ダムはいらない!: 新・日本の川を旅する

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093665407

作品紹介・あらすじ

転換期を迎えた河川行政、日本の川を見つめ直す時代が来た。今こそ野田知佑の声に耳を傾けよう!すべてはこの男の主張からはじまったのだ。82年、日本ノンフィクション賞・新人賞を受賞した「日本の川を旅する」の続編として、アウトドア誌「BE‐PAL」に長期連載中の人気エッセイシリーズ「のんびり行こうぜ/新・日本の川を旅する」が、満を持しての単行本化。

感想・レビュー・書評

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  •  
    ── 野田 知佑《ダムはいらない! 新・日本の川を旅する 20100203 小学館》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4093665400
     
    《日本の川を旅する 1982 第9回日本ノンフィクション賞新人賞
    ⦅カヌー犬・ガク⦆
     
     Noda, Tomosuke 19380102 北九州 徳島 20220327 84 /作家
     愛犬 ガク を連れて国内外の川を旅しながら、多くのエッセーを刊
    行したカヌーイスト「ツーリングカヌー」の先駆者
     
     少年時代に熊本県江田町(現・和水町)へ疎開。町内を流れる菊池川
    で遊んだことが川と触れあう原体験となった。
     1963 早稲田大学文学部卒業後、アルバイトでためた金で欧州を放浪。
    このとき、キャンプ道具を積んで川下りするツーリングカヌーの楽しさ
    を知った。
     
     1970 フリーライターになり、北米のユーコン川、カナダのマッケン
    ジー川など世界中の大河を旅するなど、日本のカヌーイストの第一人
    者として、チキンラーメン(日清食品)のCM出演でも知られる。
     
     川辺川ダム(熊本)や長良川河口堰(三重)、吉野川可動堰(徳島)
    の反対運動にもかかわり、2000年には徳島県に移住。川遊びが好きな子
    どもを育てる「川の学校」の校長も務めた。(20220330 共同通信社)
    http://a.msn.com/01/ja-jp/AAVF246?ocid=st
     
    (20220331)
     

  • 今から10年ほど前の2000年代後半の野田さんのエッセイ。
    野田さんの中では比較的最近のエッセイにあたるもので、今を遊ぶ際の貴重な情報がぎょうさん詰まっている。
    僕にとってのビジネス書や自己啓発書にあたる一冊、ほんと学びの書ですね!

    一度きりの人生、野田さんまでいかなくとも、もっと川で遊び川を知りたい。川内川は訪問決定だろう。
    色々忙しい中だけど、今シーズンももっと川をくだるぞー!

  • 日本が失ってきたものの取り返しのつかなさに切なくなる。あと、自然の中で生きるスキルを身につけたいなと思う。

  • 四万十川を訪問する参考にした。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    転換期を迎えた河川行政、日本の川を見つめ直す時代が来た。今こそ野田知佑の声に耳を傾けよう!すべてはこの男の主張からはじまったのだ。82年、日本ノンフィクション賞・新人賞を受賞した「日本の川を旅する」の続編として、アウトドア誌「BE‐PAL」に長期連載中の人気エッセイシリーズ「のんびり行こうぜ/新・日本の川を旅する」が、満を持しての単行本化。

    8年前に出ている本なので、実質10年くらい前のお姿です。今年で御年80才なので70才の時の本ですか。最近は高齢の作家さんも色々書いているので、何とかこれからもどんどんと出して頂きたい。この本は如何にして日本という国が日本の山河を痛めつけてきたかを忌憚なく書いています。他の本よりも怒りの部分が大きいです。無駄なダムや河口堰によってどれだけの生態系が壊されてきたか。風光明媚で美しいと思われている観光地化された川はすでにどぶ川と化しています。
    野田氏の歩みは川と共に有って、晩年となった今も怒りながらも自然を愛しあきらめることなく啓蒙してくれています。また文庫化して色々な人が手に取ってくれればいいのだけれど。

  • 今月頭にカヌー旅行で、憧れの四万十川を下ってきました!
    そこで出会った方が偶然にも著者の野田さんのお友達で、よく野田さんの本にも登場するお方でした。
    そんな出会いが嬉しくてキャッキャとはしゃいでいたら、ここが〇〇さんの生家、ここがガクの冒険の撮影現場、などと教えていただき、とても楽しい旅となりました。

    自宅に戻り、川の余韻に浸りたくて、手持ちの野田さんの本の中で一番新しかったこの本を再読してみました。
    (この本にもその方は登場していました♪)

    札幌に住んでいるときに初めて友人のカヌーを借り、千歳川を下ってから15年が経ちます。
    その時の印象があまりにもよく、四万十川を下った今でさえ私の中のナンバー1の川は千歳川で変わりません。

    そんな思い出の川の姿が護岸工事でコンクリート化され一変していたとしたら・・・こんな悲しいことはありません。
    野田さんはきっと、そんな悲しい思いを怒りに変えて、行政と戦ってきたのでしょう。
    この本は「日本の川を旅する」の続編として、30年前に下った川を改めて下りなおした紀行エッセイです。

    楽しく爽快な気分になりたくて野田さんの本を読むのに、現実は悲しい。
    ダムと護岸工事のせいで川が濁り、魚が減っている。森を切り刻むことで山の保水能力が弱まり水害被害が甚大化している。川と地域・人とのつながりも変化している・・・
    本当の意味で川を守るためにはまず、人が川を知り、川と親しむことであることを改めて実感しました。

  • なかなかこんな生活への一歩すら踏み出すことができないままだけど、
    野田さんの本は、ときどき読むと、自分の好きなこと、目指したいものを見直させてくれる。
    でも、その分、現状とのギャップにブルーになってしまったりもする。

  • H22.2.16
    生活してる人、遊ぶ人、仕事にする人、お金のネタにする人・・・。川って、立ち位置によってこんなに利用の仕方が違うんだな、ということを改めて教えてもらった。お金のためではなく、純粋に川を元に戻そうとしている声が高まっているのはうれしいこと。自分にできることを考えてみよ。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業。在学中、ボート部で活躍。卒業後ヨーロッパを放浪。帰国後、高校の英語教師、旅行雑誌の記者を経て、エッセイストに。傍ら、カヌーによる川旅に打ち込む。これまでに日本の一、二級河川約200を漕破。さらに北米、ニュージーランド、ヨーロッパにまで活動範囲を広げている。長良川河口堰問題や川辺川ダム建設反対運動、吉野川可動堰問題などにかかわり、講演などを行う。

「2008年 『イギリスを泳ぎまくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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