祖先の物語 ~ドーキンスの生命史~ 上

制作 : 垂水 雄二 
  • 小学館
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本棚登録 : 96
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093562119

作品紹介・あらすじ

天才生物学者・ドーキンスの集大成。生命40億年・ヒトから細菌に至る、歴史をさかのぼる巡礼の旅。現代生物学のすべてが、本書にある。

感想・レビュー・書評

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  • 祖先の物語 ~ドーキンスの生命史~ 上


  • ヒトを起点に時間を遡り、チンパンジー及びボノボとの共通祖先、ゴリラとの共通祖先、有袋類との、蜥形類(爬虫類と鳥類)との、魚類との共通祖先などに順次出会いながら、生命の起源という終点に至る「巡礼」の物語という形で、ヒトを含めた生物の進化の道筋が説明される。上下巻を一気に読んでしまった後で、これはもっとじっくり読まなければだめだと思って、もう一度最初から読み直した。突然変異と自然選択によって引き起こされる生物進化が、利己的遺伝子論の立場からどのように理解されるのか、少しは分かったような気がする。また、進化に関する興味深い事例がたくさん紹介されているので、それを読むだけでも楽しい。それにしても、本文中や脚注に創造論者への警告や皮肉が書いてあるのを見ると、そうせざるを得ない状況が思いやられてがっかりする。

  • すべての人類
    チンパンジー
    ゴリラ
    オランウータン
    テナガザル類
    旧世界ザル
    新世界ザル
    メガネザル
    キツネザルとその仲間
    ヒヨケザルとツパイ
    齧歯類とウサギ類
    ローラシア獣
    異節類(貧歯類)
    アフリカ獣類
    有袋類
    単孔類
    蜥形類(鳥類+爬虫類)
    両生類

  • 『利己的な遺伝子』で有名なドーキンスさんの最新刊。ちょっとしり込みする分量ですが、週末を使って読んでみました。

    人類から過去に遡及する形式で生命の歴史を辿る物語です。たまにはこれくらいの大きなスケールを味わうことで、現実の苦楽の小さきことと幸運さを再認識することはたぶんいいことです。
    分子遺伝学やら内容的に理解が困難な箇所もありましたが(そういうときは飛ばしてしまいましょう)、読後には何だか少しだけ自分が賢くなったような気にさせてくれます。カバと鯨の方がカバとブタよりも近縁など、へぇ的要素もいっぱいあります。ただし、系統と網羅にある程度こだわった分、著者の他のエッセイ風の著作の方が面白く読めましたね。

  • カチョイイ宣言(警告?)から始まり、ヒトから祖先に向かってゆっくり、かつ猛スピードで遡っていく逆行生命史。いちいち脇道にそれまくるので、その時間的ダイナミズムにブレーキがかかってしまう。そのお陰でモヤモヤしてしまうのだけれど、その脇道は決して無駄ではなく、生命の複雑さと生物学者たちの様々な試みまでもなぞっているので読了後の重厚感は凄まじい。各研究が進んでも、決して無用にはならない本でしょう。

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著者プロフィール

【著者】 リチャード・ドーキンス (Richard Dawkins)
1941年ナイロビ生まれ。オックスフォード大学時代は、ノーベル賞を受賞した動物行動学者ニコ・ティンバーゲンに師事。その後、カリフォルニア大学バークレー校を経て、オックスフォード大学で講師を務めた。

1976年刊行の処女作『利己的な遺伝子』は世界的ベストセラーとなり、世界にその名を轟かせた。この本は、それ以前の30年間に進行していた、いわば「集団遺伝学と動物行動学の結婚」による学問成果を、数式を使わずにドーキンス流に提示したもので、それまでの生命観を180度転換した。

その後の社会生物学論争や進化論争においては、常に中心的な位置から刺激的かつ先導的な発言をしており、欧米で最も人気の高い生物学者の一人となる。

積極的な無神論者としても知られており、2006年に刊行した『神は妄想である』も全世界に衝撃を与え、大ベストセラーとなった。

王立協会は2017年に、一般投票による「英国史上最も影響力のある科学書」の第1位として『利己的な遺伝子』が選ばれたことを発表した。

「2018年 『利己的な遺伝子 40周年記念版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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