0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093112512

作品紹介・あらすじ

心と知能を伸ばし「自分が大好き」と言える子を育てる「語りかけ育児」

「語りかけ育児」とは、1日30分間だけ、お母さんが静かな環境で赤ちゃんの興味に沿って遊んだり、語りかけることで子供の才能を最大限引き出し、コミュニケーション能力を育てる方法です。イギリスで子供達の心と知能の発達に驚くべき効果が立証され、子供の言語能力&知能を確実に伸ばす方法としてイギリスの政府が推奨を決定しました。お母さんが自分にしっかり向き合ってくれる、という安心感を赤ちゃんに与えることで、赤ちゃんに意欲と自己肯定感を育てることができるため、親子の関係が良好になり、思春期の問題を未然に防ぐことができる、という面も指摘されています。本書は、その画期的な育児法をわかりやすく紹介した翻訳本です。月齢別に語りかけの言葉、おもちゃ、遊び方などを紹介し、使いやすい構成になっています。

感想・レビュー・書評

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  • それぞれの月齢にあわせて、発達の度合い、どのような語りかけをすべきか、遊び方、などなど…丁寧に細かく書かれている興味深い1冊。
    月齢により違いがあるため、育てながら確認するには手元にないと分量的に記憶に留められない。月齢にかかわらず、共通している箇所もある…というよりはむしろ、語りかけ育児のスタンスは一貫している。それを書き残しておきたい。

    30分の語りかけの時間をもち、赤ちゃんと静かな環境で向き合うことが大事。否定、質問はNG。赤ちゃんの興味があることに対して寄り添い、決して言い直したり真似させたりしないこと。言葉を楽しいと思ってもらうことが大事。赤ちゃんは自ら楽しいと学んでいく。

    興味深かったのは、職業が通訳のお子さんの話。母国語でない英語で育てようとしたところ、赤ちゃんがなかなか言葉を理解しなかったとのこと。母国語で話すことが大事なのだと思い知った。通訳者でそうなのだから、素人が何をしたって駄目。まずは、ことばの楽しさを母国語で知ってもらおうと思った。

    ■語りかけ
    ~3毎日30分は赤ちゃんと向き合うこと
    ~3その30分は赤ちゃんと一対一
    ~3音楽もテレビもない静かな環境で向き合う
    ~3短い文、高めの声、ゆっくり、文と文の間にスペース
    ~3繰り返しを多く、語呂の良い言い回し
    ~3語りかけ育児は親の母国語で
    ~6赤ちゃんが返事をする間をとる
    ~6赤ちゃんが返す音をこまめに返す
     (自分が出す音をわからせる、声を聴くのは楽しいと思わせる)
    ~6赤ちゃんが興味をもっているものに音を添える
    ~6赤ちゃんが興味あるものに大人があわせる
    ~6こたえを求める質問はNG
    ~9赤ちゃんの言いたいことを変わりに言ってあげる
    ~9赤ちゃんに真似をさせない
    ~9身振りをたくさん使う
     (赤ちゃんにものを指し示す)
    ~15否定的な言い方はしない
    ~15テレビを見せるのは大人と一緒に30分(1歳)
    ~19鉄則は「そうね、」で始めること
     (否定せずに発音や文法を正しく言い直す
    ~24過去や未来のことを思い出させるための質問はOK
    ~36新しい言葉をたくさん使う

    ■語りかけ以外の時間
    ~3まわりの出来事についておしゃべりする
     (赤ちゃんがことばの全体像を知るきっかけに)
    ~3まわりの音を減らす
     (赤ちゃんの集中を促す)
    ~3歌ってあげる
    ~6実況中継
    ~19いろいろな活動に子供を参加させる
    ~24日課を崩さない
    ~29こどもに一日の予定を話してあげる
    ~29やってはならないことの理由を説明してあげる
    ~36こどもができることはなるべく自分で
    ~36家事などの様子をできるだけ見せる

