ミシン2 カサコ

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 830
レビュー : 119
  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861410

作品紹介・あらすじ

派手なパフォーマンスで人気を集める美少女ヴォーカリスト・ミシンと、ミシンに憧れてギタリストになった鈍臭い私の、友情よりも愛情よりも深い絆の物語。

感想・レビュー・書評

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  • Beau comme la rencontre fortuite sur une table de dissection d’une machine à coudre et d’un parapluie.
    『解剖台のミシンと傘の偶然の出会いのように美しい』。これはロートレアモンの言葉であり、シュルレアリスト達が愛した詩である。だけどね、私達の出逢いは偶然だろうと必然だろうと美しいのよ。
    死は本当に死で交換がきくのでしょうか。私はそうは思わないわ。
    ミシンがあれば何でも作れる時代よ。貴女を縫い合わせ、私が貴女の思いのままになることなんて、ああ容易いわ。だって貴女は美しいミシンですし、貴女は鈍臭い傘子なのよ。貴女は私にMILKのお洋服を譲りました。そしてSUPER LOVERSの背中に私は天まで届く翼を見る。
    私が傷付けていいのは私だけなのよ。いつだって、今だって、貴方が生きない世界に私の生は不要だわ。生は生で交換がきかないの。貴方の代わりなんていないのよ!翼の折れた、ただの少女を見た。パンクだって強がって心底からシャウトしてんだよ!私は私。私は私!
    ミシン、私はこの穢く未来の無い世界で、貴女を見つけた。

  • ミシンも傘子ちゃんもかわいいなぁ

    こんな繊細でパンクな子他にいないと思う
    すっごく可愛くて切なくなる作品だった
    あんなにひたむきにミシンを愛せる傘子ちゃんすき!
    とはいえミシンて名前素敵…

  • 随分前に読んだ本だけど、女の子同士の愛情めいた友情に関しては本当にお上手だなあ、と感心させられる。打算のない純粋な愛情ってこういうものでしょ?って言われている気がする。お笑い成分がない分下妻物語よりもよけいそう感じます。

    あと、思春期独特の、格好つけたくても、つけられなかったり、気持ちの表現がまだまだこなれてなくて、上手に伝えられなかったりする、そういうどんくささが残酷なまでに描かれてるのも本書に限らず嶽本先生の特徴だと思う。そういう意味でも、昔なつかしい友達のような感覚でそばに置いておきたい本。

  • ぷっとんでる!!だが、それが良い!!

  • 滅茶苦茶なボーカルのミシンといつかエスでは満足しなくなるかもしれないという弾けないギタリストの傘子の、二人暮らしや音楽番組やライヴが彩る格好つけない甘い日々。馬鹿で鈍臭い傘子の非道くて優しくなくて高潔なくらい眩しい純愛がとても良い。洗練されていなそうな歌詞まで直に響く。前作が素敵に昇華されていた。

  • 図書館で夢中で読んだ。やっぱり野ばら様が大好きなのです。

  • 高校生くらいに買って積んでたのを読んだ。当時もあまり好きではなかった嶽本野ばらですが今後もう読むことはないでしょう。『エミリー』と『カフェー小品集』は好きだったけどねえ。

  • 非現実的。さむいところもあった。

  • ミシンの言動にすっきり。

  • この本、野ばらさんの本で一番好きかも??
    すっごい悲しい現実とか、色々描かれてるんだけど、どこまで行っても
    「ミシン」らしい「ミシン」と、カサコらしいカサコ。
    これ、ホンノリ百合というか「エス」なのに百合スキーさんの間ではそんなに評判じゃないような??

    個人的に、涙が出た台詞は、「ミシンなんて、ミシンなんてだいっきらい!」これで、何故なのか号泣した。

    憧れのひとと、同居(同棲?)、バンド生活、そしてMILKのお洋服の数々。

    切なく苦しいけど、読後感は良い小説です。

  • 既読。

  • 音楽は分からない・・・
    でも、良かった

  • 野ばらは女の子同士でいちゃいちゃしてるのがすきだなあ。

    これはシリアスなのかギャグなのかよくわからなくて
    ちょっと苦手。
    どうしても「NANA」の絵面にあてはめてしまう。

  • 『ミシン』の続編だが『ミシン』ほどシリアスな作風ではない。ギャグの要素が強いが『下妻物語』ほどではない。
    嶽本作品の特徴である耽美さを程良く残しつつも、所々でシュールで鮮烈な一文に貫かれる。
    ギターが全く弾けないにもかかわらず、念願叶って敬愛するミシンのバンドのギタリストとして活動することになってしまったドンくさい傘子。
    大切な人を亡くしたミシンとそれを見守る傘子の深い絆の物語。
    最後のライブで傘子がギターをかき鳴らすシーンはロックで爽快。

