遊ぶ奴ほどよくデキる!

著者 :
  • 小学館
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093794534

作品紹介・あらすじ

「時間がない」「金がない」「心の余裕がない」―こういった理由を並べて、オフタイムを無為に過ごすミドル世代は多い。これらは工夫次第でいくらでも作り出せるものなのだが、実際には作り出すための工夫や努力をしていないに過ぎない。そうこうしてだらだらと過ごしていくうちに人生を終わってしまう。今から「オン」と同じくらい「オフ」にも神経を使い、クレバーに時間、金、余裕を生み出して人生を楽しむことを目指そうではないか。それができる人間こそが、人生を有意義にかつ豊かに送れる「デキる奴」である。そして、本書を読めば、それらを作り出すヒントが必ず見つかるはずである。

感想・レビュー・書評

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  • 何年も前に読んでいたが再読した。
    以前、独身の頃は仕事術を目当てに読んであまりピンと来なかった。
    しかし、妻子のいる今、子育てや妻との関係の章がかなり深く刺さった。
    自分の立場・時期によって、同じ本でも感じ方が全然違った。

    大前研一氏はやはり凄い人だ。

  • 書かれていることは本当に正論ばかりで、自分に照らし合わせても、これはできてないな、なんて思うことが多い本ですね。ただ1点気になったのは、やたらとアメリカ人に学べみたいな事が書いてあって、それは大前さんのお知り合いのアメリカ人はオンもオフも充実してるでしょうよ、ってことです。アメリカ人って言っても何億人もいて、私の知ってるアメリカ人は日本人以上にテレビ中毒で外に出ませんしね。あれは参考にしたくないな。でも総合的に見れば本書は一生つきあえる趣味を作ろうとか、印象深いメッセージがいくつも散りばめられています。お勧めです。

  • 「定年後」の人生設計について、多くの人は次のように考えていないだろうか。・・・あとは自分や妻のためだけにお金や時間を使っていこう、と。
     この考え方には大きな落とし穴がある。・・・「自分のためだけにする」ことに、基本的に第三者からの評価は期待できない。会社にいるときは、仕事がうまくゆけば「ありがとう」、失敗すれば「すみません」など、自分のしたことには必ず反響があるが、自分たちの世界だけを生きていると、そういう反応とは無縁になりかねない。これは寂しいものである。
    ─ 286ページ

  • いわゆる「おっさん」の趣味本。
    40代〜60代向けである。

    歳をとった時の自分に指針がなかったら、今一度読み直そうと思う。

  • 10年ぐらい前に購入したものを改めて読む気になりました。
    今、自分が人生の折り返し地点世代になって改めて読むとたくさん
    ヒントがあったのと買ったときになぜ、あの時実践していないのかと落ち込みました。その当時の付箋紙チェックした箇所は、今でも通用しています。
    家族をもって仕事が面白く忙しくなる時代に読んでほしい本です。

  • 余暇計画の立て方や、遊び方。
    家族を持った後、10年ぶりに読み返したが、子育て中の人にも参考になる内容。遊び方だけでなく子供の育て方などの記載もあり。

  • フォトリーディング&高速リーディング。

    高速で付箋を貼ったので、下記にその箇所の要約を載せる:

    38:趣味日記について。趣味を狭く深くするためのアイテム。

    63-65:川の散策。山や海も良いが、川は気がつかなかった。街中にも大きな川が有り、ひたすらさかのぼれる。面白そう。家族夫婦でやるとよさそう。

    85:時代小説は敗者に注目すると役に立つ。勝者にはモチベーションを上げる効果有り。

    135-136:デジカメの効用。日記的に、或いは記録的に用いる。話題作りにもできるので持ち歩きすると良い。

    200:最後の晩餐ネタ。家族でも職場でも、これが最後の晩餐ならどこの店に行く?と話題にできて楽しそう。

  •  マッキンゼー大前氏の名著の一つ。経営戦略の本は著名なものも多く、海外でもよく読まれているが、本書はオフをどうすごすかということを日本人に投げかける本だ。土曜日は活動して思いっきり遊ぶこと、日曜日は夕食までが休日。それ以降は、仕事モードに入るリハビリとしてスケジュール確認を行ったり、資料に目を通したりする。自身は大学院の講義を見ることで、ビジネスマインドをもう一度呼び起こすようにしている。
     個人的には通勤時間が長いことも、非常にストレスになる。往復で2時間とられるということは、1年間で400時間は電車の中で過ごしていることになるからだ。家賃が多少高くても近い場所を選ぶ。家を買うときにもきっとその視点は入るんだろうなと思う。
     休日の過ごし方は、大前氏はマリンスポーツなどの外の趣味と、音楽や映画パソコンいじりなどの内の趣味がある。ともに、60歳を超えてもできることであり、またそれを追求することで深い造詣と話題作りができているのだと思う。
     社内に土曜日は寝て過ごしますよという若手がいた。本当に悲しいし、恐らく頭が良かったとしても、仕事で負けることはないだろうなと思う。朝一でこの本を読んだけど、清々しい気持ちで午後は外にでようと思った。

