物言う魚たち: 鰻・蛇の南島神話

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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093860390

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  • 東南アジア、ミクロネシア、ポリネシア、メラネシア方面の鰻、鰐、蛇、竜と言った水棲生物の伝説、神話が集められていました。
    話は多少違うものの基本は同じ内容であったり、飲み込まれることで再生を表す内容だったりと共通性が示されていました。

    古のモンゴロイドの移動距離の凄さに驚かされました。

  • ポニョを見たときに感じた「うわーなんか東南アジアの洪水で滅亡してしまいましたとさ神話みたいでこわっ」は間違いではなかった模様。

    土地によって細かい違いはありますが洪水で滅亡してしまいましたとさ神話はこんなんです。

    ・主人公、ウナギを食べようと思い捕まえて壺の中で飼う

    ・壺の中のウナギが同じ言葉を三度繰り返してしゃべる
    例「泡、泡、泡」「波、波、波」

    ・主人公、怖くなってウナギを海に戻す

    ・洪水がきてウナギを逃がした主人公以外みんな死ぬ

    今をもってまだ怖いって理由でポニョが見られません。

    変形版の言い伝えは日本のいわきにもあって戦前まで特定のお寺の檀家は干支によっては災いが起きる!という理由でウナギを食べられなかったそうです。うーむ興味深い。

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著者プロフィール

1941年生まれ。東京大学名誉教授(東洋文化研究所)。
専門は西アジア史およびイスラーム史。
主要著作は、単著に『ビジュアル版 イスラーム歴史物語』(講談社、2001年)、 『ムハンマド時代のアラブ社会(世界史リブレット100)』(山川出版社、2012年)、共訳にイブン・イスハーク著、イブン・ヒシャーム編註『預言者ムハンマド伝(イスラーム原典叢書)』(全4巻)(岩波書店、2010年~2012年)など。

「2014年 『イスラームの誕生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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