狼の牙を折れ: 史上最大の爆破テロに挑んだ警視庁公安部

著者 :
  • 小学館
4.03
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本棚登録 : 273
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093798532

作品紹介・あらすじ

公安捜査官「実名」ノンフィクション

東京・丸の内、三菱重工ビル。昼休みを終えようとするオフィス街に轟音と爆風が駆け抜けた。瞬く間に立ち込めた白煙、正視に耐えない遺体、身動きできない重傷者の上に容赦なく砕けたガラスの破片が降り注いだ。
現場に駆けつけた捜査官は、爆発の衝撃でコンクリートに生じたすり鉢状の孔に向かって心の中で語りかけた。
おまえら、やるのかよ。こんなことやっても世の中はなんにも変わりゃしないんだよ。なんでこんな罪もない人たちを殺すんだ。俺たちが「受けて立たなきゃいけない」じゃないか――。
犯行声明を出したのは「東アジア反日武装戦線”狼”」。11件に及ぶ連続企業爆破事件の嚆矢だった。
史上最大のテロ「三菱重工業爆破事件」を引き起こした謎の犯人グループは、天皇暗殺まで企てていた。「狂気の犯罪」に警視庁公安部はどう立ち向かったのか。
捜査の指揮を執った土田國保警視総監の日記を初公開。日本で初めての公安捜査官「実名」ノンフィクション。今、最大の秘密組織がヴェールを脱ぐ。

感想・レビュー・書評

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  • あまり上手い文章じゃないんだが、その事実と、ちょっと乾いた感じにグイグイ引き込まれた。
    ガキの頃の記憶が蘇る。爆弾とかゲリラとか、とにかく日本はテロの嵐の中になったのだ。怖かった。

    何が怖いって、この年齢の若さ。そして、これがまだ終わってないという事実。

    オウムの時も思ったが、頭がさがる。

    おかしいやろうと思う事件も多いんだが。

  • 日本でも爆弾テロが起きた時代があったのだ。脅迫文から思想特性アナーキストを炙り出し、公安の追尾調査で逮捕に至るまでのノンフィクション。手に汗握る。よくここまで調査して描き直した再構成したものだなぁ。

  • 2014/11/24 2日間で読み切るほど夢中になる。詳しい情報調査がされた力作でした。★5

  • 昭和49年丸の内の三菱重工ビルで起きた死者8人、重軽傷者376人という爆破テロ、及び前後して発生した爆弾テロの犯人を追った警視庁公安部の当事者たちの取材によるドキュメント。かなりポジティブな書き方…なのは現場で汗を流された方々への敬意として受け入れるとして、このような事件が自分の生まれる少し前の日本で起きていたことを知らなかった無知を恥じ入る。

  • 基本的には警視庁公安部を高く評価する。
    当然いかなる政治勢力によるテロは擁護されるべきでなはない。

    ただ、筆者の最後のあとがきがどうも腑に落ちない。
    反日亡国論というのが唐突に出てきており、この亡国論のすべての系譜が全共闘運動にあるかとする。
    全共闘運動の担い手がいわばブルジョワ(ロシア革命でいうインテリゲンツイァ)だったという側面は肯定できるが、そもそも筆者が攻撃したい反日亡国論とは何なのか?

  • 【195冊目】若干ハードルを上げすぎたか、意外とあっさり読めてしまった。大きな感動もないなぁ…犯人の内面に関する記述が少なかったのが理由かも。

  • 2016/04/24

  • 1974年に発生した連続企業爆破事件の犯人を追う警視庁公安部を取り上げたノンフィクション。
    作り物ではない実際の話だけに爆破犯グループを追いつめていく公安部の刑事たちの描写がリアルだった。

  • 知名なく、勇名もなしー
    此処にあるのは名も無きプロフェッショナル達の物語。実話が実名で綴られる迫力は、時代背景も相まってなかなかなものがある。

  • 臨場感満点だった。
    自分が生まれた頃の日本に、東京に、こんな大事件が起きていたのかと驚愕した。 子供時代、左翼と右翼の抗争など目にすることが多かったけれど…その数年前のことなのかと知って更に驚愕。 今ではそんな事なんて無かったかのように時代が流れている気がしていたけれど… 当時の事件に出てくる韓国、アイヌなどのキーワード…今もまた同じキーワードで色々と問題が起きている。 実はまだ解決していないどころか…続いているのだ…。  そして、スクープを取りたいマスコミたちの動き…。マスコミの存在意義ってなんだろうとこちらも今のマスコミと対比しながら考えさせられる。  今の日本の警察、公安はその当時のそれと比べてどうなんだろうか…。

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著者プロフィール

1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。ノンフィクション作家として、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなど幅広い分野で活躍。『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『なぜ君は絶望と闘えたのか 本村洋の3300日』(新潮文庫)、『太平洋戦争 最後の証言』(第一部~第三部)、『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』、『記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞』、『慟哭の海峡』(いずれも角川文庫)。

「2020年 『汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で「英雄」となったある日本人の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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