歌舞伎のかわいい衣裳図鑑 (実用単行本)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 220
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093107235

作品紹介・あらすじ

敷居が高いと敬遠されがちな歌舞伎の世界。でも、ひとたびその非日常で美しく華やかな空間に足を踏み入れると、魅惑の世界に取り込まれる……。そんな経験をした著者が、一人でも多くの女性、特に、和もの、着物好きな女性に魅力を伝えたいと案内する、ちょっとユニークな歌舞伎指南書です。「図鑑」とあるとおり、色彩・柄・コーディネートの魅力あふれる衣裳を中心に、小道具、髪飾りなど、歌舞伎の舞台でしか見られない数々の品をこの本のために一つずつ撮影し、衣裳、小道具、床山(鬘・髪飾り担当)のプロのみなさんに著者の「驚き」「疑問」をぶつけつつ解説を書き、仕上げました。監修は、立役から女形までこなし、歌舞伎以外にも映画・テレビ・舞台で活躍中の市川染五郎氏。着物好きさんにも、歌舞伎好きさんにも、楽しみが十倍になる本です。

感想・レビュー・書評

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  • 歌舞伎の衣装のなんと可愛らしいこと!役柄によって違うコーディネイトとかすっごく勉強になった!お姫様や町娘、花魁の美しさといったら!小道具や役柄、衣装の説明付き。巻末に市川染五郎さんのインタビュー付きです。

  • 若い女性に「衣装・着物」という視点から歌舞伎を知ってほしい、というコンセプトの本。
    着物&歌舞伎好きの筆者が、愛情たっぷりに紹介。

    着物や帯、髪飾りに履物、扇や傘、そして意外なところでは、ふんどしまで。
    フルカラーの写真は、見ているだけでたのしい。
    どの席で見るのがいいか、歌舞伎座の座席表の解説も、実際に行く人の参考になりそう。

    最後の匿名アンケートは、着物警察感があり、やはり行きにくい感じがしてしまった。

  • 著者は着物に関する文筆業、着物や和雑貨のプロデュースを行うプランナーだそうです。そんな着物好きな人が、どのようにして歌舞伎に惹かれていったのか、お芝居を観るときにはどこを見ているのか、たくさんの写真とともに紹介する、見て楽しく、読んでためになる1冊。
    監修は市川染五郎。役者の目から見たひと言も「ほほぅなるほど、そんな背景が」と興味深いです。化粧や着付けの様子も紹介されています。

    芝居というとストーリーに気を取られてしまうのですが、着物好きの著者の目はひと味違います。
    着物の柄の意味、髪飾りの種類、帯結び、履き物など、「ああ、そこを見るのかぁ」と感心させられます。そうした衣装や小道具・鬘も、作る人・着せる人・着る人がそれぞれに心を砕き、お芝居の内容に合うように、そしてまた舞台で美しく見えるように、工夫を重ねていくさまがわかります。

    演目によっては長唄囃子の人たちも背景に溶け込むような揃いの衣装を着ていたりします。そんなところもお芝居を全体で作り上げていく歌舞伎の楽しさなのでしょう。

    簡単だけれどポイントを押さえた観劇ガイド、主要演目のあらすじなどもつき、入門書としても使える本だと思います。
    何より、著者自身がとても歌舞伎が好きで、そのわくわく感が伝染してくるような、そこが魅力の1冊です。


    *生でしか味わえないものというのはあるとは思うのですが、そうはいっても、やはり長時間の舞台をそうそう気楽には見に行けず(^^;)。もうちょっとテレビ放映なんかを増やしてほしいなぁ・・・、と初心者未満としては思うのでした。

  • 新年最初に行った図書館で司書さんのオススメとして可愛くラッピングしてあって思わず借りました。良い出会いでした。
    着物を着て歌舞伎を観に行くのはハードルが高いですが、また歌舞伎を観にいきたいなぁーっすごく感じたのと、その時には衣装を見るという楽しみも増えました。
    格子三昧でバリエーションの多さにウキウキしました。衣装という視点でいつかは観てみたいと思ったのは「白波五人男」と「暫」、あとやっぱり花魁道中「篭釣瓶花街酔醒」です。

  • 前から家にあったのをふと手にとって一気読み(読むっていうより見る本だけど)。意外と楽しめた。
    舞台を見てきて「あの着方何なんだろう」と思っていたことが多少解決されたり。
    歌舞伎本を読んでてさらっと出てくるけどよくわからなかった衣裳用語の謎がビジュアルで多少解明されたり。
    「多少」とわざわざ書いてるのは、そこまで熱心に「解説」している本ではないので、写真が小さくて肝心なところがよくわからなかったりもする、もどかしさもあるため。でもまあ「女子的」に、ふわふわと楽しむことはじゅうぶんできました。
    履き物の種類とか足袋の色とかは今まであんまり見てなかったので、なるほどそういうところも今度は見てみよう、と、今後の観劇の楽しみも増えました。
    煙草入れとか印籠が、舞台でも本でも、見ていて楽しい。自分が実際に身につけることは、色んな意味で一生ないだろうと思うけど、要はポーチやスマホケースみたいな実用品だけどファッションの一部でもある、というもので、服より雑貨買うほうが楽しみな私としては、そっちのほうがわくわくするのかなあ。

    衣裳の話ではないけど、コラムのようなページで、「歌舞伎カルタ」という昔?の商品が紹介されていた。読み札が台詞で、絵札がそのセリフを言っているシーンの舞台写真というマニアックなカルタ。すごい。

    「立役(男役)が見得をきったり立ったり座ったりするときにちらっと見える、ふんどしと生足が堪らない」というところは大きくうなずきました。でもあんまりじいさんな役者さんは、見せんでええわ、と思ってしまう。でも仁左衛門はそうじゃないところがすごい。
    あ、本の話じゃなくなってきた。

  • 帯の結び方紹介してるページもあって参考になりました。
    しかし「前ばさみ」なんて結び方ネットで検索しても出てこない…

    演目の解説もあるにはあるけど短いのでこのキャラはこんな衣装ってみるだけな感じ。

  • 歌舞伎の衣装に特化して、たくさんの写真とともに解説されており、とても読みやすい。歌舞伎の小道具にもちりばめられた「粋」を知ることができ、歌舞伎が見に行きたくなる一冊。

  • 11月21日『歌舞伎座開業記念日』この一冊

  • この本は、数か月前に中古ショップで偶然見つけたのですが、オールカラーといってもよいくらい写真が多く、目で見て楽しい一冊。

    衣裳、小道具といった分かりやすい切り口で、初心者向けに歌舞伎の見どころを解説してくださっており、「へぇ~」を連発しながら頁をめくりました。

    続きはこちら⇒http://wanowa.jugem.jp/?eid=103#sequel

  • 図書館にて読了。購入検討。

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著者プロフィール

君野倫子( きみの・りんこ )
文筆家/日本文化キュレーター。着物、和雑貨、歌舞伎、和の文化などをテーマに書籍、雑誌、新聞などで執筆する文筆家。
2010年ロサンゼルスに拠点を移し、日本のみならず、欧米、アジアなどで日本文化を紹介するイベントやワークショップなどを開催。
またインバウンドや海外進出のための企業コンサル、商品開発のディレクションなどを手がける。
著書に『わくわくほっこり二十四節気を楽しむ図鑑』『わくわくほっこり和菓子図鑑』(共に二見書房)
『歌舞伎のかわいい衣裳図鑑』『歌舞伎のびっくり満喫図鑑』(共に小学館)など多数。

「2019年 『歌舞伎はじめて案内手帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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