覚のお仕事ロード小説となっておりますが、それ以上に印象に残ったのは、ジェナの愛すべき人柄でした。
アメリカのティーンエイジャーは、明るくポジティブなひとつのイメージを持っていたが、どこの国も、家族について悩み苦しんでいることには共通点があり、その内容は、父のアルコール中毒に、両親の離婚による、母の過酷な労働状況、ジェナに甘えたい妹に、アルツハイマー病のおばあちゃんと、日本人が共感できるもので、それに対して、必死で向き合いながらも、時に、「なぜ?」が胸中に湧き起こる感覚を否定できなかったジェナ。
必死で向き合うのは、それだけ家族の事を愛しているからだと思い、その優しさに読んでいる私も胸が熱くなるが、それだけでは駄目なことに、ジェナは今回の旅を通して、気付き、学び、そして実行に移す過程には大味な感じではない、納得できるものがあり、物語の素晴らしさを感じました。
また、個人的には、人間の足(足首から先の部分)には、26本の骨、19の筋肉、33の関節、107の靱帯があることを知り、自分の足に最適な靴を選ぶことが、如何に大切なのかを実感したことも印象的で、自分一人で試し履きするだけだと、判断が難しいんですよね。
そんな時、ジェナみたいな、物でなく人間を見てくれる接客をしてくれる靴店があれば、私もぜひ行きたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公のジェナは16歳。
身長は179センチだけどバスケ部のレギュラーからは外されたうえに、金髪のゴージャスな妹に比べてビジュアルもパッとしない。けれど、靴屋のアルバイトとしての誇りと売り上げはピカイチだ。
そんなジェナが、バイト先の靴チェーン店の経営危機を知り、夏休みの間社長のお抱え運転手としてシカゴからテキサスまで各支店を回ることになった。
大人の世界を通して物を売ることと、その信念を学んでいく。
高校生になったらバイトをしようと思っている中学生、もちろん高校生にも読んでほしいと思う。 -
テンポがよく、灰島かりさんの翻訳も読みやすくさくっと読めた。でも、お父さんはアルコール中毒でそれが原因で親が離婚していたりと物語は決して明るいわけではない。『負けないパティシエガール』の作者さんだったのですね。YAにはおすすめの作家。
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嬉しいことばかりじゃないけれど、それでも人生は生きるに値する。そんな希望をくれる、見せてくれる物語でした。
主人公ジェンナの、逃げてきたものに向き合い、毅然と立ち向かう姿に、自分もそうありたいと思わされました。
現代のシンデレラとともに、刺激的な一夏のチャレンジと成長を味わいたい人におすすめ。 -
見た目はパッとしない16歳の女の子。でも靴を売ることには誇りを持っていた。
社長の運転手をすることになり、ものの見方が大きく変わる。 -
「主人公ジョナは、靴店で楽しくアルバイトをしていた。天才的センスで靴を売る姿に感動したお店のオーナーが、ジョナを運転手としてひと夏やとうといいだした。思いもよらないオーナーとのドライブで、ジョナを待ちかまえていたものは?さわやかな青春ストーリー。」
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図書館のティーンコーナーで目に止まり、タイトルと表紙絵に惹かれて借りた本。
原題は「Rules of the road」で、読んでみると、当然だけど原題がしっくりくる内容でした。
16歳のティーンエイジャーの女の子が主人公の一夏の物語。この設定このストーリーで16歳?と思ってしまうけれど、アメリカのティーンは精神的に大人な子が多いのだろう。
設定はともかく、主人公が頑張って周囲の大人と渡り合って成長していくストーリーは読んでいて爽快で、若いっていいなぁと久しぶりに思いました。
そして、こんな靴屋さんの店員さんがいたら買いに行きたい!
あと、「世の中にはうそで固めた態度が多すぎる。だからこそ、本物は輝くのだろう。」というフレーズが印象に残りました。子供の幼稚園の保護者の世界がまさにこんな感じでした。
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おもしろかった。
いろいろ詰め込んでて、でもわりにさらっと読めて、まあ、よかったかな。 -
商売も心が無くてはダメね⁉️
ゴールデンカイト賞