希望ヶ丘の人びと

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093797979

感想・レビュー・書評

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  • 2012/08/20
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  • 時間の都合上中断していたのを続きが気になって再開。
    自分で居場所を獲得する事も大事だがそれは他者を許容するという事とセットになって成り立っているものなのだと改めて考えさせられ、最後まで読んでおいて良かった。妻に先立たれ二人の子供を抱えるお父さんのコミカルな語り口やエーちゃんとの出会いによって悪ガキの顔を覗かせ出す過程が何とも楽しいし、嫌な奴・情けない奴もそれなりに受け入れられ勧善懲悪的に終始していない内容はホッとさせられる。
    私も親として気合入れて頑張ろうという気になってきた。

  • 清松さんらしい、家族の話。

    「普通の幸せ」という固定概念があるゆえに、「普通」からはみ出した者にはとことん冷たい街、希望が丘。
    強くても弱くても、目立つと疎まれるというマリアの嘆きが切ない。

    気持ちのいい読後感。

  • 始めは本の厚さに読破を心配したけれど…読み出したら、どんどん読みたくなって。
    かつて不良っ娘だったからか…今、親だからか…胸が熱くなる大人のための青春ストーリー
    個性的な登場人物がまた魅力的

  • 重松さんだ~って話でした。笑えて泣けるってっ感じです。
    でもな~なんかな~「えーちゃん」が強烈過ぎて、ちょっと・・・。
    実際いたらやだな~とか雑念が多すぎて、入り込めなかったわ。

  • 分厚さに読み始めるのに気合が必要でしたが、重松さんだなぁ、と思いました。
    やっぱり泣かされました。重松さんで何度目だろう・・?

    前も何かのレビューに書いたけど、ほんとに重松さんに教壇に立ってほしいと思いました。うちの息子の担任になってほしい。

  • 重松 清さんの本は心にしみて、心にしみて、本当に良い話ばかりで私の人生の参考書にします。

  • いろいろ考えさせられます

  • ■毎度の、死や教育や家族や青春な話。えーちゃんはいとしのヒナゴンでもこんな感じの人が出てきたようなw最初はうまくまわってなかったけど、いろいろ流れにのりだして。テンポもあがって、いろいろ繋がってきてどうなるの?どうなるの?がちゃんと落ち着いた感じになった。やっぱり、ひとにはどんな感じでも「居場所」が大事でいろんな愛も大事。

  • ―希望ヶ丘

    亡くなった母親、圭子のふるさとに引っ越してきた3人家族。
    父親、美嘉、亮太。

    ニュータウンである土地で、綺麗に区画整備された土地で、3人の新たな生活が始まる。

    色々な登場人物が出てくるが、最後はなんと、すべての人物が繋がっていく。それは、とてもあたたかい。
    そう、この作品は、こころに静かに火がともるようにあたたかい作品だ。

    母親の圭子を核にして、様々な人が繋がっている。
    歴史で、現在で。
    そして、皆が様々なものを抱えながら、必死に生きている。
    ぶつかりながら、戸惑いながら。

    この方の作品は、特別表現が巧みというワケではない。
    文章がとりわけ上手いというワケでも。
    ただ、きっとこの著者の人格なのだろう。
    とにかく、人間らしくて、あたたかいのだ。情深いのだ。

    読むと、まさに「希望」が湧く作品だと思う。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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