- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093430227
感想・レビュー・書評
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金持ちの道楽、に見えなくもない。でも、先立つものさえあれば、素敵なものが手に入るのだろうな。
文房具、というよりは、アンティークに関する本で、その美意識は理解できる。理解できるけれども、所々で挟まる、昔は良かった的な述懐は、老人の戯言に聞こえるので、それが無ければもっと良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文房具好きには、たまらない本。よく集めました。
江戸文学者の板坂元の文房具に関するエッセイ。
著者こだわりの文房具が美しい写真とともに紹介されています。とにかくコレクションが素晴らしくて、よくこれだけのモノを集めたと思います。著者の鑑識眼と拘りというものは、様々の良い品をたくさん見てきた結果ではないかと思います。
また、好きなモノに対する蘊蓄と愛情を感じます。
真似するのは難しいかもしれませんが、「一点豪華主義」でも良いので、自分で買えるものをこの本を参考に揃えてみるのも楽しいかもしれません。その前に、先立つものも必要ですが、、。 -
11月20日読了。このところハマっている文房具本。私が期待していた、ペンなどの文房具はむしろ少ない。卓上で使う器具は壷、皿、置物なども含めてすべからく文房具と言うべきなのか。アンティーク至上主義の人のようで、大変に凝った価値のあるであろう文房具の写真が満載だが、「昨今の日本のデザインは醜悪極まりない」みたいなことは、考えるのは自由だが本の中に書かれると、この人の主張が全て結局は「昔はよかった」的な老人のうらみ節に見えてしまう。アンティーク道にまい進するのであれば、周囲は周囲、自分は自分というスタンスを守っていってもらいたいな。