- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093796828
作品紹介・あらすじ
シリーズ280万部突破の歴史ノンフィクション最新刊。今回は、豊臣政権の崩壊から、徳川家康が「天下泰平」を構築していくまでを取り上げる。常に世論を大切にしていた家康は、自分に対する信頼感を保つためにはいろいろな戦略を駆使した。その最大のものは「常に安定した組織の上に乗る」ことだった。いま改めて、家康がもっていた多面性に光を当て直してみると、今まで見落とされていた面に学ぶべきところがいくつもあるとして、井沢氏は、新しいリベラルな徳川家康像を提示し、その偉大さ、天才性がどこにあったのかについて考察する。また、「『ケガレと部落差別』を理解しないと日本社会の歴史は分からない」とし、現代日本人がクリアしなければならない「課題」も提示する。
感想・レビュー・書評
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織田信長の急死で挫折した天下統一を成し遂げたのは「中国大返し」で光秀を討った羽柴秀吉であった。家臣の立場で織田家へ忠義を尽くす名目で地歩を固めていって五摂家と並ぶ豊臣家を創設し最終的には関白から太閤となった。もちろん死後に権力世襲を予定してのことであったが(前巻)、おなじことを修正した形でしたのが徳川家康であった。 戦国武将の中で抜きんでた才能とまでは言えなかったかもしれないが、読書家であり長期計画によって徳川三百年の平和を築いた。宗教の武力解除は成功したが。一橋慶喜が出てもう一つの帝という火種は爆発した
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大河ドラマ(青天を衝け)を見ている身としては、面白い箇所が沢山ありましたが、資料が残っていないためか、いつもよりか、井沢氏の「逆説」の部分の裏付けが弱いというか、説得力に欠け、少し小説めいたところがあったように思われます。
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2019年3月7日、津BF
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信長、秀吉、家康の流れを捉える。家康はさらに鎌倉、室町幕府の事例を参照できたから、江戸幕府は260年も続く基礎固めに成功したのではないか。
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子供のころ太閤記を読んで育ったので、徳川家康という人がどうにも好きになれない。信長が死んだあとで、謀略の限りをつくして天下人になった秀吉と、同じようなことをやったにすぎないのに、家康が悪くとられるのは、関西人のやっかみだけでなく、秀吉というキャラクターにある底抜けの明るさみたいなものかもしれない。
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関ヶ原の戦いから天下泰平まで、徳川家康の政策や方針を知ることができました。
これで信長・秀吉・家康という流れが完結したわけです。
とても興味深いものでした。 -
まだ文庫化なっていなかったので、このサイズで購入しました。待てなかった…
早く読みたいけど、読みたくない、そんな微妙なラインで踏みとどまっています。
だって…西軍…フルボッコですよ…。