- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092905757
作品紹介・あらすじ
絵を描く少年と絵を見る少女の自分発見物語
長い闘病生活の末、学年が遅れてしまった少女と、子どものころよく一緒に遊んだ少年が再会。少年は、学校では、友達の似顔絵を、家では部屋にこもり絵ばかり描いていた。その絵を少女が酷評することで交流がはじまる。絵を描くことが好きな少年ヒッキーと絵を見ることが好きな少女ミーミ。全く違う二人だけれど、お互いがぶつかることで自分が見えてくる。そして、お互いを思いやることで生きる勇気を持てるさわやかな青春物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
文学者協会の新人賞、椋鳩十賞を受賞した期待の新人の長編第2作目。受賞作品では、主人公の繊細な心の内をこまやかに表現し、感動的な児童文学と注目されました。今回の作品も、明日への勇気を与えてくれるさわやかな物語となっています。全く違う二人は、お互いを見つめることで自分の生き方を考えるようになります。自分の好きなことに熱中している中から、何かを見つけていく、そんな少年少女を描いた物語です。中学生にぜひ読んでいただきたい一冊です。
感想・レビュー・書評
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「絵を描く少年と絵を見る少女の自分発見物語
長い闘病生活の末、学年が遅れてしまった少女と、子どものころよく一緒に遊んだ少年が再会。少年は、学校では、友達の似顔絵を、家では部屋にこもり絵ばかり描いていた。その絵を少女が酷評することで交流がはじまる。絵を描くことが好きな少年ヒッキーと絵を見ることが好きな少女ミーミ。全く違う二人だけれど、お互いがぶつかることで自分が見えてくる。そして、お互いを思いやることで生きる勇気を持てるさわやかな青春物語。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵を描くのが好きなおれの前に、病気のために長らくあってなかった幼なじみが現れる。
ふたりのつかずはなれず緊張のある関係の描写がみごと。
クライマックスの勢いのある展開も読み応えがあった。 -
気になったものはなんでも絵にしてみる絵を描くのが好きな中2の樹。しばらく会っていなかった幼なじみのミーミ(美海)が、家に遊びに来るようになる。ミーミは、病気で長い間入院していて、今も食べるものの制限がある。
2人が見に行った長谷川等伯の松林図屏風って、どんなものか見てみたい。ミーミが「視線がまっすぐにあたしにむかってくる」と言っていた少女の絵は、何の絵だろう? -
中2になった樹の前に、5年ぶりにあらわれた、幼なじみの美海。
病気で入院していたため、学年は一つ下になり、今は食事制限をしている。
美海は樹の家が気に入っているようで、樹の母親に会いに、ちょくちょく遊びに
来るようになった。
美海が来ると、家の中の空気が変わるので、樹はとまどいを感じていた。 -
長く入院生活を送っていた幼なじみのミーミが、家に来るようになり、自分のペースを乱され始めて、戸惑っていた樹。絵の見方や感じ方がミーミと一緒だったことに嬉しいと感じる。主人公の樹が絵を描くことに夢中になる所や松林図を鑑賞する所は良いなぁと思いました。好きなことをさらに突き進めていく、気持ちをこの作品を通して感じました。