  • 「まるで手術台の上のミシンと蝙蝠傘の偶然の出逢いのように美しい」

    愛しているなら殺しなさい、愛しているから殺しました、
    まるで狂言のような高瀬舟。

  • 2011 1/17読了。Amazonで購入。
    少し余白がつまり気味? 開いたときの感じがミシンとなんか違う気がする。後で確認。
    ただまあ、読みすすめるうちにそんなことは気にならなくなるのだけど…なんだろうな、一気に読んでしまったのだが、さて感想は、と言うと困るような。
    ミシンで終わっていてもよかった気もするし、カサコもあって良かった気もする。
    いっそ別の物語、と思うほうがすっきりする、やも?ミシン2にはミシンがいるがミシンにミシン2はなくてもいい、みたいな。

  • 野ばらさんのなかでも好きな『ミシン』の続編。
    古本屋で見つけてすごく嬉しかった。


    私的には下妻、エミリーと並ぶくらい好き。

  • こんなアナーキーなバンドのライブには行けない…けど惹かれる。

    パンクとはこういうものと思っても然程間違いではないらしい。
    私自身はパンクは分からないので、その事実に驚く。

  • その後のお話。

  • 『ミシン』の続編。前作はパンクバンドのボーカルの女性に恋をした少女が、いろいろあってそのバンドのメンバーになるというお話で、魂の片割れである異母兄弟を亡くして絶望に暮れたボーカルに頼まれて、主人公がステージ上で彼女をギターで撲殺するところで終わるお話でした。

    で、その続編でどうなってんだろうと思ったら、殴ったけどしっかり生きてたという出オチ。要するに「それでもなんとか生きていかなくっちゃね」という内容だったんだな。まぁ『ツインズ』よりは救いがあるお話でした。

    昨日読んだ『世界の終わりという名の雑貨店』の続編の『ツインズ』といい、なんだろ「永遠を失った後に続く日常なんてこんなもんだよ」という主題なんか? 

    なんとなく、わざと読者の期待を裏切ってそれでも着いて来てくれるか見てるような、「みんなが求めるようには振舞えないけど、それでもボクを愛してよ」という心情が滲み出てるような気もしないでもない。またある特定一部の女性がそういう"甘えた"に惹かれる気持ちもわからなくはなかたったり。

  • さくっと読める長さ。カサコの行動に読んでいて恥ずかしくなる部分があったが、ミシンのカリスマ性が素敵。

  • いきなりびっくりした。
    傘子がちょっとうらやましい。
    MILKのお洋服が着たくなる!

  • ミシンの続き。始まりにびびった。

  • 野ばらちゃんはこの作品に思い入れがあるんだろうなと思う
    【ミシン】が後味悪かったのでスッキリしたけど、まぁ、普通
    でもこの作品のおかげでMILKに出逢えた

  • ミシンの続編。
    個人的にはミシンの方が好き

  • さすが、ご自分で最高傑作と謳われるほど。
    躍動感あるミシンとの会話はすさまじかった。

  • 前作が凄かったからすんなり読めちゃってあっけない。でも相変わらずミシンとカサコの掛け合いは面白い。ミシンが死んだ竜之介のことを大事そうに話すのがいい。ただ私はカサコみたいな女の子があまり好きじゃないので、ミシンと竜之介の話だけならもっと読みたかった。カサコに引っ張られていくミシンがあんまり好きじゃないかも。前作の方がみんなかっこ良かった。

  • 後半の王道の展開がなんというか、かゆかった
    自分の恥ずかしい過去の写真を見せられて「もーーやめてくれーー!!」ってなるあの感じ
    恥ずかしくてたまらない

  • カサコが好きです。真っ直ぐで一途、何処と無くキマらない。
    他のことがどうでも良くなってしまう程に人を好きになれたら素敵です

  • ミシンの続き
    「まるで手術台の上のミシンと蝙蝠傘の偶然の出逢いのように美しい」

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著者プロフィール

小説家。エッセイスト。京都府宇治市生まれ。1998年『それいぬ――正しい乙女になるために』(国書刊行会、後に文春文庫)で、エッセイストとしてデビュー。2000年『ミシン』(小学館文庫)で、小説家デビュー。同作は、単行本と文庫を合わせて16万部に達するベストセラーとなった。03年『エミリー』、04年『ロリヰタ。』が、二年連続三島由紀夫賞候補となる。04年には映画化された『下妻物語』(単行本は02年刊行)が大ヒットした。この他の弊社刊行の小説作品は以下のとおり。01年『鱗姫』、『カフェー小品集』、『ツインズ -続・世界の終わりという名の雑貨店』、03年『デウスの棄て児』、『カルプス・アルピス』、04年『ミシン2/カサコ』、05年『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』、07年『変身』、08年『タイマ』、『おろち―olochi,super remix ver.』。公式ホームページURL http://www.novala.quilala.jp/

「2015年 『破産』 で使われていた紹介文から引用しています。」

嶽本野ばらの作品

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