ミシン2 カサコ

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 829
レビュー : 119
  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861410

作品紹介・あらすじ

派手なパフォーマンスで人気を集める美少女ヴォーカリスト・ミシンと、ミシンに憧れてギタリストになった鈍臭い私の、友情よりも愛情よりも深い絆の物語。

感想・レビュー・書評

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  • Beau comme la rencontre fortuite sur une table de dissection d’une machine à coudre et d’un parapluie.
    『解剖台のミシンと傘の偶然の出会いのように美しい』。これはロートレアモンの言葉であり、シュルレアリスト達が愛した詩である。だけどね、私達の出逢いは偶然だろうと必然だろうと美しいのよ。
    死は本当に死で交換がきくのでしょうか。私はそうは思わないわ。
    ミシンがあれば何でも作れる時代よ。貴女を縫い合わせ、私が貴女の思いのままになることなんて、ああ容易いわ。だって貴女は美しいミシンですし、貴女は鈍臭い傘子なのよ。貴女は私にMILKのお洋服を譲りました。そしてSUPER LOVERSの背中に私は天まで届く翼を見る。
    私が傷付けていいのは私だけなのよ。いつだって、今だって、貴方が生きない世界に私の生は不要だわ。生は生で交換がきかないの。貴方の代わりなんていないのよ!翼の折れた、ただの少女を見た。パンクだって強がって心底からシャウトしてんだよ!私は私。私は私!
    ミシン、私はこの穢く未来の無い世界で、貴女を見つけた。

  • ミシンも傘子ちゃんもかわいいなぁ

    こんな繊細でパンクな子他にいないと思う
    すっごく可愛くて切なくなる作品だった
    あんなにひたむきにミシンを愛せる傘子ちゃんすき!
    とはいえミシンて名前素敵…

  • 随分前に読んだ本だけど、女の子同士の愛情めいた友情に関しては本当にお上手だなあ、と感心させられる。打算のない純粋な愛情ってこういうものでしょ?って言われている気がする。お笑い成分がない分下妻物語よりもよけいそう感じます。

    あと、思春期独特の、格好つけたくても、つけられなかったり、気持ちの表現がまだまだこなれてなくて、上手に伝えられなかったりする、そういうどんくささが残酷なまでに描かれてるのも本書に限らず嶽本先生の特徴だと思う。そういう意味でも、昔なつかしい友達のような感覚でそばに置いておきたい本。

  • ぷっとんでる!!だが、それが良い!!

  • 滅茶苦茶なボーカルのミシンといつかエスでは満足しなくなるかもしれないという弾けないギタリストの傘子の、二人暮らしや音楽番組やライヴが彩る格好つけない甘い日々。馬鹿で鈍臭い傘子の非道くて優しくなくて高潔なくらい眩しい純愛がとても良い。洗練されていなそうな歌詞まで直に響く。前作が素敵に昇華されていた。

  • 図書館で夢中で読んだ。やっぱり野ばら様が大好きなのです。

  • 高校生くらいに買って積んでたのを読んだ。当時もあまり好きではなかった嶽本野ばらですが今後もう読むことはないでしょう。『エミリー』と『カフェー小品集』は好きだったけどねえ。

  • 非現実的。さむいところもあった。

  • ミシンの言動にすっきり。

  • この本、野ばらさんの本で一番好きかも??
    すっごい悲しい現実とか、色々描かれてるんだけど、どこまで行っても
    「ミシン」らしい「ミシン」と、カサコらしいカサコ。
    これ、ホンノリ百合というか「エス」なのに百合スキーさんの間ではそんなに評判じゃないような??

    個人的に、涙が出た台詞は、「ミシンなんて、ミシンなんてだいっきらい!」これで、何故なのか号泣した。

    憧れのひとと、同居(同棲?)、バンド生活、そしてMILKのお洋服の数々。

    切なく苦しいけど、読後感は良い小説です。

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著者プロフィール

小説家。エッセイスト。京都府宇治市生まれ。1998年『それいぬ――正しい乙女になるために』(国書刊行会、後に文春文庫)で、エッセイストとしてデビュー。2000年『ミシン』(小学館文庫)で、小説家デビュー。同作は、単行本と文庫を合わせて16万部に達するベストセラーとなった。03年『エミリー』、04年『ロリヰタ。』が、二年連続三島由紀夫賞候補となる。04年には映画化された『下妻物語』(単行本は02年刊行)が大ヒットした。この他の弊社刊行の小説作品は以下のとおり。01年『鱗姫』、『カフェー小品集』、『ツインズ -続・世界の終わりという名の雑貨店』、03年『デウスの棄て児』、『カルプス・アルピス』、04年『ミシン2/カサコ』、05年『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』、07年『変身』、08年『タイマ』、『おろち―olochi,super remix ver.』。公式ホームページURL http://www.novala.quilala.jp/

「2015年 『破産』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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