天使の牙

著者 :
  • 小学館
3.66
  • (28)
  • (29)
  • (57)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 217
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093795616

作品紹介・あらすじ

殺戮、逃亡、銃撃、監禁、復讐、そして対決――。女刑事・アスカと鬼刑事・仁王のスーパーコンビが日本最大の麻薬組織と激突する。直木賞作家が挑むハードボイルド・ロマンス巨編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 夫の友人からお借りしました。
    新宿鮫の著者ですからハードボイルド小説として読み始めたのですが、途中でSF小説?エンタメ小説?と思ったりするような展開が続出し、ページをめくる手が止まりませんでした。
    でも、今振り返ってみるとやっぱりハードボイルド。
    だって、女を取り合って(?)クールな男たちが戦うし、警察と犯罪組織の抗争の話だったのだけど、銃やナイフで怖いくらい人がバンバン死ぬのだから。

  • これはめちゃめちゃ面白かった!
    新宿鮫でハードボイルドな大沢さんの本だけれど、女性がワクワクする展開だと思うので若い女の子にエンタメ本としてお勧めです。
    は?ナンジャそりゃな所も込みでハラハラドキドキしつつ、LOVEもありで愉しめました。古い本ですが面白いです。

    続編は読まない方がいい(つД`)ノ
    でも読んじゃいますね。
    気になりますもの( ^ω^ )
    でも爪は読まない方がいいっス。

  • 学生の頃に読んで、逃走劇の部分がめちゃくちゃ好きでした。
    ハードボイルドとは当時知らずに読んでいましたが、主人公たちが頑張る姿も素敵だったなぁと思います。

  • (再読)2021/04/19-04/24

  • 下巻にて

  • 新宿鮫と並んで、大沢作品のシリーズ中大好きな作品。
    なにしろ仁王とアスカの名コンビが素晴らしい。

    当時はあまりにも非現実的で突飛な設定とシチュエーションも、もう少ししたら現実のものとなるかもしれないような、そんな脳科学の先端を想像してしまう時代背景。

  • 以前借りて読んですっごく面白かったので再度シリーズ揃えて再読。

    元々骨太で体も大きく、筋力もあり男勝りだった女刑事が、細く美しい女性の護衛中にヘリの銃撃によって襲われ、目が覚めたら護衛対象の女性に脳移植されていた。その体を利用し(いやらしい意味とかじゃなくね)覚醒剤組織を壊滅するために動き出す話。

    以前読んだ時から変わらず面白い!以前の姿だった際の恋人を含め、誰を信用していいか全くわからない状態で、巨大な組織に単身で挑む姿はとても胸が踊りました。
    また、読んでて主人公同様に興奮できる小説も久しぶりだったこともあり、読み易かったです

  • 昔に読んだ本。

  • 女刑事・アスカと鬼刑事・仁王のコンビ
    脳移植されたアスカが仁王の事を思いつつ麻薬組織をおっかけていく。
    ちょっと切ないハードボイルドでした。

  • 小学生の時、初めて読んだ一般文芸。
    印象深いし話も好きです。

  • ハァア、ビックリな内容。
    まるで予備知識ナシで読んだので、まさかそう来る!と本当に驚いた^^;

    なんといっても、誰が味方で誰が敵か分からない、アスカ以外も、何が起こっているのか分からなくてどんどん状況が錯綜していくところが面白いのよね~。
    時々頭がこんがらがったけど。

    アスカの状況が切な過ぎるでしょう……!
    心と体が別の女のものって設定にビックラこいた。
    それに伴う混乱や葛藤も非常に面白い。すごいな~よくこんなこと考えたなあ。

    敵の描写もGJ。
    神とか、残酷過ぎて笑えるくらいむかつく。
    そしてあんなに警察が汚染されてたら怖過ぎ@@すでに心理ホラーの領域。でもあり得るからよけい怖い……

