ア・ハッピーファミリー

著者 :
  • 小学館
3.54
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本棚登録 : 178
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861601

作品紹介・あらすじ

坂本家はサザエさんちと同じ七人家族。ニートの父親、サプリ漬けのばあさん、いじめに悩む長男、かさぶたができるまで頭を掻きむしる二女etc…七人家族があゆむ、へたくそで、ばらばらで、泣きたくなるほどあったかい日々。第一回きらら文学賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で何気なく手に取った1冊。
    兄弟の力強さ。
    家族の化学変化。
    家族って良くも悪くもなく
    運命共同体。

  • なんとなく手に取った本

    初めての作家さん
    どんなカンジなのかなーと思いながら読み進め・・・
    意外とハマりましたw

    複雑な家庭のお話、と一言で言えないストーリーだけど
    意外とどこの家庭も同じような事があるのかもなぁ、と思ったり
    娘の冷静さがこの家庭故の性格なのかしらー?とか
    色んな事を考える小説でした。

    また機会があったら読んでみたい作家さんかな

  • 精神的な病やいじめ、様々な問題を抱えた家族。
    なのに決して重くなく、説教臭くもない。ほんのり温かさを感じる。うまくはいかない事ばかりだけどそれでも彼らはたった一つの家族なんだ。

    特に姉弟関係が良いなぁ。気が強くてツンツンしてるのにいざという時に頼りになる長女も、ほんわかしているけど実は脆い次女も、たまに反抗するけど誰よりも純粋な長男も。なんだかんだ言いつつ、皆が皆それぞれに支えあってる姿が何だかうらやましい。
    何より主人公である三女の、まっすぐさが格好良い。いじめにも真正面からぶつかって、違うものを素直に「違う」と言える、彼女の強さが眩しい。なかなかこんな14歳はいないと思う。

    脇を固める登場人物一人一人まで◎
    そしてやっぱり桜井くんが可愛いんだよなぁ。

  • 装丁に惹かれて、手に取った一冊。
    黒野伸一って知らないなあ、と思ったらデビュー作なんですね。
    いい意味で男性作家っぽくなくて、読みやすかったです。

    ストーリーは思春期の女の子をメインに、学校と家庭、それぞれで騒動が起きるという感じで、特に奇をてらったものではありません。
    学校で起きるいじめや同級生とのさまざまな人間関係は、なんとなく岩井俊二の『リリィ・シュシュのすべて』を思い起こさせましたが、あそこまでしんどくはない。
    姉弟妹同士のやり取りなどは、江國香織の『流しの下の骨』っぽくもありますが、ミキを除く3人の姉弟妹の描写はあまりありません。

    どちらの要素もミックスされた、本当にその辺で起こりそうなお話。
    語り手であるミキが、それらの物事に動じない人物として設定されているのが、救いになっている部分でもあり、ストーリーを軽くしている部分でもあります。
    でもこんなに達観した普通の女の子って、いそうでいないと思いますけどね。

    面白かったし読みやすかった。
    けど、特に心に残るほどのインパクトはなかったかな、というのが感想でした。

  • 重い話ではないのですが、最近個人的に悩んでいることがありまして。
    そのことと重なる部分があり、読んでよかったなぁ…。と思っています。

    この本の男子は女子より複雑な事情があるだろうと言っていた部分に妙に関心しました。

    家族って、どんなに複雑でもやっぱり大切で、愛すべき存在何だと思います。
    私も家族を大切にしようと思いました。

  • 変な家族

  • どこ家にもイロイロな事情がある。どーんと立ってる主人公が逞しい。おかあさんは、ナメクジになってる場合ではないけど…そのカンジわかる(笑)

  • ★3.5

  • 4人姉弟父母にばあちゃん、そんな7人家族や学校生活がギクシャクしならがも変わっていき、ハッピーファミリになる様を三女を中心に描いていく物語。なかなか強引な展開もあるけど問題が解決されて良い方向に向かう定番のあらすじ。

  • 2011 4/25

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著者プロフィール

黒野伸一(くろの・しんいち)
一九五九年、神奈川県生まれ。『ア・ハッピーファミリー』(小学館文庫化にあたり『坂本ミキ、14歳。』に改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、小説家デビュー。過疎・高齢化した農村の再生を描いた『限界集落株式会社』(小学館文庫)がベストセラーとなり、二○一五年一月にNHKテレビドラマ化。『脱・限界集落株式会社』(小学館)、『となりの革命農家』(廣済堂出版)、『長生き競争! 』(廣済堂文庫)、『国会議員基礎テスト』(小学館)、『AIのある家族計画』(早川書房)、『グリーズランド1 消された記憶』(静山社)、『お会式の夜に』(廣済堂出版)など著書多数。

「2021年 『あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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