- 小学館 (2021年2月24日発売)
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感想 : 21件
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784092906365
作品紹介・あらすじ
鳥の足がはえた家にすむ少女の成長物語
「わたしの家には鳥の足がはえている。家は、年に二、三度、夜中にすっくと立ち上がり、猛スピードで走り出す。」(冒頭文抜粋)
少女マリンカが祖母のバーバと住む不思議な家には、あの世とこの世の境界を守る秘密の「門」がある。バーバはこの門の番人で、マリンカも将来番人になることを運命づけられてきた。
しかし、マリンカは、毎晩「門」を目指して訪ねてくる死者達を美味しい料理と楽しい音楽でもてなし、星へ還すバーバの仕事を手伝っている。
でも本当は、その仕事に明け暮れる人生ではなく、生きている人たちの世界で友だちを作って遊ぶことを夢みる少女で、自分の運命は自分で決めたいと、もがき、あらがい、行動していく。
ロシア民話「バーバ・ヤーガ」をモチーフに、家族の愛情と絆、少女の葛藤と成長、そして人生を自分の足で歩むことへのエールを描いた長編ファンタジーです。
【編集担当からのおすすめ情報】
毎晩死者が訪ねてくる「家」とは、何とも不気味で恐ろしい・・・・・・。しかし、そこで夜な夜な行われているのは、美味しい料理と楽しい音楽、どんな人生も祝福し、死者をなぐさめ、無事に星へ還す、という、とても心安らぐ宴です。
主人公マリンカの成長を見守る「家」は、さながら、思春期の娘をもつお母さんのよう。
2019年のカーネギー賞のショートリストにノミネートした作品です。
みんなの感想まとめ
少女マリンカの成長を描いた物語では、彼女が住む不思議な「走る家」とその番人である祖母バーバとの関係が中心にあります。マリンカは、死者を星へ還すバーバの仕事を手伝いながらも、自分の人生を自分で決めたいと...
感想・レビュー・書評
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Sophie Anderson – 'Heart-stirring storytelling' – The Sunday Times
https://sophieandersonauthor.com
Saara Katariina Söderlund
http://www.saarakatariina.com
ヤーガの走る家 | 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09290636
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王谷晶さんの『ババヤガの夜』を読み終えた直後に見かけ、おおババヤガだ…とそれだけで手に取ったのだけど、面白かった!
死者を向こう側へ送り出すバーバと共に、「走る家」で暮らすマリンカ。
12歳の彼女の感情や行動がわかるわかるわかると痛いくらいだった。
浅はかで自分勝手なんだ、でも子どもは必死なんだ…。
むしろ子どもは自分優先であっていいよと、マリンカを抱きしめたい気持ちで読んだ。
やることなすこと悪い方へ向かってしまうのが苦しい。
でも、バーバや家やジャックといったマリンカを取り巻くキャラクターがとても良く、マリンカと共に支えられているようだった。
ずっととても丁寧に書かれていただけに、終盤ちょっと駆け足かな…と感じたのだけど、それもマリンカや皆ともう少し一緒にいたかったからかもしれない。
装丁、挿画もぴったり! -
死者をもてなして星に帰す役割をもつ"ヤーガ"(見習い)でありながら、普通の女の子として遊びたい気持ちが抑えきれずに周りに当たってしまうマリンカ。受け止められない現実に目を背けて空回りしてしまう彼女をひたむきに支える「家」が印象的でした。足が生え、意思を持ち生きている家は面白くて可愛いなぁ♡長編作品なので読み応えもあって面白かったです‼︎
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主人公の頑固なところに呆れたが
運命を切り開こうって気持ちは
わからなくもない -
