- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092905283
作品紹介・あらすじ
嵐が町をひとのみにしてしまったあとで、少年は、新しい土地へと引っ越した。不安を抱えた少年は、その町で一頭のみすぼらしい馬と出会った。悲劇を生き抜く強さを教えてくれる、少年と馬のハートフルストーリー。-再生と自立の感動物語。
感想・レビュー・書評
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少年と両親、隣人、そして馬との交流を通して、人は今の自分自身と、人生と、自分の生きるこの世界とどうつきあうのかを描く物語。原書は2008年に出版されている。
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★★★★☆
災害の場面の人の無力感がヒタヒタと恐ろしい。
主人公の独白と隣人の日記が交互に物語をすすめていく。
仕掛けがいくつか施されてるが、児童書では珍しいかも。
再読しようかな?
(まっきー) -
帯に「感動と衝撃のラスト」とあったのでわくわくしつつ手に取り、感情移入しつつ読み進めていったが、最後まさかのラストで感動よりも、「やられたー!!!!!」という感じだった(笑)
馬を通じて育まれていく2人の男の子の友情物語、という感じ?話が進むにつれて、お互いがそれぞれの中の課題を克服し、また2人を取り巻く他の同級生も変わっていく。
最初の嵐の描写がすごい!!東日本大震災を思い出して怖くなるくらい細かく丁寧な描写だった。正直、最初の部分はその後の話にあまり関わってこなかった感じがする(読みとれなかっただけかも?)が、そこだけでも大分引き込まれた。 -
読み終えたところで、もう一度読みたくなる作品だった。
ラストの一ページで印象がガラッと変わってしまった。
完全に作者にいっぱい食わされた!(良い意味で) -
物語の中の嵐と、3.11の地震で起きた津波とが勝手にリンクしながらの冒頭部分でした。でもその後は、3.11と重なることなく読み進めました。主人公とそのまわりを取り囲む大人とのやりとりが温かくてよかったです。最後の場面では、驚くところがありましたが、それもまたお話を読んでいく中での楽しみでもあるかと思いました。そして、その驚きを踏まえて、再読するとさらに楽しめました。
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ジャックとマイケルの友情、馬との出会い。牧歌的な近未来(と思われる)世界で、ジャック、マイケル、馬それぞれが居場所をみつける話。最後びっくりしました。お薦め!
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ジャックは洪水で家を失い、両親と共に新たな土地にやって来た。
新しい家の敷地は、畑にする十分な広さがあり、一家は野菜を育てて売って
生計を立てようと考えた。
隣に住むマイケルとは、荷馬車の馬を介して友だちになった。
マイケルは体が弱く、ほぼ家の中で暮らしていたが、ジャックと親しくなるに
つれ、少しずつ体力をつけていった。
シンプソンさんの家で、もうすぐ処分されるという馬を見つけたジャックと
父親は、マイケルの協力もあって、その馬を幸運にも手に入れることが出来た。
バンと名付けたその馬を、ジャックとマイケルは仕事が出来るように
しつけ始める。
物語は、ジャックの回想とマイケルの日記が交互に記されて行きます。
そして最後のしかけに、感動します。