マジシャン

著者 :
  • 小学館
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861083

感想・レビュー・書評

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  • 突然羽振りが良くなった自営業者たち。彼らは口を揃えて「目の前でカネが倍になる」そう言った。新型コンピュータウイルスが銀行のコンピュータを破壊する危機に備える警察、しかし舛城警部補はその操作には加わらず、マジシャンのトリックを悪用した詐欺事件を追いかける。 マジックについての解説がかなり大盤振る舞いされていてびっくり。大丈夫なのかなあ。そして、強面の舛城が、割とすぐに若い女の人を下の名前呼び捨てで呼んじゃう軽やかさにもびっくりした。

  •  「たねも仕掛けもございません」とは言いますが、マジックには必ず種も仕掛けもあるんです! 楽しく騙されて下さい。そしてトリックに驚いて下さい。あなたの手は、まるで魔法をかけられたように、読み終えるまでページをめくる事を止めないでしょう。

  • 目の前でお金が倍になる。
    えー、そんなことあるわけないじゃん。
    だけれど、それがあるのよね〜。こんなことを目の前で見せられたら、うっかり信じてしまいそう。
    そううまい話はナイということよ。
    マジックとトリックという関係が面白かったなぁ。
    今度からマジックを見るときは疑いの目で見てしまいそう。

  • トリックがすごい。

    途中まで先がよめない。
    終盤はもうちょいひねってほしかったけど。

    話に出てくるマジックをしてみたくなったり、
    とにかく楽しく読める本。

  • 二転三転四転五転、
    365頁、一気読みでした。

  • テンポもキャラクターもストーリーもしっかりしており、よかった。しかし、XEウィルスに関する書きぶりはどうかな~?「ニュースグループを参照し、プログラム内のプラグインをダウンロードし、ウィルスの追加機能として取り込みます」。何書いているんだか。それ以外は○です。

  • マジックを詐欺に使うなよ……といった感じ。たしかにマジシャンって、それほどメジャーな存在ではないかもしれないけれど。こういう蔑視を受けるのは悲しいし、ちょっといたたまれないな。マジックって素晴らしいじゃないの。
    ミステリとしてはばっちり。途中途中で出てくる細かい「事件」とその「トリック」についての部分まで、かなり面白く読めた。なるほど、単純な手であるほど騙されるものだよねえ。スリリングな展開にも目が離せない。
     ……「千里眼」同様、かなり面白かったため、続編?の「千里眼のマジシャン」がかなり不安(笑)。

  • 帯では大げさに
     二転三転四転五転 
     騙す、誤摩化す、まやかす、眩ます、嵌める、惑わす、誑かす!
     前人未踏の奇術詐欺ノヴェル
    などと謳われているが、ハッキリ言ってそんなたいしたものではない。
    そのへんのトリッキーさを期待すると肩すかしを喰らうだろう。
    奇術詐欺という題材は扱っているが、そんな捻くれたり唸るような
    展開があるわけでもなく、テンポの良さやキャラクターで読ませる
    タイプの割と王道めな作品だと感じた。

    個人的には真面目に生きるとは、社会とは、みたいな事を
    考えた小説だった。

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093861080/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/I/11ZK9B8BPRL.jpg" border="0" alt="マジシャン"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4093861080/yorimichikan-22" target="_blank"> マジシャン</a><br>松岡 圭祐 (2002/09)<br>小学館<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093861080/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>目の前でカネが倍になる―。参考人たちが口を揃えてこう証言する奇妙な詐欺事件に、警視庁捜査二課の警部補・舛城徹は困惑していた。手品めいたトリックの匂いを感じた舛城の捜査に引っ掛かる、プロ用のマジックショップ。その社長を追った舛城の前に、マジシャンを志す一人の少女が現れる。その少女が語ったカネが倍に増えるトリックとは?警視庁に通報される金融関連詐欺事件の大半は立件できないという。中には「奇術詐欺」とも呼べる、凝ったトリックを使った事件も少なくない。余人の想像を絶するその手口とは?そしてその発案者の実像は?「人を騙すこと」を業とする「奇術師」対「詐欺師」の目くるめく頭脳戦。

    「本書に描写されたトリックは、現職の刑事の方々にお見通しいただき、実際に詐欺として被害者を騙しうるものであることを保証してもらっている」(著者)。</strong></p></blockquote>
    疑いを抱いていてさえ巧妙にだまされてしまう詐欺商法。本書を読むと、マジックがどれほど悪用されているのかが手に取るようにわかって恐ろしくなる。
    警視庁捜査二課の舛城、マジシャンを目指す15歳の少女・沙希、十年前、舛城に詐欺商法で逮捕され いまは沙希の親代わりの飯倉。主要な三人の心の動きや、トリッキーな詐欺商法の手口が次々に暴かれるのも興味深い。
    そして、舛城たちの捜査と時を同じくして捜査二課が本腰を入れていたコンピュータウィルスによる銀行破綻計画の阻止という命題とがラストで見事に撚り合わされて解きほぐされていく。解決編はそれまでの積み重ねに比べてあまりにあっけない気がしなくもないが、解決するときというのはそんなものかもしれないとも思う。
    沙希の未来への展望とマジシャンとしての誇りが、裏切りという大人のずるさに負けないでくれることを祈らずにいられない。</font>

  • ヒロイン里見沙希初登場!松岡氏が描く、千里眼とは一味違ったストーリー!必読!

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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