    に、しても女は所詮見てくれがいいほうがいいのね^^;
    つーか刑事の脳を持った超美女って最強じゃないっすか。
    大沢先生のシュミか……

  • とにかく仁王さんが素敵です。これがハードボイルドというのか?こんな男性に守られたいです。

  • 覚醒剤に替わり、日本全土を脅かす新型麻薬アフター・バーナー。その元締「クライン」を牛耳る独裁者・君国辰郎の愛人神崎はつみが逃亡した。はつみは組織内部のことを知りつくしていた。そのはつみが警察に保護を求めてきたのだ。連絡を受けた保安二課長・芦田は、「クライン」壊滅の切り札として護衛・移送することを決める。この極秘指令を受けた男まさりの女刑事明日香は、はつみとホテルで接触するが、ヘリからの銃撃を受け二人は瀕死の重体に。だが、奇跡は起こったー

  • 麻薬組織トップ君国の愛人が逃げてきた。恋人の刑事古芳(仁王)からプロポーズされた日に愛人の保護を命令された女刑事明日香は愛人とともに麻薬組織に殺されてしまったはずだった。愛人の体に明日香の脳を移植し、囮として使おうと考えた上司。明日香の復讐を誓う仁王。心と体の違いに苦悩する明日香。

    ちょっと考えられない展開なんだけど、ターミネーターかコマンドーみたいな闘いぶりの仁王だし。まあいっか。

  • たしかに映像化したらすごく映えそうな作品。一気に映画見たい度急上昇。
    ハードボイルドミステリだと思っていたけれど、真髄はラブストーリーだったんだな。「犯人探し」は案外気にかからなかった。脳移植による心と身体のギャップという問題、そこから生じるせつなさ、というのがおそらくメイン。しかし私としては、君国とはつみの破滅的関係の方にせつなさを感じてしまった。こういうの、けっこう好きかも。決して憧れはしないけれど(苦笑)。
    続編「天使の爪」も読みたいなあ。ただし、続編が出ているということでこの物語の結末は読めてしまうけどね。

  • 図書館で借りた本
    あり得ない話でした。

  • 実際読んだのはカッパノベルスだけどこっちで登録。上下巻だと感想書くの面倒なんだもん…


    助けを求めてきた「組織のボスの情婦」とそれをエスコートする「女刑事」が共に撃たれて、一方の体と他方の脳が無傷だったので脳移植をしてあわせて一人にしてしまう…めちゃめちゃご都合主義でトンデモな話だけれど、そのトンデモな設定以外は大沢ワールド炸裂。おもしろかった。
    誰が敵で誰が味方かわからず、奮闘するヒロインがいい。
    「実力のある人の脳」が「絶世の美女の体」に宿れば天下無敵じゃないかという勝手な設定…だけならなんてことはないが、鍛えていない体で以前のようなつもりで動こうとして失敗したり、というところが実にいい。(運動が)できる人ってある意味傲慢で「アンタなんか鍛えてないからダメなのよ」って所あると思うんだけど、「鍛えりゃできると言ったって限界あるんだよね」っていうの、ホントに実感する。死ぬほど練習したって誰でも100M10秒で走れる訳じゃないモンね。

  • 女刑事明日香は巨大麻薬組織「クライン」を牛耳る独裁者.君国の愛人はつみの護衛、移送の極秘指令を受ける。はつみは君国から逃亡し、警察の保護を求めてきたのであった。
    明日香ははつみと接触するが、ヘリからの銃撃で瀕死の状態に..
    脳移植手術により、体ははつみ、心は明日香となる。

  • 3月1日読了。「このミステリーがすごい!」1996年度の第10位の作品。武闘派の女刑事がヤクザの愛人の超美女に脳移植され、おとり捜査を開始する。終盤には「君らなんでそんなに強いの?」と言いたくなる銃撃シーンが満載だが、主人公の不安・悩みも序盤にしっかり描かれており、またいかにもエロバイオレンスに流れそうな素材だが、いやらしかったり不快にさせるシーンはなく好感が持てる。映画はつまらないらしいが。

  •  私の一番好きな作品で3回は読みました。映画化にもなったが古芳のイメージがまったく違い、残念。主題歌のタトゥーの歌はカッコイイので非常に合っていました。

全27件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大沢在昌の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×