サラリーマン「再起動」マニュアル

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  • 小学館
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本棚登録 : 573
レビュー : 83
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093794541

作品紹介・あらすじ

日本が"フリーズ"している今こそ自分を磨くチャンスだ。「ビジネス新大陸」の"メシの種"はここにある。

感想・レビュー・書評

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  • インターネットが発達し始める頃から何度と無く言われてきたことですが、中間管理職は不要になる、というメッセージは、自分がいざそのような地位にいると、いつも不安に駆られることになります。

    不要になると言っても、全員が対象になるのではなく、「何もできない人、要求に答えられない人」が対象になるのは目に見えています。そのような人に選ばれないためにも、サラリーマンは普段から武装する必要があると言うのが大前氏の論旨だと思います。

    普段の忙しい業務にかまけて、とかく安易な方向に流れ勝ちになってしまう私ですが、時々彼の本を読んで、そのような自分に「喝」を入れるようにしています。値札のつく仕事があと15年間できるように、この本にかかれていることを参考にして、日々精進するべきだと感じました。

    以下はためになったポイントです。

    ・自己改造:再起動するためには、1)お金の使い方、2)時間の使い方、3)住む場所を変える、のがポイント(p23)

    ・あなたの質問に対しては、こういう前提で答えていいのか、ということを確認してから答えるのが、頭が柔軟なやり方である(p29)

    ・語学教育で大切なのは、間違いを指摘するのではなく、元気づけを行うこと(p58)

    ・ビジネス英語の丁寧な物言いは、「こういうことが実現すると私は嬉しいのだが、あなたはどう思うか」という表現であり、これが事実上の命令形である(p61)

    ・サラリーマンがコストを削減するには、人生の3大経費である、住居・子供の教育・車、にかかる経費を抑えることが大切(p67)

    ・親は子供に「お金」を使うのではなく、「時間」を使うべきである、子供と一緒にいる時間、話をする時間、考える時間を増やす努力をする(p71)

    ・人気企業1位の企業とは、最も成績の優秀な人間、つまり自分と類似した人間がたくさん集まってきて、競争が厳しいということ、20年間は会社内闘争に付き合う必要あり(p92)

    ・松下幸之助がプロジェクトを任せる場合、自分の感覚に一番近い発想をする人間に任せた、その理由は、発想が同じなので失敗しても諦められるから(p102)

    ・コンセプトサーチ(ジャストシステム)は、曖昧言語でも検索可能、サマリーも簡単に作成可能(p117、153)

    ・とらわれない素直な心が、真実を知る何よりも大切な心構えである(p124)

    ・自分の年齢プラスマイナス15歳の人を研究すると良い(p140)

    ・旧大陸の人間は、自分ひとりでどこまでやれるかが重要、新大陸の人間は、外部の人たちを集めたプロジェクトチームを自分ひとりで組織できるかが重要(p145)

    ・プランニングをする場合には、大きな用紙に左下から書き始める、左下は左目に一番近く、右脳が刺激される、紙の左上と右脳に大きな思考空間が広がるので発想が豊かになる(p157)

    ・質問されたときに答えられない人は、例外なく30ページの企画書を15行にまとめられない、結論に至る理由を手際よく3つに纏めるのが重要(p159)

    ・グーグルが進化する原動力の2つの領域は、1)社員全員が週に1日、与えられたことをやらずに新しいことを考える必要あり、2)こういう機能があったら便利だというGoogle Labsという先進的な実験室がある(p188)

    ・情報家電産業の素材、原材料は、日本が世界シェアの3分の2、半導体・LCDの製造装置は2分の1、基幹部品は3分の1、半導体プリント基板製造装置は100%、金型製造装置も大半が日本製である、ただし最終製品は、韓国や中国が強い(p210)

    ・携帯文化の中心である20歳プラスマイナス5歳の女性たちの消費動向が家計を動かし、経済動向を左右している(p214)

    ・2011年の地デジ完全移行は、すべての番組のユーチューブ化を意味する(p243)

    ・ネット旅行サイトの3強の一つである「エクスペディア」は、日本に進出を果たしている、ほとんどの航空会社、ホテル、レンタカーを自由に組み合わせられる(p257)

    ・市場、事業を他に求める方法として、1)対象年代をずらす、2)海外市場を開拓、3)周辺領域に拡大、4)新規事業に取り組む、である(p299)

    ・10代後半~20代前半の若者は、物欲・出世欲が少なく、飲酒すくなく、休日を自宅で過ごして貯蓄意欲が高い、30代前半の世代と人種が異なる(p309)

  • 2013/10/21読了
    さすが大前研一視点は、
    何年たっても頷ける。

  • 「タイムマネジメント」「英語力」「生きたお金を使う事」を挙げている。

    「生きたお金」とは車や住宅では無く、海外投資などの資産運用を指す。

    まったく利益の出ない銀行預金をして思考を停止してしまうよりも、投資信託や不動産投資など思考を使って利益・資産を増やせる事にお金を使うべきなのだそうだ。

    そして、それらを土台に「インプット力」「プロデューサー力」「スピード」「構想力」をつけていく。

    世界情勢にアンテナを張る事、人とのディスカッションをする事、素直な心で現場を見る事がインプット力の基本となり、現在の若者にやる気を与える活躍の場(ヒーロースポット)を作れる能力がプロデューサー力となる。

