上海の螢・審判 (P+D BOOKS)

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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093522809

作品紹介・あらすじ

戦中戦後の上海を描いた傑作二編が甦る!

『上海の螢』は、著者が32歳で中日文化協会の文官として滞在した約2年間に及ぶ、敗戦前後の上海での体験を克明に記録した貴重な史料でもあり、一編を遺して未完のままとなった遺作。

1947年発表の『審判』は、『上海の螢』より古く、一兵卒として中国参戦した自身の戦場での体験告白でもあり、誰にも裁かれない自分の犯した戦争犯罪を自身の手で裁くために描かれた問題作。

第一次戦後派作家の“巨人”武田泰淳と上海という場所の因縁深い2作を同時収録。

感想・レビュー・書評

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  • 前半(というかほとんど)の『上海の螢』連作は、正直何が魅力なのかさっぱりわからず、うーん、これって戦中戦後の上海(で暮らす日本人)の状況を示す歴史的資料としての価値以外なにかあるのかなあ…と思ってしまった。
    登場人物がやたら多く、実名で登場する作家がいたりしながらもアルファベットで書かれる人間もいたりして、その辺のアンバランスさも気になった。(フルネームで登場した人物は全員実在するモデルがいるんだろうか?)
    オマケ程度に収録された(けれど、一応『戦争』という大きなくくりでテーマになっているだろう)短編(掌編?)「審判」はとても良かった。ので星3つ。

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著者プロフィール

一九一二(明治四十五)年、東京・本郷の潮泉寺住職大島泰信の息子として生まれる。旧制浦和高校を経て東大支那文学科を中退。僧侶としての体験、左翼運動、戦時下における中国体験が、思想的重量感を持つ作品群の起動点となった。四三(昭和十八)年『司馬遷』を刊行、四六年以後、戦後文学の代表的旗手としてかずかずの創作を発表し、不滅の足跡を残した。七六(昭和五十一)年十月没。七三年『快楽』により日本文学大賞、七六年『目まいのする散歩』により野間文芸賞を受賞。『武田泰淳全集』全十八巻、別巻三巻の他、絶筆『上海の蛍』がある。

「2018年 『新・東海道五十三次』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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