- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093860352
感想・レビュー・書評
-
913.6
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なくしたピアス、だけは、特に、何年かごとに読み返したくなってしまう。駅前でウードを演奏する旅行者の美しい女性とわたしの一瞬の交流を描いた短編。
-
日常を少し異なった視点から切り取った短編24編。文章とか切り口は悪くないなと思うけど、文学的で読んでて疲れた。
-
不思議な短編集だった、ということだけ覚えている。静謐、透明、という単語が似合いそうな。
-
たえず表情を変える都市。
そこで暮らす著者が、日々の生活の中から切り出した24編の物語です。
エッセイのようにも感じられるのは、語り手が著者自身らしいことと、舞台が東京のどこかの風景であることによるのでしょう。
ひとつの場面が写真のように残っています。
1匹のはぐれ犬が、無人の国立競技場でライトに照らされながら、スタジアムの芝の上を歩いている場面。
起伏に富んだ物語ではありませんが、波が寄せては引くように、さわさわとした揺れを残していきます。
少し、不安になってしまうような。
見てはいけないものを見てしまったような。 -
装丁に惹かれました。
写真もよかった。特に、スーパーボール掬いのと、その次の森の中の。丸くぼやけた輪郭とその次のすっとした線のものがきれい
どれも不思議な感じで、どこから読んでも、例えば寝る前にひとつだけとかでも良いなあと思いました。 -
読後感、ふわふわ。さびしいような、あたたかいような、不思議な気持ち。
-
超短編がわさーと入ってた
-
『大竹昭子』さんの足跡をたどる読書の旅、その3。前作『旅ではよく眠り』が海外での体験が主なテーマだとすると、こちらは国内、それも著者の住む東京・四谷近辺を中心としたものだ。エッセイのようでいてフィクションのようでもある。その後書かれる小説に結実していくエッセンスや観察記録が、あちらこちらに散りばめられていて興味深い。住んでいるアパートの前の雑木林が一夜にして伐採される話(「空飛ぶシーツ)やなど、まるで『ソキョートーキョー』の一節そのものだ。
-
ブッカーリトル「Life's a Little Blue」。若くして死んだトランペッターの数少ないアルバムの中に入っている一曲。
「私の国では物書きは本を持たないの、よく旅をするから本を持って来られないの。読んだことは頭に入れておくんですって」
たしかに本に書いてあることが頭に入っていれば本はいらない。