- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093861250
作品紹介・あらすじ
一瞬のような一生。一生のような一瞬。『世界の中心で、愛をさけぶ』につながる3つの愛の物語。
感想・レビュー・書評
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片山さんの作品はそんなに多く読んではいないが、生と死が隣り合わせてる、危うい情景が多いような気がする。
そして静かに物事が進んでいく。
そうだ、激しい部分がないのだ。
だからかもっと片山さんの作品を読みたくなった。
たんたんと読みたい。 -
死を扱った短編集。
母を失った娘。
友人を失った男。
教え子を失った教師。
様々な視点から
そして、様々な死から
生きるということを考えさせられる作品。
何気ないことが
どんなに大切か、
それを知っている、
それだけで
きっと世界は何倍も何十倍も
美しくなるんだろう。
【いま、ぼくたちがこうしてご飯を食べている。
その人もどこかで誰かと、ご飯を食べているかもしれない。
でも彼女と一緒にご飯を食べている人は、
自分の過ごしている一瞬一瞬が、
どれほど大切なものであるか、
たぶん知らないだろうね。
それがどんなに貴重なものか。
何気ないひとときが、
とても大切なものを含んでいる。
強く望まれながら叶わなかった、
ひどく大切なものを孕んでいる。
そういうことを、
彼は知らないんだろうね。】 -
なかなかさわやかな作品。なによりも3つの短編それぞれがこれから前に進んで行く、みたいな終わり方です。
片山さんらしい非常にあっさりした構成です。
ただ少々物足りなさは残った感はありました。 -
もしも私がそこにいるならば★★★
鳥は死を名付けない★★★★
九月の海で泳ぐには★★ -
事故で母が面会謝絶のときに男が見舞いに来たことにより、母親の過去が少しずつ聞かされて、話が進んでいく
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母が亡くなって訪ねてきた男性。
彼は母とどういう関係だったのだろうかと考える娘。
など死と言うものに向き合って静かに考える話が多い。 -
読み終わった後もどことなく後を引く話だった。
読み始めたら終わりまで読んでしまうが、読んだ後に、「そういえばあのくだりは、あのセリフは、何を意味していたんだろう」とぼうっと考えてしまう。 -
叫べ。