- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093861601
感想・レビュー・書評
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図書館で何気なく手に取った1冊。
兄弟の力強さ。
家族の化学変化。
家族って良くも悪くもなく
運命共同体。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
装丁に惹かれて、手に取った一冊。
黒野伸一って知らないなあ、と思ったらデビュー作なんですね。
いい意味で男性作家っぽくなくて、読みやすかったです。
ストーリーは思春期の女の子をメインに、学校と家庭、それぞれで騒動が起きるという感じで、特に奇をてらったものではありません。
学校で起きるいじめや同級生とのさまざまな人間関係は、なんとなく岩井俊二の『リリィ・シュシュのすべて』を思い起こさせましたが、あそこまでしんどくはない。
姉弟妹同士のやり取りなどは、江國香織の『流しの下の骨』っぽくもありますが、ミキを除く3人の姉弟妹の描写はあまりありません。
どちらの要素もミックスされた、本当にその辺で起こりそうなお話。
語り手であるミキが、それらの物事に動じない人物として設定されているのが、救いになっている部分でもあり、ストーリーを軽くしている部分でもあります。
でもこんなに達観した普通の女の子って、いそうでいないと思いますけどね。
面白かったし読みやすかった。
けど、特に心に残るほどのインパクトはなかったかな、というのが感想でした。 -
変な家族
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どこ家にもイロイロな事情がある。どーんと立ってる主人公が逞しい。おかあさんは、ナメクジになってる場合ではないけど…そのカンジわかる(笑)
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★3.5
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おもしろかった。
主人公の立ち位置が、ほかに良くある中学生小説と、ほんの少し違って、良かった。 -
背表紙に目を引かれて適当に本を開く。
うん、なんとなく読みたい。
そんな行動で借りてきましたこの本。
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わたし 目線であることに感謝。
私自身が妹なので姉が主人公だと読んでいません。
一つのお話は必ず問題事があってそれが解決してハッピーエンド、というふうになっています。
この本もそのうちのひとつ。
筆者の書き方が好きです。 -
帯の「サザエさんと同じ7人家族」とあって、面白そうだと思ってジャケ買い。だけど、そうじゃなくって色々と抱えている家族を主人公の女の子の目線で語っている作品。
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いい年して無職の父親と、そのダメ父に顔に騙されて結婚したと言って憚らない母親、父親を溺愛する祖母に、変わり者の姉二人と秀才の弟一人。
奇妙な大家族と、いじめや派閥が渦巻くクラスに、苦労しながらも淡々と日々を送る中学生ミキの物語。
全然ハッピーじゃないじゃん、というような凄まじい家庭環境なのに、さらりと描かれているためか重苦しさは感じない。飄々とした独特な雰囲気が面白い。