黄金旅風

著者 :
  • 小学館
3.56
  • (22)
  • (25)
  • (37)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 181
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861328

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 鎖国される前 徳川家光が実権を握ろうかという江戸時代初期
    キリシタン弾圧がされる長崎で民を守ろうとする末次平蔵の息子、平左右衛門をメインに描いた時代小説。

    いや~大長編。一度途中まで読んでモチベがなかった為詰んであったんだけど、やっぱり一気に読んだ方が面白い。
    金や名誉に囚われず南蛮人も物ともしない内町火消組惣頭 平尾才介が豪傑でかっこいい!浪漫だわ~
    史実と創作織り交ぜて書かれてるんですね。平尾才介も実在するのかと思った。南蛮人に喧嘩を仕掛けていくくだりを読んで、この作家さんで豪傑の武士の小説とか読んでみたいと思いました。

  • ■08/02/08 黄金旅風 評価A
    今年は、飯嶋氏の作品は全て読もうと思っている。
    少しかったるいとの批評も聞くが、時代小説の好きな私としては、時代考証がしっかりしている氏の作品は好きだ。
    江戸時代 秀忠から家光の頃、長崎に生きた町役?の物語である。
    朱印船やポルトガル、オランダとの交易、キリスト教をめぐる歴史の流れが上手く描かれている。意外とあっさり脇役たちが死んでいってしまうのが、読者としては残念だが、やむをえないのであろう。
    文庫を手元に取っておきたいAもしくはB+の作品である。

  • 勝手に題名から想像したもののと違い、少しがっかりした。話も冗漫で、人物は魅力的ではあるのだが、今一生き生きとはしてない感じがした。

    取り上げた時代が渋いところではあるのだが、地味な時代であるのは間違いないし、作者の意図が空回りしてる気もした。

  • いい話だったのですが、量が多くて登場人物が多くてちょっとしんどかったです。

  • おもしろい!長崎

  • 名作の一歩手前か
    好き好きだけど…
    4.4点

  • 相変わらず圧倒的な密度だ。江戸時代の長崎という舞台設定も魅力的。主人公の一人が早々に退場するのは残念だが、男の矜持を語らせたらこの人は最高だね。

  • 2010.12.末次平蔵の船は高山国のオランダを攻めた.その後、日本とオランダとの関係は悪くなる.その平蔵が誰かに殺され、不肖の息子と言われていた平左衛門が跡を継ぐ.長崎の町は奉行に竹中重義が来てから締め付けがきつくなる.ルソンを制圧するため多くの不正を働いていたのだ.平左衛門は、竹中の不正を幕府に訴え、竹中は死罪となる.なにしろ、長ーい.

  • いくらなんでもコレは冗長といわざるを得ない。

  • 時代は寛永五年(1628)から寛永十年(1633)、徳川の将軍が秀忠から家光の時代へと代わる鎖国前夜の長崎を舞台にした物語です。

    南蛮貿易で財を成した末次家の総領息子、平左衛門は不肖の息子として実家から勘当されていた。
    しかし父・平蔵が暗殺されたことにより長崎代官を継いだ平左衛門は父とは全く逆の行動をとり、人望を集めてゆく。
    長崎のため。民のため。それだけを考えあらゆることにあたってゆく平左衛門。
    やがて長崎奉行・竹中采女正重義が密貿易をし、呂宋(ルソン)侵略までを企てていることを知り、不正を上訴するという行動にでる。

    大きなあらすじをいえば上記のようなものですが、これに外交問題、切支丹弾圧、幕閣の権力争いなどが絡み、またまたかなり骨太になっております。
    しかしそのせいでエピソードが盛り込みすぎの感がありました。
    登場人物も主役級の魅力的な男たちが多数登場したせいで逆に平左衛門が地味に映ってしまったり。
    海に選ばれし男、末次船の船大将・濱田彌兵衛、平左衛門の幼馴染で長崎内町火消組惣頭・平尾才介、天才仏具鋳物師・平田真三郎などなど。

    だけど読み終えてふと、これは人物が主役ではなく、長崎という街が主役であったのかと思いました。
    誰もが皆、南蛮貿易に翳りの出てきた現状を憂え、行く末を心配しつつ、それでも長崎の為を想い行動していました。

    教科書では一、二行程度の記述であったであろう長崎の当時の歴史がとてもよくわかりました。
    なにより幕末の「開国か否か」のあたりばかり読んでいたので、当時このように自由に貿易できていたことに驚き、とても勉強になりました。

    しかし飯嶋さんの作品は1ページあたりの活字の密度が濃いので普通の2.3倍時間がかかります。
    それでも早く新刊が読みたいです。超寡作な作家さんですから次は一体いつになるやら??

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

小説家。1952年山形県生まれ。1983年「プロミスト・ランド」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。88年「汝ふたたび故郷へ帰れず」で文藝賞受賞。(上記の二作は小学館文庫版『汝ふたたび故郷へ帰れず』に収録)2008年に刊行した単行本『出星前夜』は、同年のキノベス1位と、第35回大佛次郎賞を受賞している。この他、94年『雷電本紀』、97年『神無き月十番目の夜』、2000年『始祖鳥記』、04年『黄金旅風』(いずれも小学館文庫)がある。寡作で知られるが、傑作揃いの作家として評価はきわめて高い。

「2013年 『STORY BOX 44』 で使われていた紹介文から引用しています。」

飯嶋和一の作品

黄金旅風を本棚に登録しているひと

ツイートする
×