日本の古典をよむ(7) 土佐日記・蜻蛉日記・とはずがたり (日本の古典をよむ 7)
- 小学館 (2008年10月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093621779
作品紹介・あらすじ
原文の魅力をそのままにあらすじと現代語訳付き原文ですらすらよめる新編集。歴史小説をよむように古典文学をよむ。人はなぜ、旅をし、人生を日記につづるのか。寂寥、苦悩、愛執、涙…。時空を越えて伝わる三つの人生をよむ。
感想・レビュー・書評
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日記の中でも文学性のあるものを日記文学と呼ぶそうで
す。本書は、その日記文学の始まりとされる10世紀の『土佐日記』から、14世紀の『とはずがたり』まで、それぞれ時代の違う個性的な日記文学3作品を取り上げて分かりやすく解説しています。古典の入門にもピッタリなこの本で、当時の人々のリアリティのある日常に触れてみませんか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近代になって発見された、鎌倉期の後深草上皇の愛妾「二条」の回想記。
森真沙子の『化粧坂』を読んで、原文で読んでみたくなった。
大納言久我雅忠の娘だが、母の典侍大が後深草院の性の手ほどきをしたため、胎内にいる時から後深草院の執着を受け、幼くして召し出される。
後深草院の子を産むが夭逝。院の寵愛を受ける一方で雪の曙(西園寺実兼)や有明の月(後深草院の異母弟性助法親王)の子を産み、院の同母弟の亀山院や鷹司金平とも関係を持つ。
当時の宮中の男女関係には驚く。
嫉妬から宮中を追放された後、諸国を旅して歩いき、後深草院の崩御に際しては裸足で葬列を追ったという。小説より凄い。 -
とはずがたり以外読了。
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最初の仮名書き 読んでみたい(*^^*)
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古典を読んでみようと図書館で借りて読んだのですが、『とはずがたり』がおもしろくてハマりました。古典の物語は源氏物語しか知らなかったのですが、鎌倉時代にもこんなにおもしろい物語があったとは・・・嬉しい出会いでした。
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解説やコラムなどが充実しており、興味深い。一部、訳が読みづらいのが残念。