設定や心理描写は魅力的。ハウルの影響もありそう。ただ、どうしてもしつこさを感じてしまった。あまりにも繰り返されるマリンカの心理を整理した方が、読み進めやすいかもしれない。訳者あとがきからも。
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ロシア民話をベースに、将来をヤーガとして生きることを運命付けられた少女の成長物語。
マリンカを通じて、自分が今ここにいる意味を考えさせられました。 -
ロシア民話をモチーフにした物語。死者を導くヤーガの家に住む少女マリンカはヤーガになりたくなかった。
これは家に縛られた女性の葛藤の話かも。決められた運命に抗うことはワガママなのか。自分の未来を自分で決めた先にある希望。 -
死者と生者を結び、死者の魂を成仏させることを生業とするヤーガ。ヤーガのバーバと、次の門番を任されるマリンカ。マリンカの成長物語。
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バーバ・ヤーガのホラー映画を最近観て、良いヤーガの物語を読んでみたくなり選んだ。
死者をもてなして星に帰してあげる役割を持つヤーガとして生きる運命にありながら、生きている友達を作ったり好きなことをしたいと願うマリンカ。
支えて見守ってくれているバーバや家のことが見えていない自己中心的なふるまいに見えるけど、なんたって12歳なんだよな…
12歳で、できないことだらけの運命を受け入れろというのはあまりにも残酷だ。
喪失や、憧れていたものの本質を見てしまうことなどを通して、マリンカは正直に自分の気持ちに向き合うこと、それを周りの大切な人と共有することを学ぶ。
挿絵もかわいいし、ロシアだけでなく様々な国をモチーフにした料理や文化が出てくるので楽しい。 -
途中までは、まわりのあらゆるものに不満をぶつけ、送られている愛に気づかず、自分勝手にふるまう主人公のマリンカにだいぶイライラしながら読み進めていたのだけど、まあ、そうは言っても12歳だしなあ……自分の運命が決められていて、家からも出られないとなったらそりゃあ憤りも憤懣もたまるか、とも思い。
生と死のあわいにいるヤーガと、走る家の設定がユニーク。
境目が溶けていくことで、読者も、死に対しては心のなぐさめを感じ、生に対してはきらきらした喜びを感じとることができる。
そんなことがはっきりと言葉で(お説教っぽく)描かれているわけではなく、自然と伝わってくるのがすばらしいなと。
家もかわいいし、カラスのジャックやヒツジのベンジ、友だちのベンジャミンなど、周囲をとりまく人や動物たちもよかった。 -
ロシア民話バーバヤーガのお話をベースにしている。主人公は12歳の女の子マリンカでお婆ちゃんのバーバと暮らしている。バーバの仕事は死んだ人をあの夜に導くことで、住んでいる家も変わっていて、足が生えていて動けるし、意志があってマリンカと遊んでくれたりする。
マリンカは生きている人と交流できない今の状況に不満があるが、外に行けない。中盤過ぎまでマリンカがずっと後ろ向きなので、そこは少し読みにくい(あとがきにも同じような記述あり)。しかし、死者を迎える話や、人を寄せ付けないための骨の柵など、子どもが惹かれるネタが随所にあり、中学年くらいから読める本ではしっかりできていると思った。 -
訳者はあとがきで自己中心的な言動をする主人公に共感できないかも知れません、と述べているけれど、そんなことなかった。
外の広い世界への漠然とした憧れ。保護者への反発、苛立ち、甘え。友人への期待、失望。
自分も覚えのある思春期の感情。とても共感しながら読んだ。訳の力かな。
2回目読む時は、家に共感するような気がする。
『飛ぶ』家の話はあるけど、『走る』家という設定はユニーク。泳いだり木に登ったりもするよ! -
ロシア民話「バーバ・ヤーガ」をモチーフにしたファンタジー。
いっしょに暮らすバーバは死人を門から星へ還す『ヤーガ』という門の番人をしている。マリンカも将来番人になることを運命づけられている。
意思を持っていて走って移動する家というのがまず面白い。
自分の定められた運命に抗う強い意志を持つマリンカは自分勝手に思えて最初は好きになれなかった。
マリンカが周りの人々や家との関係性で後悔と気付きながら成長していく姿を見て、最後には可能性は自分次第で広がると教えてもらえるこの物語の力強さを感じた。
イラストやカバーを外したデザインが可愛い凝った作りの本。
