模倣犯 (下)

著者 :
  • 小学館
3.82
  • (828)
  • (688)
  • (1140)
  • (60)
  • (22)
本棚登録 : 5143
レビュー : 483
  • Amazon.co.jp ・本 (701ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093792653

作品紹介・あらすじ

炎上しながら谷底へ落ちていく一台の車。事故死した男の自宅には、数々の「殺人の記録」が。事件を操る真犯人の正体は…!?あまりに切ない結末!魂を抉る驚愕と感動の三千五百五十一枚。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 発刊後17年目にしてやっと読んだ長編。最後の方は少し走り過ぎた印象だったけどそれなりに楽しめた。私のお気に入り人物はやっぱり豆腐屋の爺さん有馬義男だな、ちょっとカッコ良すぎる役回りで出来すぎだけど。一時は宮部みゆきに嵌まって書くモノ次々に読んだけど近頃ひさしぶりに彼女の作品を読んでやっぱり上手いなぁと思う。ハズレが無い作者だな。

  • エグい…(T^T)
    マスコミがエンターテイメントを求めている姿と真実を暴く両面を見せつけ、大衆がそれを楽しんでる姿が気持ち悪い。
    被害者の家族がもてあそばれる姿がまた気持ち悪い。
    浩一が犯人なのはわかっているのに(読者側)どうにも進展しないのが胸に重い感じだった。
    救いなのは真一と豆腐屋と滋子が落ち着くところに落ち着いたこと。

    日頃からマスコミ(特にワイドショー)に踊らされることがおおい視聴者。
    マスコミが真実を暴くだけのものならいいが決してそんなことはない。
    いろんな人たちを傷つけているのも確か。
    自分で情報を見分けられるような目をもっていきたいのと「大衆」のようにはなりたくない。

  • 長いし、何しろ網川と栗橋の存在にイラついて、途中で読むのを何度も休んでしまったため、ようやく読み終わった感じ。

    海外のドラマを見ていても、いつも気になるのが被害者側のその後。
    有馬さんや真一を見てみても思うけど、そちら側としては事件が終わることはない。
    ずっと心に残るものだし。

    そういった、当事者だけにしかわからない苦悩が描かれているのがよかったし、むしろそっちのほうがテーマだった気もする。

    由美子のことは残念だったなー

  • 物語の全体を通して、強く心に残る有馬義男さんの心の強さ。最後に涙を流せて良かった。滋子が真っ向から向かっていった真犯人との対決。亡くなった人の無念、残った家族の苦しみに胸が震える物語でした。2018年読んだ本のランキングで確実に上位になりそうです。ずっと積んでいた大作。ようやく、読めた。(感動)

  • 事件はさらなる方向へ動き出し、登場人物たちがそれぞれ語りだす。私の単純な一人称の考えではとてつもなくすごいことで、その場面場面で感動がありました。事件にかかわった人々が、その時間と共にいろいろな経験をし、それに伴う感情の流れが丁寧に表現されています。悲惨な事件もようやく終わりを迎えますが、事件を解決した側の決意、被害にあった家族の切なさなどエンディングもさすがでした。

  • 名作。読ませるが、無駄に長い。絶対にもう少し短くできたはず。
    特に後半にかけて顕著で、少し読むのが辛くなったほど。物語にほとんど影響のないエピソードは削って欲しかった。

    登場人物に魅力がない。個人的に、全員嫌い。
    特にカズとその妹。
    カズは多少運も悪いとはいえ、周りの事をまるで考えず家族を地獄に落とした様は流石である。
    なぜか本当は頭がいいみたいな描写だが、「行動的なバカが一番タチが悪い。」の典型な気がする。

    妹は凄くかわいそうな人物なのに、後半の自殺で、やっと死んだか。くらいにしか思わせなかった。人物描写は、参りましたの一言である。

    ただ、魅力のない人物と、あまり内容のない陳腐なストーリーで、ここまで面白くできるんだから流石は宮部さんである。

    ただ、長さもあり、再読しようとは決して思わない本。

  • 長かった。カズが不憫でならず、この下巻半ばまで気が重くて読み進められなかった。途中で何度も、カズの無実がきちんと明かされるのか、先のページをめくったりした。

    読み終えてから、あれはどうなったのかとか、回収されてないんじゃないのかと思い返したりしたが、別にきちんと回収されるべきものではなくて・・・くらいのものだったのか、と勝手に納得する。何しろ長かったから。(あの携帯電話は無事に警察に渡ったのかとか、電話相談所の流れとか。)網川が犯人だときちんと落ちれば良かったのかなぁとか。拾ってないよりも、自分が知りたいだけなんだけど。

    ガミさんがなんか、さして重要キャラな感じじゃなかったのが気になった。(「R.P.G」を読んだことがあるもんで)有馬義男が良い味。そういえばヒロミが「学生のときに殺した」、ピースが「おまじないみたいなもの」と言ってたのは一体なんだったっけ。図書館で読んでた本の複線の回収ってどっかで書いてたっけ。

    映画は中居だったようだが、作り直すなら私的には戸次重幸がいいなぁなんて。

  • 久々の再読。
    やっぱりこの人すごいなあ。年月が経って、いろんな信じられないような事件がこの後にも起きたけど 。それでもここに書かれている肥大した自己顕示欲の怖さは、今も色褪せないし、わかるからこその恐ろしさがあると思う。

  • 読み終わって何とも重苦しい結末ですが、著者の作品の中ではやや不自然な場面が多く、小説の世界だと思うと救いだという妙な心境です。同じ著者の「理由」もそうですが、いろんな立場の人たちが深く掘り下げられ、被害者、加害者、遺体発見者、ルポライター、警察官、またそのまわりの登場人物について、またそのそれぞれの家族の内情が描かれていくところが、長大な小説になる所以であり、誰か一人が主人公というわけでなく、社会の深淵を覗かせるという小説になっているようです。その中でも下巻の展開はある人物が強烈に印象づけられます。

  • 宮部さんの長編小説。後編は犯人視点。ラストだけ映画とは違います。小説のほうが好き!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ラストだけ映画とは違います。」
      どうして変えたんだろう(って言うか、どちらも未だなので、想像だけしておきます)
      「ラストだけ映画とは違います。」
      どうして変えたんだろう(って言うか、どちらも未だなので、想像だけしておきます)
      2012/03/08
全483件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

宮部みゆきの作品

模倣犯 (下)に関連する談話室の質問

模倣犯 (下)を本棚に登録しているひと

ツイートする