希望ヶ丘の人びと

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093797979

感想・レビュー・書評

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  • 子供のもしもは前向きだ。もしも空が飛べたら。もしも頭が良かったら。もしもは将来へと向かっていく。大人のもしもは後ろ向きだ。もしもあのときああすれば。過去へと向かっていく。
    さり気ない一言の中に、大切な言葉が混ざっている。今は、そういう言葉たちを蓄積させるとき。でもやっぱり、使わないと練磨されないのだよなぁ。
    あ、本は重松清色がふんだんで、僕は好きです。

  • 面白かった!!

    ザ・重松清ワールド。
    上下巻、厚さを感じさせず一気に読めます。

    登場人物がとても自然に個性があって、
    本当に心から嫌な奴がいなくて気持ちいい。
    ショボが思った以上にいい味をだしてました。

    大人になった「もしも」は過去に向いているけれど、
    子供の「もしも」はいつも未来に向いている。

    すてきーーー!

  • 読みやすい
    親世代向け

  • 面白かった。
    丁寧に人間模様が描かれ、それぞれに魅力がある。
    素敵な終わり方だった。

  • 難しい年頃の子どもをもつ、中年オヤジのお話。

    ちょっとした事件はあるけど、ニュータウンでのありきたりな平凡な毎日をこんなに丁寧に描いてる人って、重松氏しか居ないよね。
    どう考えたってつまらない内容なはずなんだけど、こんなに哀愁漂う中年オヤジの話がどうなるか気になってしょうがない。

    ここで内容を要約しても、陳腐にしか捉えられないだろうからなぁ…
    とにかく読んでみてほしい。


    重松氏の本を読むときは、10年早く生まれてれば…と毎回思う。
    世代が若干違うから。
    もっともっと物語に入り込めると思う。

  • こういうのうまいよね

  • 「親の期待に応えることが子供の人生なんじゃない」
    「キボ中の生徒と湾岸中の生徒が机を並べて授業を受けている光景が何よりの財産だ」
    「子どもたちはさまざまな色に出会うといい。たくさんの音に触れるといい。いろんな言葉があって、いろんな思いがあるんだと知ってくれるといい」

  • ニュータウン、身内の死、家族、人間関係など、設定からして重松清らしい優しい物語。図書館で借りたあとに本屋で買い直した(笑)

  • 相変わらずやさしい物語。癒されます。

  • ニュータウンの希望が丘にやってきた一家。ここは亡くなった妻の故郷だった。人生に落ち込んだ人には冷たい町。そんな町で一家が出会う人々。最後には希望が丘の名前がだんだんとしっくりとくる。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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