  • かおたんラーメンがオススメ。

    これからの人生の生き方について。この人はついうっかり一晩中エロ動画を見てしまったりとかそういうことはないのだろうか?そういうのって時間の無駄といえばそうなのだけど、人生においてそういうただ無為に過ごされる非生産的な時間も結構大事だったりする気がする。朝五時に起きて情報収集とか無理だしな。

  • 「オフが充実していることは、オン、つまり仕事をエネルギッシュにしていくためにもとても大切なこと」
    というところから大前流オフの過ごし方のススメが書かれています。

    本書の中で日本ではオフを楽しめていないサラリーマンが多いと書かれています。
    週末の夜は同僚や上司と飲みにいき、休みはダラダラTVやDVDを観て家で過ごすというのが
    一般的にはものすごく多いようです。

    著者は、オンもオフも計画的に生きよう。それが人生を豊かにする第一歩と書いてます。

    オンならまだしもオフまで計画を立てるの??と思うかもしれませんが
    本書では、オフの計画を立てるということは、必然的に時間とお金を再配分を行うことにつながり、
    思い切り遊ぶための余裕と活力も生まれてくるはずとあります。

    週末オフのスケジューリング術として本書では以下の3つを挙げています。

    ①週末のオフは金曜の夜から始めよう
    アメリカでは金曜の夕方から夜にかけて「TGIF」という言葉が飛び交うようです。
    これは”Godness It’s Friday ”の略で基本的には「1週間お疲れ様!」という意味で使われるが、
    仕事終えてオフィスを出るとき同僚に投げかけるTGIFは「よい週末を!」と言った意味に。
    また仕事でEメールの末尾に書けば「今週送る最後のメールです」というメッセージになり
    「今週の仕事はこれにて終了しました」というメッセージを気軽に表現する言い回しとして
    重宝がられているようです。

    このように、アメリカ人にとって金曜の夜から始まる。
    だから、同僚や友人とお酒を飲みに行く場合も1時間程度で切り上げて帰宅して金曜のうちに家を出たり
    土曜日のオフの準備をするようだ。
    こうすると土曜日の朝からオフを満喫できるという事だ。

    日本にも「ハナ金」(←死後ですね)という表現があるがTGIFとは似て非なるものだ。
    翌日休みという事で、ついつい深酒してしまったり、勢いでオールで遊んでしまい
    結局、土曜日の半日を棒に振ることになる。

    このようにせっかくのオフを台無しにしないために計画通り過ごしましょう。

    ②体力を要するレジャーは土曜日に楽しみ、日曜日は心も体も完全オフに
    日曜日をスポーツをすると。疲れが月曜日に残ってしまう場合があるので、
    体を酷使するイベントは極力集めよう。
    そして日曜日には、美容室やマッサージといった癒し系の過ごし方をして心と体をリフレッシュさせよう。

    ③オフは日曜の夕食で終え、夜から仕事に備えよう
    心身ともにリラックスし夕食と入浴を済ませる時間帯に、なると仕事の事が頭をよぎるようになりますよね。
    この時間にはスケジュールの確認したり、タスクの整理をしていくことによって
    気持ちはオフからオンへと切り替わっていく。

    以上の3つのように、週末の過ごし方は、1週間全体の流れの中で
    それぞれの曜日の役割を明確にしながら考えていくべきだそうです。

    金曜日の夜は土日を満喫するための助走期間で
    土曜日は体を動かし、日曜日は心身を休め
    そして、日曜の夜は月曜日からの仕事に向かっていくための助走期間とすることで
    ブルーマンデー(月曜日の憂鬱)を撃退できるのです。

    このようなオフの過ごし方は著者のように、経済的に余裕のある人だけのように
    考えている人もいると思いますが、
    本書に書かかているオフの過ごし方(レジャーや趣味など)は
    日本の平均的なサラリーマンでも実践できるようなことがほとんどでした。

    よく「仕事が一流の人は遊びも一流」といいますが、
    本当は「遊びが一流の人は仕事も一流」と言い換えるべきではないでしょうか。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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