天に堕ちる

著者 :
  • 小学館
3.22
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本棚登録 : 401
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093862578

作品紹介・あらすじ

出張ホストを買う孤独な女・りつ子。自殺願望のある風俗嬢・茉莉。八人の女と同居する中年男性に安らぎを求める加世子。アイドルのおっかけに夢中の高校生・奈々美。女になりすましてメールを書く淋しい青年・光。息子を溺愛する有名女優・黎子-彼らが求めたものとは?欲しかったのは、当たり前の幸せだった。「幸福」にも「愛」にも、色んな貌がある。10篇の天国と地獄の物語。

感想・レビュー・書評

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  • すごく唯川恵さんらしいなと感じた、10つの短編集。ホストに貢いだり、息子をバカみたいに溺愛していたりと、基本的に世間一般から見ればバカだなーと思う人たちなんだけど、イタイだけの話では決してないんですよね。どれもすごく面白かったです。

  • みんなそれぞれ心に陰がさしている
    自分の見たくない部分を見てしまった気分にもなってしまった

  • まるで何かを登りつめるように堕ちていく10人のストーリー。自業自得とはいえ境遇としては哀れだが、決してただでは沈まないぞという女のしぶとさが根底にうかがえ、それがうっそりとした気味の悪さを醸し出している。

  • 飽きっぽいので、いつも同時進行で色んなことをしています。
    この本はそんな私にピッタリハマった本でした。
    面白い!!
    短編集ですが、10代、20代・・・60代と登場人物の年代もそれぞれだし、彼らの職業もさまざま。
    主婦、養護教諭、イラストレーター、女優、美容師・・・。
    そしてそれらの話を読んで味わう思いもそれぞれ。
    まず最初の話「りつ子」で思い切り引きつけられて、その次の話「正江」でせつなさを感じ、「茉莉」でちょっと恐いと思う。
    そう。
    この本は主人公の名前がそれぞれのお話のタイトルになってます。
    それだけにちゃんと人間が描かれていて、そういう話が好きな私にはツボでした。
    今回はこの作者の本にしては珍しく、男性が主人公の話が1話あったのがちょっとビックリでした。
    その話も面白かった。
    個人的に、オススメです。

  • 十人十色の残酷な恋の物語。タイトルが秀逸。
    この物語に描かれる恋は全て「執着」と言う言葉に置き換えられる気がする。
    そして執着は決して人を幸せにしないのだということも。

    でも、わかっていても手放せないんだよねー
    愚かで醜いかもしれないけれどそれが女なんだよねー
    そんな唯川作品らしいピリリとスパイスが効いた短編集でした。

  • 短編10話。主人公の名前が標題。
    りつ子, 正江, 茉莉(まり), 可世子, 和美, 汐里(しおり) , 奈々実, 光, 黎子(れいこ), 妙子

    マガジンハウスの雑誌 ウフ 連載。
    2008年2月から11月

    1話、どこかで読んだ話があった。
    怖い話から、ややおだやかな話まで色とりどり。

  • いろんな女の人を描いた唯川恵らしい短編集。さくさく読める。
    出張ホストにはまる女や、アイドルのおっかけ

  • 静かに怖く、せつない。

  • 図書館で借りた本。

    10人の女性のショートストーリー。

    読みやすく、すぐに読み終えることができた。
    難しくないので、考えることもなく、読み終えました。

  • 哀しい。
    でも、堕ちていくこともできない私はもっと哀しい存在なのかも。

  • 良くいえば、相変わらず読みやすい
    短編なので寝る前にベッドで読むのにちょうどいい感じ

    けど、ストーリーが違うだけで
    背景がいつも似ていて後になって
    読み終えた本も読んでない本も分からなくなりそうなくらいw

    それでも、つい手にして
    最後まで読んでしまうから
    やっぱりスキなんだと思います(^^*)

  • 人は生きると孤独になる、大人になればなるほどに。
    どうしようもない女達の極端な姿、けれど、けして珍しくない姿。
    自分を保つのは難しい、のだろうか。
    さらりと読めて、深く考えさせるなぁ。

  • ジャケ借りしてみました、
    このタイトル好き。

    唯川さんは"まともな"恋愛小説の
    イメージだったんですけど、
    これはちょっと違ってて面白い。

    でも私には合わないかなぁ、
    どの話もあんまり好きに
    なれなかった。

    スウィートホームみたいな共同生活は
    ちょっと体験してみたい…。

  • いろんな恋愛の形を
    独特の筆跡で紹介しています

    ちょっとHだったりして
    たのしめました

  • あんまり現実にはなさそうなシチュエーションで、唯川恵にしては珍しい感じだった。
    今まで読んだ中で一番ツボにハマったかも。

  • 個性に満ちあふれた主人公。一筋縄では行かないやつらのこゆい物語。共感しちゃう部分があるってことは危険なサインなのかもしれない。

  • 短編集。なんだか切ない・・・。

  •  唯川さんの小説は、リーダビリティがある。
     でも、ここまで女の醜さを書かれると、ちょっと食傷気味になることも。
     林真理子よりはましかな。

     読む気分を選ぶ本。
     時々読みたくなる。

  • 愚かだけど歪な愛が存在するのは事実。

  • いい感じに女の人が壊れてるなぁ、この人の作品は。

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