- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093798235
感想・レビュー・書評
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現代日本 ・現代に生きる我々の礎となり、あの戦争を自ら戦って頂いた先輩達が、我々後生の日本人に託した想いを正確に知りたい。そういう想いでこれまでも、それなりの数の書物を手に取らせて戴いてきました。本書は、それらの書とは少し違っていました。
本書は著者自ら本書で著しているとおり、「末端の兵士たちの実際の体験や思い」に焦点をあて、「当時主力として戦った元兵士を日本全国に訪ね歩き、その痛烈なそれぞれの体験を忠実に再現したノンフィクション」です。
著者の高い取材能力・事実と知識を区別するジャーナリストとしての誇り・質の高い文章力が「家族と祖国のために自らの命を捧げた若者たちに対する、後生の日本人としての尊敬と感謝を込めた鎮魂歌」とするに相応しい一冊を生み出しています。
諸先輩が後生に託した想いを理解し、それを引き継ぎ、それに少しでも報いることができるように行動し、それを次世代に伝える。一生をかけて取り組むに相応しいテーマだと思います。
本書は、この取り組みを具体的に助けてくれる良書です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特攻について淡々とした口調で語られる、非常に読みやすい本。特攻を命じた人、命じられた人、送り出した人、遺族、様々な視点から。
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一章の真珠湾攻撃からミッドウエーでの敗北、ガダルカナルでの激闘やいろいろな特攻爆撃機、練習機で突入していき敗戦までの証言の数々が貴重で、何度でも読み直し考えたい。
子孫を残すことなく家族の為に特攻し、散華していった若者達がそれぞれどういう思いで逝ってしまったのか・・・。