徒然草: 創業90周年企画 (マンガ古典文学シリーズ)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 30
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093621984

作品紹介・あらすじ

中世日本の名随筆が味わい深い筆致で蘇る!

日本古典文学の名作を原典に沿ってコミック化する話題のシリーズ! 今回配本は『枕草子』、『方丈記』と並ぶ日本三大随筆のひとつ『徒然草』をコミック化。鎌倉時代末期から南北朝時代を生きた兼好法師によって書かれた随想録。吉田兼好は近世江戸期の通称で俗名は卜部兼好(うらべかねよし)。卜部家は吉田神社神職の家柄であったが、内大臣の家司(けいし)となり宮廷に出仕して帝側近の貴族文化を経験。30歳前後に出家隠遁し、仏道修行に励むかたわら和歌を二条為世に学び歌壇で活躍した。この随想録は、序段を含めて全244段から成り、序段に「つれづれなるままに」書いたと述べているように、各段では、兼好の思いや雑感、身の回りの出来事を長短自在、順不同に語っており、内容は兼好のそれまでの様々な体験から多岐にわたっている。隠遁にあこがれつつも、俗世への関心も捨て切れなかった兼好の、折々に見聞した出来事、人の世の無常や人生を見つめ直す機微を、ベテラン漫画家の長谷川法世が味わい深い筆致で描写します。解説は関谷浩、巻末寄稿は玉村豊男。

感想・レビュー・書評

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  • 漫画で描かれていて注釈もありますが書かれている言葉は古文ですので読むためには高校の古文知識を必要とし少し読みづらかったです。書かれている内容はおもしろく現代に生きる私たちにも使えるような考え方や生き方がたくさんあるので時間がある時にじっくり読みたい1冊です。

  • (学校で習った)冒頭部分しか知らないも同然だったので新鮮でした。
    でも、これは漫画じゃなかったら最後まで読み切れなかったかも…「ホントにつれづれなるままにあれこれ書いてるな」と身も蓋もない感想しかわいてこない。
    後書きにあった編纂の経緯を踏まえると「まあだったらそうなるか」と納得もするけれど。
    玉村豊男さんの解説が一番面白かったかも。

  • 内容は法師的視点だな。中学校での古典の時間が懐かしい。第92段,第108段が印象に残った。

  • 意外と迷信を廃し合理的
    仏教に関してはその限りではないけれど

    カツオ、昔は食べなかった、129
    鎌倉時代になってからか
    昔はトロを食べなかったようなものか

    マンガによる徒然草はバロン吉元も持っている
    長谷川版の方が、絵柄のおかげもあるけれど
    とっつきやすい

    167 ヘタでも挑戦
    170 ボロ犬と上人
    176 前後に眼が行く効能

    178 言葉の乱れ
    193 飲酒の害と効用
    219 ボケ老人

    227 怪異を無視
    230 裁判と不条理
    234 白い服と炭

    260 狛犬の謎
    265 自慢話、女人の話も

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著者プロフィール

長谷川法世

1945年、福岡県福岡市に生まれる。64年、福岡県立福岡高校卒業。72年に『痴連』を発表、本格的デビューを果たし、以後、青年誌を中心に活躍する。76年に連載を開始した代表作『博多っ子純情』と『がんがらがん』で、第26回小学館漫画賞を受賞。主な作品に『ぼくの西鉄ライオンズ』『博多新聞東京支社』『赤んぼ大変記』、小説『走らんか!』(NHK朝の連続テレビ小説原作)など。

「2020年 『源氏物語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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