    スピードが重要な事は言うまでも無く、5年後のライフスタイルを考えられる構想力も必要になってくる。

    それらを土台に「上にモノを言える力」「付和雷同しない力」を持つ事が、中年総合力というべき能力となる。





    著者の主張するキーワードは「思考停止していないか?」に集約されるのではないかと感じた。

    特に、3500万人いる中堅社員の、ほとんどは思考停止しており、意欲があるのはせいぜい15万人程度であると予測する。(著者の予測なので、実測ではないが、4%理論を使っているのではないかと想像する)

    思考停止している社員は入社10年もすると惰性走行となり、変化のスピードに適応して生き残っていく事はできない、と主張している。

    先日伺ったライフネット生命の出口社長の言う、「キャッチアップ経済」から「マルチプル経済」への変化、も大きく関わっていると感じた。

    戦後の日本に見られた、目標(アメリカ)に向かって猛進する勢いは、サラリーマンの思考停止を招き、現在の日本を形作っている。

    しかも将来その日本を支えるべき若者は、バブル崩壊の際に住宅ローンを抱えて苦しんでいる親を見ており、夢や希望の無い無気力国家を作りかねない。







    何にせよ5年前と5年後の社会は全く予想もできない位の変化をしているハズ。

    まずは自分から、今までの経験をクリアにして、新しい世界へと自分自身を再起動していかなければならない。

    経験に頼らず、常に自分の考えを持つ事、時間がかかっても自分の頭で思考をする事にこそ、私達の唯一の武器となると確信を持てる読書であった

  • ・人生はリスクをとるものと達観している
    ・人が見ていようがいまいが、給料が上がろうが上がるまいが、自分のやりたいことをやる
    ・常にハングリーで強い欲望や願望がある

    これからは上下関係ではなく、プロジェクトベースの組織が増えていく。
    40歳を過ぎてもあきらめたり悲観したりする必要は全くない。

    アンテナを全方位に張っていて、自分の頭の中に集めた情報の整理棚が出来ていること。

    地域X専門分野というマトリクスで細分化する。

  • グローバルに通用する人財になる。そのため英語力と機転が効く総合力を磨く。ヒットした理由を自分なりに考える事で、結論を一言でいうトレーニングになる。

  • 前半は再起動法について、後半は現在のエクセレントカンパニーについて書かれており、読んでて面白かった。特に後半は、知らないことが多くまた比較的新しい本であったので、読んでためになった。

    ■英語学習
    ・CNNを流しっぱなしおく p.53
    ・自分の思考をどんどん英語にしていく p.54
    ・英語を聞くときは最初は絶対に意味を考えてはいけない p.59

    ■スタンス
    ・「上にモノをいう」、「付和雷同しない」というのは、企業の中で非常に重要な能力 p.136
    ・仕事の鬼と呼ばれる人が、人間の心理や集団心理を勉強しないまま上司になると、権限や業務知識をふりかざして仕事をしようとする p.137
    ・会社というのは、上の人間が眠っている時でも働く人がいないと上手くいかない p.138
    ・15歳上の人は反面教師として研究する(その人がこれまでどのように仕事をしてきたか研究して同じ轍を踏まないようにする)p.,140

    ■反省
    ・なかには大前さんなら社長になんていいそうかな、と私の顔色を見ながらレポートを作ってくる奴がいる。そういう奴は最も危険なコンサルタントだ。相手の顔色を見る癖は絶対につけてはいけない。実際、私が何と言おうが自分はこういいます、自分が社長ならこうします、と自説を曲げない奴しか伸びてこなかった p.164

  • これからの時代、一企業の中で人生を終えることは難しく、次の時代(新大陸)に備えておく必要がある。
    とにかく、英語とIT、財務の三つは学んでおく必要がある。その具体的な学び方として、英語はまずは意味を考えずヒアリングをし続けることが大切。
    資産を分散して管理する具体的な方法は、円だけでなくドルとユーロにも分散して口座を開設すること。円、ドル、ユーロそれぞれの通貨でクレジットカードを作ること。
    株投資に不慣れな人は、まずバーチャル投資で体験してみる。野村証券の「バーチャル株式投資倶楽部」、ケイゾンの「トレーディングダービー」など。
    「Do More Better」は限界にきている。

  • 大前研一が定期的に出す本は題名とは裏腹に、その時の経済/社会の情勢を分析するものが主である。だからあまり題名に期待してはいけない。

     それでも一応これからのサラリーマンのあるべき姿を述べてはいる。いるのだが、大前の理想とするサラリーマンはどちらかというと起業家の条件に近い。労働市場が内部的にも外部的にも硬直化している日本では、サラリーマンが自己研鑽に努めたところで、それが出世につながるかというと甚だ疑問だ。

     何かというと、「マッキンゼー時代は~」という比喩とも自慢とも取れる話が出てくるが、社員の平均勤続年数5年未満の戦略コンサルと普通の会社を比較するのはほとんど意味がない。

  • 働くということに行き詰っている人にぜひ、読んでもらいたい1冊です。
    考え方、とらえ方次第では、どこにでもビジネスって転がっている。実際に働いている人も、働く前の人も一読してほしい作品です。ゼロベース思考になれます。一度、ご賞味を。

  • 自分なりの論理で言い切ることの大切さを認識しました。
    リサーチャとなれても、コンサルタントにはなれていない自分への教訓を得ました。

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