  • 語りかけ育児の方法はもちろん、月齢ごとの発達の特徴や遊び方についても細かく載っていて、子供の成長に合わせて何度も手に取りたい本です。

    ----
    1日たった30分の語りかけの時間をもつことで、子供の発達する力を目一杯発揮させることができる。

    語りかけは、言葉そのものを育てるだけでなく、子供が温かい関係の中で本当に大事にされてると感じ取り、その結果、自己肯定の感覚を十分に持てるようになることを目指している。

    *語りかけ育児のポイント
    30分の間は、周りに騒音がないこと。
    繰り返しを多くすること。
    無理に集中させようとしない
    無理に発語させようとしない

    3ヶ月まで
    ・赤ちゃんの出した音を真似る
    ・赤ちゃんが一番聞きたいのは母親の歌声
    ・忙しいときは自分の行動の実況中継でよい

    3〜6ヶ月
    ・一方的に話しすぎない
    ・短く簡単な文をつかう
    ・童歌や動きのついた歌を歌う
    ・赤ちゃんが注意しているものについて話す
    ・おもちゃで遊ぶ

    6〜9ヶ月
    ・順番に声を出す。会話をしていると思うこと
    ・赤ちゃんが言いたいことを代わりに言ってあげる
    ・擬態語、擬音語をたくさん使う
    ・代名詞ではなく名詞をたくさん聞かせる
    ・いないいないばあなどのやりとり遊び
    ・口に入れても良い、探索するための様々なおもちゃが必要
    ・手を離すことができるようになる

    9ヶ月〜1歳
    ・聞きたい音だけを選び出して注意を向けられるようになる
    ・赤ちゃんが注意しているものに合わせる
    ・簡潔な長さの文で話す
    ・ゆっくり大きめの声でいろんな調子で話す
    ・言葉を言わせるための質問はしない
    ・読書、お絵描きを楽しめる

    言葉が発達すれば知能も伸びる

  • 月齢のあたりは読んでましたがいつの間にか娘も5歳になってしまったので最近子供が産まれた友人に進呈。
    テクニック的なことよりも親の声をたくさん聞かせてあげることが大事な気がします。
    だとすると親の発言にも気を遣うようになりますね。赤ちゃんは意味は分からなくてても怒っているとかストレスがある言葉は伝わってしまいますから。
    これから子育てする皆さんには「嬉しい楽しい大好き」とドリカム的な言葉を赤ちゃんにたくさん浴びせて欲しいと思います。

  • 図書館で借りました。細かく分かれた月齢で書かれているのでとても参考になりました。
    産前から読みたかったなと思いましたが、今からでも1日30分の語りかけを大切にしたいと思います。

  • 小さな怪獣のような赤ちゃんと、どうコミュニケーションを取るか悩み、生後1ヶ月の時に購入。

    はじめに「ことばはこどもへの最良の贈り物です」と書かれています。赤ちゃんとの会話を心がけることはできますが、長きにわたる子育てを我流で通し続けるのは難しい。この本には月例ごとの赤ちゃんと成長と接し方が丁寧に書かれてあり、語りかけの方法だけではなく育児書としてとても参考になります。0歳から4歳までが書かれていてとても分厚い本ですが、一気に読む必要はないので、成長に応じてページをめくり、4年かけてしっかりと読み切ろうと思います。

  • 子育て関連本 第3弾

    上の子供が生まれた時に、妻のお母さんが買ってくれた本。
    買ってもらって2年ほど読んでいなかったが
    下の子供が生まれてから、2冊ほど育児書を読んだ流れでようやく読んだ。

    著者はイギリスの言語治療士の第一人者。
    20年にもおよぶ、就学前の健常児や障害児の診察・カウンセリングを通じて考案した
    「語りかけ育児」の実践方法に関する本です。

