最後に咲く花

著者 : 片山恭一

• 小学館 (2005年4月1日発売)

作品紹介・あらすじ

男は、ある女性から自殺幇助を頼まれた。「世界の中心で、愛をさけぶ」作者が新たな地平を拓く恋愛長編。

感想・レビュー・書評

[pu-booksさんの感想 · 2023年1月16日]

題材は、人の生死、金融の虚無感、自殺との闘い、遺伝子操作/胚選択、先天性の難病患者、安楽死、と多岐にわたるしかなりヘビーなものも多いのだが、まったく重い感じはせずにさらっと読み進められる感じです。
ドラマ性もそこまである感じはしないかな。だから涙腺刺激とかもない。
最後も、生死を真っ向から扱ったわけではなくて、生死なんて関係ない、死を真の意味で意識してからの出会いと愛の感覚が重要なのだ、として、死が仄めかされただけで終わった感じでした。（それがテーマでもあるから別にそれはいいのだけど。）
なので、ドラマクライマックスは、難病で死期を迎えている彼女のために、仕事をすべてやめて籍を入れる決断をすること、という感じで、そこを切り取ったのは、なかなか面白いかな。
あとは、なんか、山ってそうかー、死に場所にしやすいわねー、て思ったり(笑)。

全体的に、考え方はあまり新しい物はなく、いつも思っていることをあぁこの作者も考えているのね、という感じだったけど、その考えを説明しようと思うとこういう言い方もあるのねー、と、妙に感心する感じでした(笑)。


てか、今ほかのレビュー読んで知った、セカチューの作者だったんか！！ へぇ(笑)。

[yokkiさんの感想 · 2022年10月24日]

あまり覚えていない。

[tmvtecさんの感想 · 2012年8月24日]

片山作品でこのタイトル…涙なくして読めないかと思っていたら、かなり哲学的な本で、意外でした。
前半の株に関するくだりなどは、難しかったが、その後、友人の失踪あたりからぐいぐい引き込まれていったような☆
善悪がわからず金のためだけに働くことの虚しさ…痛烈な社会批判は受け止められました。
ちょっと以外な本でした。

[西堂さんの感想 · 2012年1月9日]

株の話は難しかったです。
けれど、読み進めて、今まで読んだことと今読んでいることが重なるのは心地よかった。特に一番最後。

[wayofdifferentさんの感想 · 2011年10月11日]

結構濃い内容でした。
イマイチわからなかった

[ごぶさんの感想 · 2010年8月3日]

生と死を考える1冊でした。
面白くどんどん読み進められました。

[*まりぼんぬ*さんの感想 · 2010年4月30日]

男は、ある女性から自殺幇助を頼まれた。「世界の中心で、愛をさけぶ」作者が新たな地平を拓く恋愛長編。 （amazonより抜粋）

[takeshidesuyoさんの感想 · 2009年8月18日]

男は、ある女性から自殺幇助を頼まれた。愛と死。そして、その先にあるもの…。「世界の中心で、愛をさけぶ」の作者が新たな地平を拓く恋愛長編。



一人の人物を舞台として死というかならず訪れるテーマを中心にした作品でしょうか。
おそらく身近な誰かがそういうものになる環境にならなければ、本当の意味で真剣に考えないものかもしれませんね。。。。

[みかげさんの感想 · 2009年7月16日]

死から逃れられない人間と

生を望んだ代償に
死にゆこうとする人間。


そんな二人を繋ぐ主人公が選んだ
僅かな光の先の
命の愛しさが
切ないストーリー。

[norainuさんの感想 · 2009年1月7日]

難病で死を身近に生きている由希、ファンドマネージャーかなにかの主人公、その友人。
心理的な描写と会話ですが・・・ちょっと読むのに力がいりました。

著者プロフィール

昭和３４年（１９５９年）愛媛県宇和島市に生まれる。愛媛県立宇和島東高等学校卒業。１９７７年九州大学農学部に入学。専攻は農業経済学。１９８１年同大学卒業、大学院に進む。１９８６年「気配」にて『文学界』新人賞受賞。１９９５年、『きみの知らないところで世界は動く』を刊行。はじめての単行本にあたる。２００１年『世界の中心で、愛をさけぶ』を刊行。その後、ベストセラーとなる。近著に『世界の中心でＡＩをさけぶ』（新潮新書）、『世界が僕らを嫌っても』（河出書房新社）などがある。福岡市在住。

「2024年 『含羞の画家オチ・オサム—美術集団「九州派」の先駆者—』 で使われていた紹介文から引用しています。」