古今和歌集・新古今和歌集 (日本の古典をよむ)

制作 : 小沢 正夫  松田 成穂  峯村 文人 
  • 小学館
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本棚登録 : 58
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093621755

作品紹介・あらすじ

きらめく日本語の美の世界ここに極まれり!二大勅撰和歌集の雅びな饗宴。歌の魅力をそのままに、わかりやすい現代語訳と解説ですらすらよめる新編集。

感想・レビュー・書評

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  • 結局、やりたいことはこうした古典の方向になるなぁ。

    以下掲載されていた歌

    ★古今和歌集★

    袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やよくらむ

    春霞たてるやいづこみよしのの吉野の山に雪はふりつつ

    雪のうちに春は来にけり鶯のこほれる涙今やとくらむ

    春立てば花とや見らむ白雪のかかれる枝にうぐいすの鳴く

    霞たち木の芽もはるの雪降れば花なき里も花ぞ散りける

    谷風にとくる氷のひまごとに打ちいづる波や春の初花

    春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる

    見る人もなき山里の桜花ほかの散りなむのちぞ咲かまし

    ★久方の光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ/紀友則

    ★桜花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞ立ちける/紀貫之

    ★春ごとに花のさかりはありなめどあひ見むことは命なりけり

    しるしなき音をも鳴くかな鶯の今年のみ散る花ならなくに

    わが屋戸の池の藤波咲きにけり山時鳥いつか来鳴かむ

    五月まつ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする

    ★五月雨の物思ひをれば時鳥夜深く鳴きていづち行くらむ/紀友則

    ★夏の夜はまだよひながら明けぬるを雲のいづこに月やどるらむ

    ★秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる/藤原敏行

    ★川風の涼しくもあるか打ちよする波とともにや秋は立つらむ/紀貫之

    ★木の間よりもりくる月の陰見れば心づくしの秋は来にける/読み人しらず

    ★秋の野に人まつ虫の声すなり我かとゆきていざとぶらはむ/読み人しらず

    憂きことを思ひつらねてかりがねの鳴きこそ渡れ秋の夜な夜な

    奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき/詠み人知らず

    ★吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐といふらむ/文屋康秀

    ★山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思えば/源宗干

    ★みよしのの山の白雪踏み分けて入れにし人のおとづれもせぬ/みぶのただみね

    ★冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ

    ★天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも/安倍仲磨

    ★ほのぼのとあかしの浦の朝霧に島隠れゆく舟をしぞ思ふ/詠み人知らず


    〇新古今和歌集〇

    ★つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日今日とは思はざりしを/在原業平

    ★世の中はなにか常あるあすか河昨日の淵ぞ今日は瀬になる/詠み人知らず

    ★み吉野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり/藤原良経

    ★ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山霞たなびく/後鳥羽院

    ★山深み春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水
    /式子内親王

    ★岩そそく垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかな/志貴皇子

    霞立つ末の松山ほのぼのと波にはなるる横雲の空

    春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空

    ★照りもせず曇りも果てぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき/大江千里

    ★吉野山去年のしをりの道かへてまだ見ぬかたの花を尋ねん/西行

    またや見ん交野のみ野の桜狩花の雪散る春のあけぼの

    ★山里の春の夕暮来てみれば入相の鐘に花ぞ散りける/能因法師

    花さそふ比良の山風吹きにけり漕ぎゆく舟の跡見ゆるまで

    ★花は散りその色となくながむればむなしき空に春雨ぞ降る/式子内親王


    ★暮れてゆく春のみなとは知らねども霞に落つる宇治の柴舟/寂蓮

    ★うちしめりあやめぞかをる時鳥鳴くや五月の雨の夕暮れ/藤原良経

    ★庭の面はまだかわかぬに夕立の空さりげなく澄める月かな/源頼政

    ★この寝ぬる夜のまに秋は来にけらし朝けの風の昨日にも似ぬ/藤原季通

    ★心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮
    /西行

    ★見わたせば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ/藤原定家

    ★きりぎりす夜寒に秋のなるままに弱るか声の遠ざかりゆく/西行

    ★冬の来て山もあらはに木の葉降り残る松さえ峰に寂しき/祝部成茂

    ★冬枯れの杜の朽葉の霜の上に落ちたる月の陰の寒けさ

    見るままに冬は来にけり鴨のいる入り江の汀薄凍りつつ/式子内親王

    ★夜もすがらひとりみ山の槇の葉に曇るも澄める有明の月/鴨長明




    和泉式部:くらきより くらき道にぞ 入りぬべき はるかに照らせ 山の端の月

    源氏物語:
    いろいろと散りまがふ木の葉の中より、青海梅の輝き出でたる様、いと恐ろしきまで見ゆ

    新古今集:
    ながめつる今日は昔になりぬとも軒端の梅よ我を忘るな

  • <閲覧スタッフより>
    古今和歌集:平安中期、宮廷文学として成熟しつつあった和歌を醍醐天皇の勅命で編まれた全20巻の和歌集。国風文化の確立にも大きく寄与したと言われています。
    新古今和歌集:鎌倉初期、後鳥羽上皇の勅命で編まれた勅撰和歌集。古今和歌集以後編まれた八つ目の勅撰和歌集。
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    所在番号:918||ニホ||5
    資料番号:10199217
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  • 13/05/04 やっと読めた。心に残る和歌を書き留める。

  • 『古今和歌集』『新古今和歌集』より、秀歌300首余りを厳選して、味わい深い現代語訳とともに収録。紀貫之、小野小町、在原業平、西行法師、藤原定家ら歌人がつむぎ出す、日本語の美の世界を堪能する。

  • 古今、新古今は掛詞、縁語の多様や本歌取りといった技巧が重視されるようになった先進的な和歌集で万葉集のようなおおらかで率直な歌が好きな身としてはあまり好きになれない時代のものだ。だがこの小学館の《日本の古典をよむ》シリーズは万葉集も思わず買ってしまっていたという流れでとりあえず購入してみた。古今、新古今は趣味ではないが入門書の一つくらいなら手元においてもいいかという軽い気持ちの一冊だ。

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