    0歳〜4歳までの月齢ごとに
    かなり細かくノウハウや注意点が記載されている。

    非常に参考になる・・・が

    かなり分厚く、読み応えもあり
    読み切るにはかなり時間と根気が必要となる。冗長な部分も多い。

    結構なスピードで速読したつもりだが
    それでも読み始めてから10日ほどかかった。
    もう少しコンパクトにまとまっていたら、五つ星以上だったかもしれない。


    【語りかけ育児の概要】
    (1) 1日30分間、静かな環境で子供と2人きりで会話をする。

    ⇒小さなこどもは、聞きたい音だけ選んで他の音を無視する力がまだ確立していない。
    周囲がうるさいと会話に集中する力が身に付かなくなる。


    (2) 大人と同じように話をしない。短い文ではっきりとした発音で話をすること。繰り返しを多用する。

    ⇒小さなこどもは、長く複雑な文を理解できない。
    早口や長い文に出会うと、相手の意味をとらえるのに必死で
    発音や文法を身につける余裕がなくなってしまう。


    (3) 子供の話し方をなおそうとしたりしない。
     「そうね・・○○よね」と常に子供を肯定しながら、大人の話し方を自然に真似させる。

    ⇒小さなこどもは話し方を大人になおされると、話すことに神経質になってしまい
    だんだんと話すことをやめてしまう。


    (4) 子供が興味を持っていることについて注意深く観察し、その興味に関連した話をする。

    ⇒こどもの興味を持っていることを実況中継してやると
    飛躍的に言語能力が向上する。


    (5) 指示をしたり、答えさせようとする質問はしてはいけない。

    ⇒こどもに答えさせようとする「これはなあに?」というような質問はよくない。
    これはコミュニケーションではなく実際はテストであり、こどもはそれに気付いている。
    こどもがすでに答えを知っていたとすれば、質問されたからといって新しい知識を得られる訳ではないし
    もし答えられなければ、こどもば嫌な気分になるだけだ。



    「答えさせようとする質問はしてはいけない」という個所を読んでいてハっとした。
    仕事をしていると、たまにこういう質問をする人がいる。


    これは何のためにやるの? (・・・お前はちゃんと分かっているか?)

    すごく嫌な感じがするのだが、当の本人は気付いていない。
    コーチングの一環で"相手に考えさせる効果的な質問"とでも思っているのだろうか。

    これがなんで嫌な感じなのか、今までうまく表現できていなかったのだが
    つまりはこういうことだ。

    これはコミュニケーションではなく実際はテストであり
    聞かれた人ははそれに気付いている。

    すでに答えを知っていたとすれば
    質問されたからといって新しい知識を得られる訳ではないし
    もし答えられなければ、聞かれた人は嫌な気分になるだけだ。


    自分も気をつけよ~と

  • 語りかけ育児の実践書。月齢ごとにアドバイスが書いてある。手元に置いておきたい本。
    ・1日30分、静かな環境で子供に向き合って語りかける。
    ・0歳6ヶ月の今は、子供の声を真似したり、歌を歌ったり、子供が興味を示したものについて説明したりするのが良いらしい。

    本の内容を実践した日は、いつもより子供の機嫌が良いような気がする。意識的に語りかけるという行為を通じて、自分が思っていた以上に子供が私のことを見てくれていることに気づいた。

  • 内容がすごくしっかりしていて読み応え抜群。幼児期までの育児書はこれ1冊でもいいんじゃない?と思う。

  • 最低でも1日30分は絶対子供に向き合い、そして語り掛ける!と思えた本でした。
    親の行動を見て、自分に取り入れ学んでいくという本書については、同意でした。

    もしかしたら心配しなくても、普通そのくらい話すのかもしれないものなのでしょうし、また本書でもかいていましたが、この30分は長いか、短いかは分かりませんが、それでもでも意識してやるのは大事だと感じました。

    育児本通りには子供は育たないと言いますが、それでも親が納得し、意識するべきことを頭にいれるのは良いことだと思います。取り入れられるものは率先して取り入れたいです。

  • めちゃくちゃ長い超大作なので全部読めてないけど
    とにかく!毎日子供に語りかけることが大切!

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